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パリのアパルトマン
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パリのアパルトマンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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ミュッソの「ブルックリンの少女」「作家の秘められた人生」を読んで本作に辿り着きました。表現や言い回しが綺麗で、文学的なニュアンスがあるけどサスペンス、ミステリ系ど真ん中の作家さんなのでとても好きです。 話が毎回すごいところまで飛んでいくので、どこの向かってるのかわからないし、結末もどう着地するか分からない。でも途中からえらい加速して読み終わるまで止まりません。最後の最後でどんでん返し的な話ではなく、展開がまさにジェットコースターなので、途中からこの本はこのジャンルの話なのねとなります。ミュッソは毎回なります(笑)。タイトルが大人しすぎるんだと思います。「パリのアパルトマン」って見たらやっぱり大人の恋愛要素が絡むのかな〜と思ってしまいますよね。恋愛やら挫折やらのメロドラマを。でも本作は全くその要素はありません。 ネタバレになるので詳しくは書きませんが、今回は現代アートにサスペンス映画を凝縮させたエッセンスを混ぜたって感じです。これ系のサスペンス映画は絶対面白いよねってエッセンスをぎゅ〜と抽出して、途中から話のベクトルをぐぉーっ無理やり曲げちゃいます。ミュッソならではのエンタメですが、流石に急にすごいのが出てきたなとなるでしょう!この厚みの本でこんな怒涛の展開はやっぱり凄い。 思わず人に勧めたくなる一冊かなと思います。 | ||||
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最初の数ページを読んだとたんに、あれ?このシチュエーション 映画で観たような?となり、なんだか興味が削がれて それ以上進まなかった。 「夜と少女」を先に読んで、久しぶりに読み応えのある作家 (因みにウチのバカ長男と同い年で、この差よ!)さんとなり、 追加で買い足した(でもこの一冊はかなり前に購入済だった)。 それで期待しながら読み始めたんだけど、映画化されてるの知らず、 もうストーリー展開や結果も分かっているので一旦、本棚に戻した。 映画化もしくはドラマ化するなら、「夜と少女」を是非、観たい。 2021年の書評では映像化決定(タイトルは同窓会)とかって出てたけど、 いくら検索しても出てこない。今、気づいたけど このタイトルの書籍のところで書くのは違ってましたね。^^; | ||||
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評価が高かったので期待したが自分には合わなかった。 1. 最初から最後まで主人公2人が好きになれなかった。特に、元刑事の女性がほとんど常にイライラしていて傲慢な印象。 2.リアリティーに欠ける。パリ・マドリード・NY と移動するのだが、5日間でこのペースはかなり無理がある。特にクリスマス直前の時期、この時期に飛行機のチケット直前に取れるか??また、NY のことは知らないが、欧州で10年以上暮らした経験からすると、ヨーロッパではこの時期に普通に開いている場所はかなり少ないはず。なので主人公2人が色々なところ(店や個人)にアポなしで赴いて話を聞いたりするのに違和感。まぁ著者はフランス人なので勿論パリのことは著者の方が圧倒的に詳しく、しかもパリは観光地だからとは思うが。 3. 画家の人物像・それを取り巻く美術界の描写が素人ぽい、この分野に明るくない人が精一杯考えて書きました感がある。ステレオタイプの天才芸術家にならないように捻って設定したつもりで、かえってステレオタイプになってしまっているというか・・・当方、現代美術専門なのでどうしても批判的な見方になってしまうが、これ以外でも上2つの点が常に引っかかり、読んでいて引き込まれることがなかった。 せっかく画家の家を魅力的な場所として登場させているのだから、最後までそこを基点にして物語を展開して欲しかった。余談になるがイギリスに Kettle's Yard と呼ばれる家があり一般公開されている。ここは生前、色々な絵や彫刻(小石なども!)を集めた夫妻の家で、来訪者はここで、夫妻が家の中の美術品を1日の光の変化の中で見たのと同じように経験できる。いわば、生きた美術館やアトリエ。本作を読み始めた時、なんとなくここが頭に浮かび、こういった場所での落ち着いた知的な謎解きを勝手に想像していた(忙しく飛び回るのではなく)。 こんな評価ではあるが、期待値が高かったせいもあるので、前情報なしで読んだらもう少し楽しめたかもしれない。 | ||||
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まるでロマコメか!というタイトルと冒頭のダブルブッキングでの男女の出会い。 そこからダイナミックにかつ繊細に絵画探しから始まった素人探偵(うち一人は元捜査官だけど)二人が有名画家の子供の誘拐事件の真相にたどり着くまでが描かれる。 まるでバスキアのような画家や、その元モデルの美しい妻、子供を持つ事に懸命な女主人公、自分の中の子供と向き合わざる得なくなる戯曲作家、キャラの内面描写もいい。 ページにちりばめられる実在の画家や映画、ミュージシャンの名前も花を添える。 なによりもこれ、クリスマスの奇跡の物語でもあるので、この先その時期に何度も読み返すかも。 最後、この枚数で終われるの?と不安にもなるがきっちりカタをつけ、余韻まで残すのだからこの作者ただ者ではない。 もっとこの作者のミステリーが読みた~い。 *なお冒頭に明るい青空で始まった1日が一瞬で陰り自殺行為にいたる短い文章があります。なんというかここまで端的に気分の振れを書いた文章というのも稀。フランス映画「ミナ」を思い出してしまった。注意喚起しておきます。 | ||||
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J・ディーヴァー氏のジェットコースターから逃れるべき、ミュッソ様に行き着いたと思ったら、またまたジェットコースターに乗せられた感じ!!何でこんなにも急がなくちゃならないの?前半はパリでひと悶着あり・期待感あり、中間はミュッソ様の好きなNYで二悶着、後半はいじくりまわされて、悲しみなのか幸せなのか複雑な感じで終わり!!高齢者には疲れる展開でした・・しばらくはミュッソ様からも離れたいと思います。 | ||||
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序盤のパリに着いたばかりの描写が延々と続く下りでは放り出そうかと思ったくらいだったが、二人が出会ったあたりからはそれなりにテンポも上がってきた。謎解きの最後に掛かれた3枚を探す出すところから、別の謎へと変わっていくところも悪くはない。だけど、ことあるごとに箴言が出てくるのは何故? 作者自身に言葉をつぐみだす気がないのか、他者の言葉に思いを「借りて」いるのか? また、いくら言葉を尽くしても絵の素晴らしさもペネロープの美しさも伝わらず。なぜなんだろう? せっかく、面白いテーマを持ち合わせながら不完全燃焼な気がしてならない。 | ||||
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謎解き、サスペンス、ラブロマンス、親子、再生……。普通はこれだけ盛り込むと、無理が生じたりとってつけた感が出てくるものだが、すべて過不足なく消化できていて、作家の技量を感じさせる。ハズレのない作家の予感。他の作品もポチリました。 | ||||
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読んでいてじわじわと面白いなと思う作品と、わずか数行でこれは面白いんじゃないかとピピッと感じる作品があると思いますが、この作品は後者でした。読み始めてすぐに作品の舞台になっているパリの街並みにどっぷりとはまりこみます。12月20日にマデリンとガスパールが出会って12月25日にはもう事件が解決してしまいますが、パリ、スペイン、ニューヨークと次々と舞台を変え、最後までスピード感があってとても面白かったです。前半はダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』、後半はエイドリアン・マッキンティの『ザ・チェーン 連鎖誘拐』を思い出させる作品で、今のところ今年に入って一番面白いと感じました。ちなみにわたしはあとがきを最後に読む派ですが、話のあらすじが紹介されていたので、先に読んでいたらこんなに面白く感じなかったんじゃないかと思います。だから、ワクワクドキドキしながら読みたい人は、あとがきを最後に読むことをお勧めします。 | ||||
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ブルックリンの少女に次いで読んだ。 前作にも言えるが、舞台がフランスとNYで登場人物の多くが外国人。 アートや小説があちらこちらに散りばめられていて、景色をそうぞうしながら読むのはとても面白かった。 NYトライベッカ地区にあるホテル、ブリッジクラブは実在するのだろうか? 興味を持って調べてみたがわからなかった。それこそ隠れ家的なのかもしれない。 ギョームがこの二作のような調子で次作も書いてくれる事を期待している。(それ以前の作品にはあまり惹かれないので) | ||||
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というエンディングでした。ハッピーエンドです。 途中の展開からこういうオチになるかな?と幾分予想はしていましたけどね。 ミステリの筋も面白かったですが、主人公二人の心と魂が徐々に突き動かされ、光に手を伸ばし続けるように物語が展開し、ついに到達するラストに心がほっくりしました。 それと、他の方もおっしゃってますが、NYとパリの街の描写が秀逸!、、ということは、訳者がいいんでしょうね。その部分を読んでいるのも楽しかったです。 この後、ブルックリンの少女を読む予定(出版日からいうと逆なのかな?)ですが、これも面白そうですね。 | ||||
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ニューヨークの少女も良かったけど、こちらのほうが楽しく、続編が読みたいなと思いました。 | ||||
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前半は中年の男女二人が行方不明の絵画を探す巻き込まれ型サスペンス。画家は亡くなっているものの自然死で緊迫感は少なめ。なんだったらこのままラブコメ方向へ進むのか? と思わせておいて絵画が見つかった後から急激に方向転換し、読者を児童連続誘拐事件の捜査に引きずり込んでいく。 序盤、絵の説明が延々と続くあたりは正直失敗したかと思ったが、投げ出さないで良かった。クライマックスの盛り上がりは半端ない。 男女二人の視点が交互に描かれ、一つの謎を究明していく構成が見事。絵を表現するくだり以外は文章もうまい。年間ベストテンに必ず入るだろう傑作。「ブルックリンの少女」も良かったけど、やっぱりこの作家ただ者じゃない。 | ||||
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最後がちょっと急ぎすぎのような気がしますが、この作家らしいミステリーで十分楽しめます。ブルックリンの少女同様、パリとNYの描写が素晴らしい。目に浮かぶようです。これが他のミステリー作家と違うところ。2都市を舞台にした作品を続けてほしいです | ||||
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これはミステリーなんだろうか? 犯罪があって、その真相を突き止める経緯を描く小説が、すべてミステリーと言うならばそうなのだろう。本書はミステリーとして商品化されているのだと思うが、特段ジャンル付けしなくても、もしかしたら純文学、一般小説としても読めるのではないだろうか。 賃貸仲介人のネットサイトの誤りにより、ダブルブッキングされてしまった二人の男女が、その建物の元の住人で所有者である画家の抱えていた秘密を、それぞれに、やがては共同で探り出そうという物語である。男は、アメリカ人劇作家。女は英国人元刑事。男は、世間との隔絶を好みずっと独りで生きてきた偏屈な性格で、この時代にスマホすら持っていない。女は刑事を辞め不妊治療の荒療治をしつつ匿名での体外受精を試みようと言うプランの渦中にある。 二人はそれぞれ全く別の道を歩いてきたそれぞれに独自の世界観から、死んだ画家の絵に取り憑かれその人生に興味を持つうちに、残された三枚の未発表の作品の存在に眼を止める。これは絵を探す物語なのかと思いきや、画家の一人息子が極めてエキセントリックな形で誘拐惨殺され、その場に立ち会わされた元妻という過去の事件の存在に驚愕する。男の子は様々な痕跡から死んだとされるが、その遺体は発見されていない。 画家の事件を追いかけて、二人はそれぞれの探索を重ね、時に照合し合う。極めて異例の探偵小説が始まる。それぞれの人生がなぜ画家に関わることになってゆくのか? 死んだ画家と誘拐されたその息子、元妻らが、彼らにどのような宿命を課してゆくのか、それが本作の読みどころである。もちろん、事件の真相という謎解き、そして思っていたこととは遥かに異なる真相。それでも心に負担となる病的な暴力や、曲げられてしまった犯罪者の心の歪みは、読者の心にも痛みを覚えさせるほど過酷である。そして何よりも過酷さを負担として味わうことになる二人の運命は思いがけぬ結末を迎える。 何よりもこの小説の素晴らしいところは物語性である。画家、その作品、過去の事件、それを追う現在の男と女。どれをとっても一級の語り口、超の付くオリジナリティなのである。親と子、個人史が産む個別としか言いようのない宿命論、男と女、生命を綴る生物としての人間。思わぬ思索に導かれる読書世界もである。 こういう作品を綴る作家は、何と1974年生まれだという。四十代半ばという若手作家ではないか。このような重厚な作品に出くわすと、世界の文学性に日本のほとんどの小説はともすると置いてゆかれるのではないかと思うくらい不安になる。 真に読書を愛する方、小説をストーリーではなく、その本質で読みたい方、軽い作品はもう懲り懲りという方に、質と娯楽性と人間哲学とそれぞれに担保してくれる本書を、是非お薦めしたい。 | ||||
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え、 えーっ これはこれで… 時間を忘れて読める事は特に中盤から、請け合います。 | ||||
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前作『ブルックリンの少女』と同様に冒頭から引き込まれ、まったく予想できない結末が気になって仕方なく一気に読んでしまったけれど、改めてじっくり再読してみると、入念に配された伏線、胸にしみる印象的な言葉、一貫した著者の信念の表れが随所に発見できた。読書の楽しさが存分に味わえる本当によくできたエンターテインメント・サスペンスだと思う。 | ||||
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文章構成が、非常にテンポが良く、読みやすいし、楽しい。また予想を超える意外な展開は惹きつけられる。登場人物それぞれが魅力的。 | ||||
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