ギリシア棺の謎
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.40pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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シリーズ4作目での趣向はトライアル&エラー、つまり複数の推理による事件の解決である。つまり今回、エラリーは一度誤った推理を犯し、二度目は父親である警視の推理に出し抜かれ、三度目にしてようやく真相に辿り着く。 | ||||
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『国名シリーズ』の4作目ですが、時系列的には大学を卒業したたてのクイーンが本格的に犯罪捜査に関わった最初の事件とされている作品であり、それゆえにまだ彼が探偵としても人間としても未熟な面が多々あり、後期クイーン問題とはまた違った苦渋を舐めさせられることになるお話です。 | ||||
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まあまあでした。厭きませんでしたが。 | ||||
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古典的クイーンの名作を、KMCのメンバーでもある北田さんの翻訳で読ませていただきました。中学の頃この本を創元文庫で買ってよんだのですが、訳が固くて大変読みにくいといった印象でした。作品自体も長くて挫折しそうになりました。今の新訳はよみやすく頭にすぐはいってきました。 自分の好きなジャンルであるダビンチの美術作品に絡む殺人事件で、活躍しているエラリーの若々しさが感じられる作品です。論理的で緻密な解決方法を述べているところはさすがクイーンですね。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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クイーンの国名シリーズの中で代表的な傑作とされる。かつて同シリーズ最高作は「エジプト十字架」であり、次点が「ギリシャ棺」か「オランダ靴」という位置づけだったが、約10年前に出された「東西ミステリ・ベスト100」では逆転し、本作がもっとも上位になった。 本作の真犯人は事件解明へのミスリードを繰り返し、かなり強敵。エラリィの最初の推理は犯人に騙されたカタチだが、そのロジックが非常によくできていて感心する。推理後に出てきた証言で、全てがひっくり返る趣向も大変面白い。 後半もトリックとロジック攻めで、さすがにエラリィ・クイーンというところだが、謎解きミステリの宿命とはいえ、本作のロジックはやや強引さが目立つし、犯行動機も説得力を欠くように思う。あまり細かいことは気にせず、パズラーとして純粋に楽しむのがコツ。 | ||||
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私は子供のころからの推理小説ファンで、今でもおりにつけて読む。 アンチの立場からの言い分ではないが、これまでたぶん千の単位でいろいろな作品を読んできた結果として言うと、いわゆる「つっこみどころ」のない本格推理小説は1冊もない。あるというのなら、未読のものであるのは間違いないので是非とも教えてほしいと思う。 違いは、無理があるその「程度」の違いに過ぎないと思う。で、クイーンのこの作品は、その設定にかなりの無理がある方に属するだろう。 あやしいフシがあるということで棺桶を掘り出してみると、なんと思いもしなかったもの、もう一つの死体が発見されるという話。 あっとびっくりするのは確かだが、実践するのは殆ど無理であろう。骨の数が合わない、なんてのはあり得るかもしれないが、成人の男一人がプラスされているなんて、とうてい考えられない設定である。 だいいち、実行の現場を発見される可能性を勘案すると、そんなリスクを犯す必然性はゼロ。他にもいくらでもやりようがあったことを否めない。 なんのために密室にするのか分からない密室殺人というのが、けっこうあったけど、それと同じだ。 要するに、奇抜な話を楽しむ点に主眼を置かなければ、とても読めたものじゃないわけで、まあ、それでもなんとかそれなりには読めたのがこの小説であったのでした。 | ||||
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エジプト十字架の謎が通例では一番の傑作と評されているようですが、ぼくは一番はこの「ギリシャ棺」だと思います。 プロット・状況設定全てにクイーンの冴えたストーリー・テラーぶりが発揮され、その意外な犯人にたどり着くまで一気に読ませるその技量たるや素晴らしいの一言。国名シリーズ全部読まなくてもこれはぜひ読んで欲しいです。 | ||||
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トリックの奇抜さ、自然なストーリー展開、意外な犯人。しかし、実際の場合どうかなと思う点が一つ、そんなに簡単に死体を運べるか? | ||||
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1.長い思考操作の台詞でも論理の運びに無駄がない。 2.登場人物の多さにもかかわらず、登場タイミングと説明の良さで誰が誰だかわからなくならない。 3.伏線ではなくても各人物の性格を表す言動によってドラマに奥深さが感じられる。 4.論理は細かいが、男女の機微等人間の心の動きの描写はくどくなく読者の想像に任せる。 5.上記によって映画を観ているかのような読書感。 6.犯罪を論理で暴くことに主眼があるが、全ての人間が持つ善と悪の感情を否定しない。 「ギリシャ棺の秘密」は上記に加え、失敗から学び取る若きエラリィと好敵手との闘いと、 お洒落なラストシーンが好きだ。 | ||||
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