ストラング先生の謎解き講義
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短編集だが1話ごとに話が凝っていて面白かった。十分読み応えがあって掘り出し物だと思った。 | ||||
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ブリテンのストラング先生の初の単行本短編集! しかも世界でも初めての日本独自編集の出版! なんともいい時代じゃありませんか。 しかも作者の存命中に間に合って刊行されるなんて。 ただ、「収録作品14編ののおよそ三分の一が初紹介」と 編者の森英俊は胸を張っていますが(実際には5編)、 これは逆に「半分以上」くらいでないと、いけないのでは ないでしょうか? いままでまったく紹介されていなかった作品でもなく、むしろ 結構頻繁に「EQ」や「ミステリマガジン」にも訳出されている作品だし、 本当なら「全集」でもよかったと思います(ブリテン氏が筆を置いたのでは ないにしても)。 ところで、面白いのは面白いにしても、ちょっといささか、 騒ぎすぎの感じもする作品集の気がします。 例えば「ストラング先生と盗まれたメモ」。 ポオの「盗まれた手紙」には個人的にも強い思い入れがありますので、 余計にそうなのかもしれませんが、ちょっと肩透かしの感がありました。 森さんは「作中の『盗まれた手紙』をめぐる論議も楽しい」と解題して いますが(カーの『三つの棺』の密室講義に感動した森さんなら当然ですが) それにしては、ちょっと……特に「椅子はどうして?」というあたりが 「え? 普通は気が付くでしょ?」という感じで、しかもこれは 書かれたのが古典時期ではなくて1983年の現代ですから、ちょっと 割引評価もできません。ちなみにこの作品の「EQ」掲載データが落ちてます。 なぜかは分かりませんが。 で――。 このあたりの読後感は、アシモフの「あすは今日の次の日」(黒後家③収録、 安楽椅子探偵傑作選にも入っている)に似ています。面白かったといえば 面白いが、どちらかというと小噺に近い。落語的というか。もちろん、 そういうのは面白いミステリの大きな要素のひとつなのだが、そういう作品を 探偵小説、あるいはミステリ的に評価しすぎるのはどうかと思います。 私だけでしょうか? でも、プロの評論家には、「アシモフには、 この程度のものをこの程度に書いておけば、ミステリとして読まれる、 そういう意識が、ごくわずかだが、見受けられる」というような、 厳しい意見を寄せる人もいます。自分も、そのような匂いを感じます。 もしこの意見が至当であるとすれば、ブリテンの作品に対するそれは、 いささか甘いと言わざるを得ません。ブリテンが短編探偵作家であるが ゆえに、いささか神輿を上げすぎるのではないか、と。 かつてクリスティーの『三幕の悲劇』を読んだ時にも、ちょっと 似たような肩透かしの感を受けました。どうもこの作品は、 ポワロの最後の一言に、より同業者がうならされてしまう、 唸らされすぎてしまう、といったきらいがあって、それ以前の 解決の部分も、推理クイズの解答編みたいで、はぐらかされた 気分を否定できない(書かれてから50年以上たってから読んで いるので、どうしようもない部分がありますが)。 まあ、ミステリや探偵小説(特に本格)の看板がやたらとデカく なってしまって、うるさすぎる、そういうことに尽きるのだと思います。 作者のブリテンさんは、いわゆる探偵小説マニアには違いないでしょうが、 その作品は、むしろ逆に、マニアックに読まれることを、どこか 拒否している、うるさがっているようにも思われます。 『読んだ男』シリーズもさりながら、このストラング先生も、いっそ ミステリ意識を捨てて読んだ方が、より味わいが滋味深いと思われます。 そう、例えば宮部みゆきさんや新井素子さんでも読むように。 (誤解を恐れずに言えば) | ||||
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傑作パロディ 「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」で知られる著者のもう一つの代表シリーズ〔ストラング先生〕の短編集。 古くからのミステリマガジンの読者にはお馴染みだろう。(眞鍋博の表紙の頃が懐かしい…) シンプルなアイデアをスマートに処理した不可能犯罪ものの宝庫というべき傑作集でそのアヴェレイジの高さは特筆すべき。かといって謎解きだけが興味の無味乾燥なパズルでは決してなく、先生と同僚や生徒たちとの心あたたまる交情を描いて、古き良きアメリカへの郷愁を感じさせる点も素晴らしい。論創ミステリの中でも出色の一冊。 | ||||
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ウィリアム・ブリテンのストラング先生シリーズの短編集。 この「ストラング先生シリーズ」もまたもうひとつの「〜を読んだ」シリーズもそのタイトルだけは聞いたことはあっても、古いミステリマガジンにいくつか掲載されたのみで、なかなかまとめて読むことが出来なかったが、こうやって短編集という形でまとめられようやく読むことが出来るようになった。「〜を読んだ」シリーズがシリーズといいつつも、それぞれの短編自体の関連が無いのに対し、こちらはストラング先生を主人公に通常の意味でのしリーズになっているので、その点でこちらの方が読み易いように感じた。 また、この作家の作品自体なかなかお目にかかることがないため、どうしても翻訳されたこと自体がある意味で非常に幸運だと思いがちで(実際、このシリーズも1冊にまとめられたりはしていないようだし)、どうしても作品自体の出来に対する評価が甘くなりがちだが、この短編集に関していえば、そういった面を差し引いても、ストラング先生のキャラクターも、ミステリとしての出来自体も非常に良く、とても楽しんで読むことが出来た。まだ、今回の短編集に収められた作品以外にも何編かあるようなので、これ1冊で終わりではなく、残っている作品もぜひ読んでみたい。 | ||||
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