(短編集)
21世紀失楽園
- SF (392)
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現代では殆どその名が知られぬ作家群の著作を復刊したものであるが、何しろ校正上の誤りが多く、真面な校正者がいるとは思えない程、漢字の誤りが酷い。オリジナルからそうであったかは解らないが、どう考えても明らかな校正ミスであり、折角の稀少な作品の価値を下げている。一方で、そのラインアップは素晴らしい。それ故に、作家の作品を光らせる筈の編集者が二流では折角の著作が光らない。極めて残念なことだ。 | ||||
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1981年に、48歳で病死したSF作家で、SF同人誌「宇宙塵」出身の、宮崎淳の作品集である。「21世紀失楽園」、「金毛九尾秘譚」、「単行本未収録作品集」からなる。 内容 「21世紀失楽園」・・1961年刊行の私家版SF短編集。14編が収録されている。「γ博士のロボット」は商業誌デビュー作で、「科学画報」(1958年8月号)に掲載されている。残りの13編は、1958年から1960年にかけて、「宇宙塵」に掲載されたものである。 「金毛九尾秘譚」・・1968年刊行の私家版時代SF短編集。表題作ほか「幻の八百八町」「役行者」「忍者猿異聞」の4編が収録されている。1961年から1968年にかけて、商業誌に掲載されたものである。 「単行本未収録作品集」・・題名の通り、未収録の作品を集めたオリジナル短編集である。 全14編。「宇宙塵」掲載(1958~1963)のSFが5編、商業誌掲載(1962~1973)のSFが3編、文学同人誌掲載(1966)のSFが1編、商業誌掲載(1976)の時代伝奇SFが2編である。 私的感想 ●本書の収録作品の中では、最後に出てくる時代伝奇SF連作2編「日本ロスト・ワールド①砂地獄悪魔教」「日本ロスト・ワールド②幻花吸血境」が、ムード、展開、スピード、アクション、小道具、主人公又四郎、ヒロインキリシタン娘、化人、蝦蟇人、妖婆等、圧倒的に素晴らしい。2編で終わってしまったのが実に残念である。 ●時代SFはどれも力作と思うが、殷の紂王の愛妾姐妃に、妖狐宇宙人が合体して、子孫を残そうと必死に努力する「金毛九尾秘譚」が一番面白かった。 ●肝心のSFは、今日的には、やはりちょっと古めかしい感がある(すみません)。楽しく読めたのは、新人類創生計画が恋のため失敗に終わる「21世紀失楽園」、超有名短編の好バリエーションの「3と2」、詩情豊かな「チンクルチンクル」、ロボット反乱の「γ博士のロボット」、題とアイデアの優れた「理科の実験」、アンドロイドテーマの「合成人間東京に死す」、エロチックな「地球人が喪服を着るとき」等である。 | ||||
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