(短編小説)
キッド・ピストルズの最低の帰還
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キッドピストルズシリーズの5作目となる作品だが、4作目から10年以上経ての復活となる。 収録作品は1995年に書かれていた2編と2008年になって書かれた3編という変則的な構成。 アリバイの泡はどっかのアンソロジーで既に収録されいたはずである。 例によってマザーグースの童謡をモチーフにした作品なのだが、鼠が耳をすます時や超子供達の安息日のように、超能力があることを前提とした世界観でその世界ならではの論理によって展開する氏の生きる屍の死のテイストが濃厚に出た作品もあり、読み応えは満点である。 | ||||
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このお話の舞台であるパラレル英国では、探偵の方が警察より権威があります。警察官の質が落ち、結果誕生したモヒカンもハデハデしいパンク刑事キッド・ピストルズ。探偵が刑事を顎で使う立場なのですが、キッドは見た目に反して博学で頭がイイ。推理物の型にとらわれた探偵をしり目にふざけた態度で事件を解決してしまいます。 というシリーズがひさびさ帰ってまいりました。「奇遇」とかは難しくて分んなかったけど、こちらのシリーズはショートストーリーだし、痛快なのでとても読みやすいです。 全部の事件がマザーグースの不気味で謎めいた歌詞になぞらえたものだというのもカッコいいです。私はだれが犯人か考えるより雰囲気を楽しむ方が大きかったかもです。 | ||||
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クールで頭のキレるパンク刑事キッド・ピストルズの活躍するシリーズ第5弾(「13人目の探偵士」を含む)。収録作は次の5編。 「誰が駒鳥を殺そうが ー キッド・ピストルズの最低の帰還」 二つの塔にいた被害者と当事者達との距離は百メートル以上。キッドの眼前で起きた「不完全密室殺人事件」。向かいの塔の窓へ矢を射た邸宅の主人が疑われるが…。 「アリバイの泡」 三つ子の兄弟による同時アリバイトリックの死角。三人の内、二人のアリバイは証明されるのだが…。 「教祖と七人の女房と七袋の中の猫」 両側が断崖の一本道で七人の子供が消失した。キッドは真相を究明するが…。キッドの「優しさ」が窺える一編。 「鼠が耳をすます時」 ライブハウスでジャズの演奏中にナイフによる殺人事件が発生。しかし、被害者は刺される前に死んでいた!?異質の殺人トリック。 「超子供達の安息日」 研究所に預けられた、超能力を持つ七人の子供達。その内の一人が死んだことで他の六人の関与が疑われることに…。子供達の淡々とした言葉が、せつない印象をより一層、強めている。超常現象下での本格推理を可能にする、作者の真骨頂の一つ。 作者の代表作と言うと「このミステリーがすごい」のベスト オブ ベスト('88〜'08年度版)第2位に選出された「生ける屍の死」が思い浮かびます。本書の著者紹介で、この作品が「このミステリーがすごい」の1990〜2000年、10年間のベスト1に選ばれたと書いてありますが、1988〜1997年度版の間違いではないでしょうか。ちなみに今作は「生ける屍の死」と比べて文章が洗練されて(単に短編だからということもありますが)、数段、読みやすく感じられました。全体的に読んで損の無い秀作だと思います。 | ||||
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