暗色コメディ
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暗色コメディの総合評価:
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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全1件 1~1 1/1ページ
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はっきりしないミステリーになってしまいました。初期の作品なので気合が空回りしたのでしょうか。 | ||||
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設定はとても入り組んでいるのに理解はしやすく面白かったです。まだインターネットや監視カメラが普及してない時代で、色々な可能性が考えられるのが良かった。 | ||||
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文庫版の帯に伊坂幸太郎が記しているように、あまりに不可解で不条理な幻想が前半で連続登場し、これがいったいどんな論理的解決に至るのだろうか?と思いながら読みました。しかし、わくわくどきどきしながら読み進めるというよりも、あまりの非現実的描写と心理状態の記述が延々と続くため、読むのが非常に億劫というか疲れました。もうちょっとコンパクトにできたのでは?と思いますし、誰が正常で誰がそうでないのかわからないので混乱します。シリーズものではないミステリの良さは、登場人物全員が信頼できないという点にありますが、登場人物一覧などはないのに目まぐるしく個々のエピソードが変わるので、一気に読まないと、これ誰だっけ?となります。それでいて一気に読むにはわけのわからない状況が長すぎて、解決編までがひたすら苦痛です。個人的な感想ですが、連城三紀彦氏のミステリのおもしろさは、やはり短編ものにあるように思えます。 | ||||
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『暗色コメディ』に挑戦する気持ちで、伊坂幸太郎は、あの『ラッシュライフ』を書いたと帯に書いている。読み始めると、なるほどね、と思った。ただ、伊坂は基本、クールで明るいが、連城三紀彦は、基本的に暗い。暗い状況で、奇想が展開するとこんな感じなのか、とまず思った。 素晴らしいミステリーは、 『奇想』そして、その論理的解決。しかも複数の『奇想』が三次元的に絡み合っていて、それが論理的に解決される と、ぼくは定義しているのだが、既に序章の段階で『奇想』は充分だ。 未読の方のために、中身の詳細は触れないが、読了後、かなり、感心してしまった。この作品は、1979年6月にリリースされているのだが、その構成、特に章の間に全然違う話を4つ進行させ、最後に、それを論理的に帰結させる仕掛けに驚いた。そして、思い浮かべたのは、伊坂幸太郎の作品ではなくて、村上春樹の作品だった。 村上春樹の作品、特に『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『海辺のカフカ』、『騎士団長殺し』の語法とこの『暗色コメディ』の語法は極めて似ていると思う。村上春樹や伊坂幸太郎の方がはるかに洗練されているのだが、組み立てを参考にしている気がしてしまう。この作品がヒントになったのでは、とさえ思えてくる。 思い出したのは、テレビで小椋佳が『シクラメンのかほり』の制作秘話を話していて、話法的なものは、北原白秋の詩を参考にし、文体はエルビス・プレスリーの「マリー・イン・ザ・モーニング」という曲を和訳して作ったと本人が言っていたことだ。『暗色コメディ』が北原白秋の詩などと同じように、のちの作家の大きなヒントになった事は間違いないのではないかと思う。 『暗色コメディ』のように、ヒント、あるいはインスピレーションの元になる作品というのは、とても重要だ。この場合は構成だが、北原白秋の詩のように、言葉や言い回しがヒントになることもあるだろう。 そして、思うのは、例えば伊坂幸太郎の作品の場合は、それがまるでプログラムの構成にも似ていると感じる。HTMLのソースコードの中に外部参照のJavaScriptを組み入れるとか、CSSでカタチを整えるといったやり方にそっくりだ。 こういう単に小説を読む、ということが様々なことと絡まって、考えがくるくると回るということが愉しいと思うのである。 | ||||
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当初刊行は1979年なるも、帯によれば伊坂幸太郎氏の熱望により復刊された連城三紀彦氏のミステリー。伊坂氏の推薦コメントにあるように、とにかく投げかけられる謎が魅力的でした。 不可解な4つのエピソードが交錯し、徐々に収斂していく展開は、正にミステリーの醍醐味です。心理描写も登場人物達の恐れ、猜疑などが叙情的にたっぷり語られます。ラストはやや危ういながらも、伏線も回収され、隠された謎が見事に解き明かされていきます。 | ||||
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ねーな、とゆーのが感想です。とにかく読みづらい! デパートの店内放送で夫から呼び出されたが、いざ夫を見かけると、自分と同じ名前の女が彼と連れ添って店をあとにしていく。そんな不思議な体験をした主婦の目線から始まり...とここまではよかった。そこから先の展開の失速感たるや残念この上ない。あっちこっちと異なる人物たちのエピソードが飛び交い、それが1つの殺人事件の解明に絡んでいくのまではわかったけれど、それを紐付ける理由が弱い。また、いくら精神的に病んでいた患者の妄想のシーンでもそりゃないぜ!というぐらいうまくいき過ぎる話の流れ、犯行の手口にせせら笑いしてしまう。随所に垣間見える都合のいい展開。薄っぺらい人物造形にもがっかり。 本格ミステリーという看板は誇大広告です。散らかった型の合わないパズルのパーツをむりやり繋げて完成したと言ってきかない子供のような小説です。二度は読みません。以上。 | ||||
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