(短編集)
ミステリの女王の冒険
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「刑事コロンボ」のコンビ、R・レヴィンソンとW・リンクが製作総指揮を務めたテレビドラマ「エラリー・クイーン」のシナリオを5編収録。 ただし、作品の質には、ややバラつきがある印象。 「十二階特急の冒険」 :高層ビルのエレベーター内で新聞社社長が殺害される。 当初は不可能状況が提示されるが、中盤であっさりと解決。 慎重な捜査を行えば、そもそも不可能状況として認識されないのではないかと思われる脆弱さ。 また、犯人が弄したトリックも機械的でピンとこないし、エレベーターボーイがトリックに気づかないというのも違和感あり。 さらに、クイーンお得意の死者の行動も説得力を欠くように思う。 「黄金のこま犬の冒険」 :大富豪が黄金の犬という芸術作品で殺害されるライツヴィル物。 緻密かつ意外な推理と、さりげなく巧妙な手がかりが鮮やか。 ここでもクイーンお得意の死者の行動が扱われているが、説得力十分。 傑作だと思います。 「奇妙なお茶会の冒険」 :ブロードウェイのプロデューサーが失踪する謎を追うクイーン原作のシナリオ化。 原作を読んだときは、「不思議の国のアリス」を趣向として用いることに重きを置いて、肝心の謎解きはイマイチだった印象があるが、本シナリオを読んでも、その印象は変わらない。 あの程度の揺さぶりで、犯人が自白するかなあという疑問が残る。 「慎重な証人の冒険」 :エラリーが友人の殺人容疑を晴らそうとする裁判物。 犯人の狡猾なトリック・フェアな伏線・意外な結末など巧緻なプロットが冴えている傑作。 本書の中の個人的ベスト。 「ミステリの女王の冒険」 :言葉遊びの面白さはあるが、プロットが単純でエラリーの推理も精彩を欠く印象。 なお、すでに出版されているクイーンのラジオドラマのシナリオと、テレビドラマのシナリオである本書の違いについて、やはり視覚化を前提とされているか否かであろう。 テレビドラマのシナリオの場合、ラジオドラマのそれ以上に、読者はイメージを膨らませなければならないと思う。 本書の場合、例えば、登場人物の出入が読み慣れるまではやや把握しずらい。 また、エラリーが荷物をまとめるのに四苦八苦する場面などは映像で観ないと伝わりにくい。 そういう意味で、テレビドラマ版のソフト化が強く望まれる。 | ||||
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エラリイが書いた作品ではないです。 その証拠にシナリオの構成が 前に出た2巻とはちょっと違うでしょ? エラリイのやり方とはちょっと 違ってはいますが問題のない作品です。 特に思いつかない発想で こちらの頭を悩ませる「十二階特急の冒険」は 最後に「ええっ」と思わせてくれるでしょう。 一応ページ数は多め、とはなっていますが 最後のほうはラジオドラマの 解説になっているので シナリオを純粋に読みたい人は ここは読み飛ばしてもいいでしょう。 エラリイの作品ではないですが悪くはないです。 | ||||
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■「十二階特急の冒険」 大新聞『デイリー・イグザミナー』の社長マナーズが、 専用エレベーターのなかで、死体となって発見された。 その日マナーズは、いつものようにロビーからエレベーターで十二階 のオフィスに向ったのだが、十二階に到着した時に受付嬢が見たの は、無人のエレベーターだった。そして、その後、エレベーターが六階 に着くと、中にはマナーズの射殺死体があり……。 映像ミステリならではのダイイング・メッセージもの。 ■「黄金のこま犬の冒険」 ライツヴィルの大富豪イーベン・ライトが書斎で撲殺された。 殺人の凶器は、娘への結婚祝いに用意した、 宝石を散りばめた「黄金のこま犬」だった……。 被害者の所持品リストに“あるはずのものがない” という、クイーン流儀の手がかりの見せ方が秀逸。 ■「奇妙なお茶会の冒険」 唯一の原作付きエピソード。原作の魅力を損なうことなく、巧緻な アレンジを加えることで、パズラーとしての完成度を高めた傑作。 ■「慎重な証人の冒険」 エラリーの大学時代の友人リンが、殺人の罪で起訴された。 犯行があった夜、現場にいた緑のドレスを着た女性が 自分の無実を知っているとリンは主張するのだが……。 意外な犯人と、二分割された“解決篇”が印象的な裁判もの。 ■「ミステリの女王の冒険」 豪華客船を舞台にクリスティをモデルにした女流ミステリ 作家と、エラリーの夢の共演を描いた、未制作エピソード。 ミステリ的にも、暗号解読あり、多重解決あり、犯人の失言に基づく アリバイ崩しありと見どころが多く、解明のためのデータが〈挑戦状〉 のあとに提示されるいう瑕疵はあるものの、総じてよくできています。 | ||||
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三谷幸喜さんが帯に文章を寄せています。 『ここだけの話、僕は「古畑任三郎」のシナリオを書く時、 いつもこの「エラリー・クイーン」を目標にしていました。』 | ||||
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今年、エラリー・ファンいや全てのミステリファンにとって感動的ニュースが!この本の解説にも紹介されているとおり米国で、本作の元ネタTV版「EQ」がDVD化されるらしいのだ。 このシリーズが傑作なのはEQ研究の第一人者フランシス・ネヴァンズJRの「EQの世界」でも、やたらページが、さかれていて絶賛されていることでも分かります。(EQの片割れダネイ氏も、本シリーズを愛していた事も有名)今まで名のみ有名でミステリ・チャンネル位でしか放送されていない為(僕はミステリ・チャンネル契約してないので全然見てないし)幻の傑作の感が強かった本シリーズが、取敢えず「シナリオ集」として出版されたのは嬉しい限りです。 何せ、「ライツヴィル」は出てくるは、ヴェリー部長刑事はEQを「マエストロ」と呼ぶは、極めつけは、毎回肝心なところでEQがカメラ目線で「視聴者への挑戦」をするは、(本書の帯を書かれている三谷さんの「古畑任三郎」でも同趣向が試みられているのは、本作へのオマージュであるのは有名な話)本当、これで何故紅一点の「ニッキー・ポーター」が出てないんだ(笑) しかも作品チョイスも「EQの世界」でシリーズ中の最高傑作と紹介されている「12階特急の冒険」やEQ原作の映像化としては最強の誉れ高い「奇妙なお茶会の冒険」等、まさにBEST版! これはもう、全ミステリファン・マスト・バイでしょう。これがベストセラーになれば日本でのDVD・BOX発売も夢じゃない!(笑) そう、つい最近、誰一人ソフト化なんて予想してなかった(米国ですら全話収録のDVD・BOXは出てないはず)TV版「私立探偵フィリップマーロウ」DVDが日本で発売されたのですから!(ちなみに、このDVDもミステリファン・マスト・バイの大傑作です。今まで、こんな原作忠実な映像化は、映画ですらなかったハイレベルの逸品!) という事で、いずれDVD化されること信じ、今は、この本を熟読して、その日が来るのを待ちましょう!皆さん!! | ||||
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