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名探偵のはらわた



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【この小説が収録されている参考書籍】
名探偵のはらわた
名探偵のはらわた (新潮文庫)

名探偵のはらわたの評価: 3.48/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.48pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 1~20 1/2ページ
12>>
No.25:
(5pt)

他にはない独自の世界観を見事なバランス感覚で書き上げた傑作。ただ、装丁は変えた方がいい。

タイトルの「名探偵のはらわた」一つとっても、多重な意味合いを本編中にちりばめ、最終的に回収して終わるという見事な技量を感じることができる作品だった。特に序章という位置づけの「神咒寺事件」は最高級の傑作。当初はバイオレンス寄りの展開になるかと思わせ、途中からは横溝正史の世界のオールドスタイルの探偵小説物になるかと誤認させた上で、最終的には伝奇小説の世界観から真打となる探偵が登場して終わるという流れ。この奇想天外なストーリーを見事なバランス感覚で読者を引き付けたままにできるのが素晴らしい。他にも、ミステリーファンなら楽しめる視点がいくつもあり、決してキャラクター頼りではないストーリー構成が最後まで飽きさせない。実在の事件をモチーフにしている分、どうしても事件概要の説明箇所が多くなる点が冗長に感じる面が少しあるかもしれないが、全体を通じて大きなマイナスになるほどではなく、総じて傑作と呼べる作品。

ただ、唯一残念なのは装丁。アニメ調の美少女が銃を構えている装丁画は世界観と全く合っておらず、本編にも一切関係が無い。この装丁を見て読んでみようと思う読者層と、実際に満足感を得られる読者層が一致しているとは到底思えないので、これでは作者も装丁師も浮かばれないのではないか。作品評価には影響させなかったが、読んでみたら傑作だっただけに、この装丁には残念感が増した。
名探偵のはらわた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:名探偵のはらわた (新潮文庫)より
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No.24:
(5pt)

推理にキレがありました

設定が凄く斬新でよかったです。
こんな面白い設定なら、実際に起きた事件ではなく、オリジナルの事件を書いたほうが面白くなるのでは?と思いましたが、誰もが知る昭和の事件に新しい解釈を持ち込んだのも良かったかもしれません。
最初の章に出てくる連続放火事件は、平成に起きた山口県の「つけ火の村」をモデルにしているのか、と思いました。あと、とうじょうげんやシリーズばりの多重解決が良かったです。
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No.23:
(3pt)

これでもマイルドなほう

この作者の特徴といえば
・激しいバイオレンス、えぐめのグロ描写
・奇抜な設定の世界観
・二転三転する多重解決
・真相を明かす探偵役が意外な人物である

といった感じだけど今作はだいぶ抑えめな印象。
マイルドな分、万人受けなのかと思う。
しかしそのせいで、作者のファンには物足りないかもしれない
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No.22:
(2pt)

超常現象は好みではない

向日葵もそうだったが、予告なくファンタジー世界に時空遷移するストーリーはミステリーとして読んでいる立場からすると幻滅しかない
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No.21:
(4pt)

本来の作風を抑えて描いてくれたらしい良ミステリ

作者の作品はどれもタイトルからしておどろおどろしく、正直怖くて手が伸びない対象でした。
ただ本作はミステリとして評価が高いようなので購入しました。

読んでみるとちゃんとミステリで面白かったです。
一度示された推理がひっくり返される気持ちよさもありました。
ただやはり他のミステリ作家さん方とは明らかに異なるバイオレンスの香りを感じました。
暴力や殺害描写が妙に生々しいんですね。
単に殺しました死にましたの記号的な死ではなく、生きてる者を死に至らしめるとはどういう事かを描いている感じです。
多分他の作品ではその辺を濃厚に描いているのかなと想像してしまい、申し訳ないですがやはり怖くて手が伸びないですね。
あと本作の名探偵「浦野灸」は今時珍しい程に高い知性と良識を合わせ持った立派な人物であり、本編のバイオレンス味とのギャップはかなり印象的でした。
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No.20:
(4pt)

白井智之作品では一番読みやすい。入門編におすすめ

白井智之作品では一番読みやすい。入門編におすすめ。他の作品がエログロナンセンスで読む人を選び過ぎた。
各種ミステリーランキング上位にランクインするのも納得なハチャメチャな話。津山三十人殺しや青酸コーラ無差別殺人事件など、実際の事件の犯人たちが「人鬼」として現代日本に甦って大暴れするのを、同じく地獄から甦った昭和の名探偵・古城と、その助手・渉の凸凹バディが解決していく。
他のレビューで「魔界転生かよ!」と突っ込んでる人がいて笑ってしまったが、このトンデモ設定が受け入れられるならエンタメとしてすごく楽しめる。
なんでも楽しんだもん勝ちだし、もとより白井智之はミミズ人間だのクローン食用人間だの、特殊設定ミステリで売ってる人だしな……。
古城の下品なキャラ大好き。存命中の活躍を描いてほしい。探偵と助手のコミカルな掛け合いは楽しく、ホログラムへのいちゃもんもちゃんと伏線になっていたのはお見事。
これは好みの問題だが、ヒロインはいてもいなくてもどっちでも良かったかな。「お前の彼女は二階で茹で死に」へのマホマホへの仕打ちと比べると、ぬるい手心と不公平感が否めないというか……自分はあの扱い許してないんで。

話自体は楽しめたのだが、世に放たれた人鬼がまだ残っているのが気になる所。残り50%時点で二人しか捕まえてないから間に合わないだろうなこりゃと嫌な予感はしていたが、だったら続編出してほしい。個人的には産院事件の犯人が気になる。
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No.19:
(1pt)

異臭

状態は良かったものの、異臭。
タバコ臭くて読めた物ではない。
真心なんて概念は
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No.18:
(2pt)

イマイチ

引き込まれる感じは無く,惰性で読み進めて,終わりは記憶に無いです。
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No.17:
(5pt)

推理の体温

古城のちゃらんぽらんな性格から出てくる鋭い推理がカッコいい
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No.16:
(3pt)

実際の事件を基にしたとんでもミステリー

昭和に実際にあった猟奇殺人事件を基に多重解決をしていくミステリー。
面白かった。
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No.15:
(5pt)

楽しかった!

これほどにもカッコいい多重解決があっただろうか。特に最後、主人公が愛する恋人を助けるために導き出した解決、それのきっかけがあまりにもカッコいい。 昭和の有名な事件を新解釈で解決したところも面白い。
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No.14:
(3pt)

ミステリーの新境地へ挑戦し続ける新進気鋭の作家

相変わらずめちゃくちゃなミステリーだなぁ…(褒め言葉)
今まで白井作品に触れたことがある方なら作風の説明は不要だと思います。現実世界にファンタジー要素を混ぜ込んだいつもの白井作品です。
とはいえ己が作ったルールを基本破らない作家なのでトンデモではあるもののバカミスではありません。きちんと推理できるような構成になってます。まあ作りが荒いので緻密とは程遠く、都合のいい展開だなぁと思う部分もありますが。
本作は実際に起きた有名な事件がモデルとなっています。毒物コーラ事件や津山三十人殺しなど、名称や設定は変えていますが叩き台となった事件はわかりやすい。で、これらの事件の犯人が現代に蘇り再び殺人事件を引き起こします。その犯人を捕まえるべく現代に召喚されたのがこれまた有名な名探偵で…というあらすじ。
主人公は名探偵の助手で、基本破天荒な名探偵の世話をする苦労人として描かれていますが、最後の最後で名探偵の推理力を上回ったのはかっこよかった。序盤の展開と重ねているのもいいですね。最初の品のある名探偵の方が好きだったので嬉しい活躍でした。
前述の通りストーリーは結構荒いので細かい部分を気にしない人向け。文章は読みやすい反面ラノベっぽい軽さなのでもう少し固めの文章が好みかな。白井作品にしては珍しくエグい展開控えめなハッピーエンドで締めてて驚きました。白井作品初心者向けですね。☆3。
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No.13:
(3pt)

「ミステリ」ではなく「魔界転生ホラー」系ライトノベル

「名探偵のいけにえ」を先に読みましたので、かなり期待していたのですが残念ながら「死人が生体の肉体を乗っ取ってのいれかわり」による「凶行」であればトリックにまったく意味が無くなってしまい、「ミステリ」「推理」小説ではありませんでした。あらすじもものすごく書きにくいです。

表紙のイラストからして「?」のセンスだと思いますし、コミック原作が一番適しているのでは⁇と思います。
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No.12:
(5pt)

よい

個人的にはこっちの方が好き。ちょうどよい温度感のオマージュ、短編ごとの綺麗な関連、丁寧な裏切り、ラノべになりすぎないキャラ性などエンタメ性に特化していた。
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No.11:
(4pt)

『名探偵のいけにえ』と同じ探偵が活躍するシリーズものではないので注意が必要です

『このミステリーがすごい2023年版』2位の紹介で『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』に興味を持ち読もうと思ったところ、検索して本作の存在を知りました。『名探偵~』という似た形式の題名に、勝手にシリーズものだと思い込んでしまいました。そうして本書の読了後『名探偵のいけにえ』を読み始めて本作とは違う主人公の話だということを知りました。びっくりです。そうと知っていたら本作は読まなかったかも知れません。まあ、本作も面白かったからいいのですけど、、、

という、私のような馬鹿な勘違いをしてしまう人を減らすためにこのレビューを書いています。

こんなことを書かない方が本作も売れるのでよいのではないか、との意見もあるかも知れませんが、本作の他のレビューにあるように、少しぶっとんだ設定があるので、本作を『名探偵のいけにえ』よりも先に読んだ方は、逆に『名探偵のいけにえ』への先入観ができてしまって『名探偵のいけにえ』には進まなくなってしまうかも知れません。こう考えると、双方の傾向の違いは、やはり明示しておいた方が良いものと思うわけです。

本作と『名探偵のいけにえ』はかなり傾向の異なる作品なので、各種ミステリーベスト上位入りという評判で『名探偵のいけにえ』だけを読もうと思っている方は、安心して『名探偵のいけにえ』だけ読むのもいいですし、本作を読んでしまって後悔した人も、違う傾向の作品ということで一縷の望みをもって『名探偵のいけにえ』にもチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。本作だけが気に入って、名探偵のいけにえ』の方が対象外、、、、という人もいるかも知れませんが、少ないのではないかと思います。なんとなくですけど。

とはいえ、本作と『名探偵のいけにえ』はまったく無関係ではなく、両編とも探偵事務所が東京都中野区、探偵いきつつけの中野駅南口近くの中華料理屋『猪百戒』や東大の女子学生が登場するなど一部共通する設定があり、世界観は共有しているようです(ようです、というのはまったく同じ世界だと言い切ってしまうと、『名探偵のいけにえ』もとんでもない続編ができてしまいそうなのであくまで「ようです」に留めておきたいわけです。著者は姉妹編としているようです)。ただし、『名探偵のいけにえ』は1978年の話であり、本作はそれよりずっと後(正確にはいつかは不明)の話となっています。

『名探偵のいけにえ』に興味を持ち、私のように、シリーズものだと誤解して『名探偵のはらわた』から読もうと思っている方は、他の方のレビューを読んでから、本作を読むかどうかを決める方が良いかも知れません。本作を読んでいなくても、『名探偵のいけにえ』を読むにはなんの不都合もありません。最後で「そこで関連してくるのね」と思う程度です。
名探偵のはらわたAmazon書評・レビュー:名探偵のはらわたより
4103535210
No.10:
(5pt)

どうしてしまったのですか白井さん

本当に本当に楽しみにしていました
あなたの書く世界が大好きです

有り得ない世界観と舞台設定その世界でしか成り立たないがその世界では完璧な綿密に練られたトリックと魅力的なキャラクターの数々
かなり読者を選ぶ設定も多くとても才能を感じここ数年で台頭してきたミステリー作家の中では群を抜いて輝いているのに評価はあまりされにくく歯がゆい思いをしていたのはファンであるわたしも同じです

しかしこれは
この作品は余りにもあなたの世界とかけ離れている

自宅の本棚のスペースの問題で文庫化を待ち望んでおりました
わたしの住む町ではあなたの本は本屋にも図書館にも置いていないのでいつもAmazonで取り寄せをしています
あなたの作品の文庫化はわたしの人生において楽しみにしているイベントの中でかなり上位に食い込みます
今回もドキドキしながらページをめくりました

本当はこういう作品が書きたかったのですか?

名探偵のいけにえでこのミス受賞しておられますがそちらは文庫化を待たず今から注文し読みたいと思います
そしてファンを卒業するかゆっくり考えようと思います
名探偵のはらわた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:名探偵のはらわた (新潮文庫)より
4101044813
No.9:
(2pt)

この手の小説をミステリーというのはやめて欲しい

完全にSFメインの話なのにミステリー扱いされていて騙された気分。ミステリーだと思って読むと1章的なものが終わった時に「は?」という感想しか出てこない。
人物名以外は癖がなく内容は読みやすいがルパンの娘シリーズ程度に人物描写がスカスカ。いいキャラしてた人もいたのに残念。
【ネタバレ】
探偵のいけにえも読んだが、とりあえず死ななそうな人殺して読者を驚かせたいのだろうけれど、驚かすなら内容で驚かせて欲しい。
ミステリーで売られているのに、別の体に乗り移ったトリックは悪い意味で驚いた。この手の本をミステリーで売るの本当にやめてほしい。
名探偵のはらわた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:名探偵のはらわた (新潮文庫)より
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No.8:
(2pt)

最悪

流行の縦読み漫画の小説版みたいで、とても大人には無理
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4101044813
No.7:
(2pt)

本格ミステリと思って購入すると痛い目にあいます

本格的ミステリと思って購入しましたが全然違いました。犯人が別の人間に乗り移れるとか、生き返るとか、作者の自己満足なだけの作品に感じました。
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4103535210
No.6:
(5pt)

センス・オブ・ワンダー

ふざけた文体、馬鹿らしいネーミング、ライトノベル的キャラクター、設定のための設定、意味のないグロ描写、突拍子もない推理、スポーツ感覚の殺人事件、以上から構成される小説である。これらは決して批判ではない。こんな内容なのに、昨今のミステリにあるような探偵のキャラを格好良くしようとしてバランス崩壊みたいなことがなく、徹底して馬鹿馬鹿しい面白さを貫いている。
何もかもがくだらなく、そして楽しい。エンタメたるものこうあるべきだ。
名探偵のはらわた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:名探偵のはらわた (新潮文庫)より
4101044813

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