スペイン岬の謎
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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国名シリーズ9作目の本作は非常にオーソドックスな作品と云っていいだろう。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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「国名シリーズ」ラスト作らしいが、実はあまり期待していなかった。父親のクイーン警視を始め、お馴染みのキャラが誰も登場せず、クイーン自身も基本傍観者の立場で、一見地味な内容に思える。 が、読み進めるに連れて、どんどん面白くなり、内容に引き込まれた。今作の謎は、殺された男がなぜか全裸であった、というものだが、その理由が解明されて、すんなり納得。複雑で一般人には理解不能なトリックが使われているわけではないが、それがいい。犯人は意外と言えば意外だが、私でも推理出来そうで、読者への挑戦状に真剣に取り組もうと言う気になった。 難解さを廃し、読者に謎解きへの参加を促す、本格ミステリとして高く評価したい。 | ||||
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この作品は書店では入手困難です。 エラリークイーンの外国シリーズは、「アメリカ銃の秘密」までは、複数出版されていますが、「シャム双子の秘密」以降は角川文庫のみなので入手困難です。 内容としては、初めてエラリークイーンの父リチャードクイーン警視が登場しません。 犯人は、、「エジプト十字架の秘密」「アメリカ銃の秘密」を読んでいれば推定出来ます。ただ「エジプト十字架の秘密」の時ほどの衝撃が無かったので評価は星4つ | ||||
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読んで間もなく、ロマが手相占いをする話が出てきたが、この訳語で読む意欲が失せてしまった。ジプシーの訳であるが、ジプシーなら手相占いのイメージがわくというもの。世上の評価の高い翻訳者ではあるが、イメージを大事にせずに、表現を自己規制する感性と姿勢に失望した。 | ||||
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日本語訳が読み辛いのか、合わないのか、序盤で読むのを挫折しました。 | ||||
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2012年10月から刊行が始まった、この角川文庫の国名シリーズの新訳版も、遂に最終の第9作目「スペイン岬の秘密」が2015年4月に刊行され、一つの区切りがついたところです。 小学生の頃、エラリー・クイーンやアガサ・クリスティのジュブナイルを読んだのち、高学年になってからは、大人と同じ文庫で海外ミステリを楽しみ出した私にとって、クイーンの国名シリーズは、「あの<読者への挑戦状>のあるミステリ」として、強く心に残っていました。 それから数十年、多くのミステリを読んできましたが、国名シリーズも細部は忘れてしまい、本棚から、古い文庫を取り出して、再読しようとした矢先、この新訳版が発表順に刊行され初めていることを知り、さっそく第1作「ローマ帽子の秘密」を買って読んだのが、2013年7月のこと。 あれから、新訳が発行されるたびに、読み続けてきました。 じつは、私は国名シリーズを完読していたわけでなく、一部読み落としていました。 この「スペイン岬の秘密」もそのひとつで、全く初めての読書となりました。 アメリカの北大西洋に面したスペイン岬に立つ別荘。 この建物のテラスで、男の絞殺死体が発見される。 男はマントで覆われていたが、その下は、「全裸」。 一体なぜ衣服をはぎ取られていたのか? 本作品は、このホワイ・ダニットをエラリー・クイーンが解き明かすというものですが、このシリーズの命とも言える、「ロジックによる真相解明」の妙味が楽しめる一作となっています。 9作を読み通して思ったことは、国名シリーズは傑作揃いだということ。 一部「読者への挑戦」のない作品もありますが、フェアプレーの精神と、各作品に凝らされた工夫は、今後もミステリの古典として、不動の地位を保っていくことでしょう。 シリーズものは第1作から順番に──が原則ですが、このシリーズは、どこから手をつけても問題ないと思います。 各種ミステリランキングで上位に食い込む、「エジプト十字架」や「ギリシア棺」からでも良いし、もちろん本作からでも構わないと思います。 なお、この角川文庫の新訳は、各作品とも充実した巻末解説があり、読み落としてしまいそうな、著者の工夫やロジックの面白さなどが説明されているので、本編読了後もお楽しみが待っているのも、オススメのひとつです。 | ||||
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