まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。

アメリカはニューイングランド地方の田舎町、トゥームズヴィル。

石に鳥の絵を描く不思議な男に河原で出会った青年は、微睡むうち鳥と男たちについての六つの夢を見る―。

見知らぬ部屋で目覚めた作家が発見したバラバラ死体。トリッキーな密室殺人の謎を描く「だらしない男の密室」。

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。

塔から飛び降りた学者の死体が屋上で発見された!?北村薫氏絶賛の「神なき塔」をはじめ、ノアの箱舟を模した船での密室殺人「ノアの最後の航海」、貴族庭園の宝探しゲームが死体発見に発展する「永劫の庭」など、妄想と奇妙な論理に彩られた三編を収録。

憧れの日本へと辿り着いた私立探偵トウキョー・サム。

灼熱の太陽に喘ぐパリが漸く黄昏れた頃、不意にカケルを見舞った兇弾―その銃声に封印を解かれたかの如くヨハネ黙示録の四騎士が彷徨い始める。

“新潟市一家溶解事件”そして謎めいた“手記”―。

五十年間、家から一歩も出なかった老婆はいかにして毒殺された?動物園園長が残した死に際の伝言の意味は?他にも有栖川有栖氏絶賛のシリーズ中の白眉「曲がった犯罪」、レゲエ・バンドの見立て殺人「パンキー・レゲエ殺人」を収録。

高知の漁村に取材で立ち寄った、植物カメラマンの猫田夏美。

かつて『奇想天外』という雑誌があった。

綾鹿科学大学大学院准教授・増田米尊は異変に気づきつつあった。何人もの女性から言い寄られるなどなかったことだ。

元銀幕の大スター・片桐大三郎(現芸能プロ社長)の趣味は、犯罪捜査に首を突っ込むこと。

かつて『奇想天外』という雑誌があった。

王女サロメが、FBI女性捜査官が、平凡なサラリーマンが、ドッペルゲンガーを見た男が出会った、恐るべき謎!傑作保証付き新時代の異色作家短篇集。

寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。

テーマは「名探偵」。新本格ミステリブームを牽引したレジェンド作家による書き下ろしミステリ競演。

奇妙な童謡を模して、探偵ばかり狙う殺人鬼・猫。残忍かつ狡猾な見立て殺人は、13人目の犠牲者に向け研ぎ澄まされていった。

予測不能な神業トリックを暴くのは、犯罪資料館の美人館長・緋色冴子。驚愕の推理力で、助手の聡と難事件に挑む。

ヴィクトル・ユゴー街のアパルトマンの広間で、血の池の中央に外出用の服を着け、うつぶせに横たわっていた女の死体は、あるべき場所に首がなかった。

連続殺人に挑むのはミステリー読みのプロたち――。

靴の形をした館で雪の夜に起こった密室殺人の謎に迫る「靴の中の死体」。

「日本殺人事件」(第48回推理作家協会賞受賞)著者が贈る語りの妙味溢れる新作短篇集。

突然、片目の視力を失ってしまった推理作家・火渡雅は、ある宗教団体の教祖と出会う。彼の身に続々と起こる異様な偶然の連鎖。

憧れの日本で竹林の中にある草庵の一室を借りて探偵事務所を開業したトウキョー・サム。

梵貝荘と呼ばれる法螺貝様の異形の館。

繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。

垂里家最大の懸案事項。それは長女・冴子の結婚問題。

ラジオパーソナリティの恭太郎は、素敵な声と冴えない容姿の持ち主。

2058年4月、上海大学で20世紀の探偵小説を研究していたユアン・チンルウは、国家科学技術局から呼び出される。

小学校六年生の陽太と、一風変わった叔父・夜之介。

狂気と逸脱をテーマに奏でられる短編集。

17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。

夏休みも中盤に突入し、風ヶ丘高校新聞部の面々は、「風ヶ丘タイムズ」の取材で市内の穴場水族館に繰り出した。

少年が抱える切ない空想、曼珠沙華が語る夫の過去。老夫婦に届いた 絵葉書の謎、少女が見る奇妙なサソリの夢。

内容（「BOOK」データベースより） 経営していた会社も家族も失った家具職人の東口。

次から次へと殺人を犯し、ニューヨークを震撼させた連続絞殺魔〈猫〉事件。

名探偵・法月綸太郎が帰ってきた!著者会心の傑作鉄道ミステリー「背信の交点」、オカルトじたての怪事件「世界の神秘を解く男」、法月綸太郎本人が登場しない異色作「身投げ女のブルース」など、テーマと構成にこだわりぬいた中編を収録。

放課後の旧体育館で、放送部部長が何者かに刺殺された。

砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

学園の一角に建つ壁には日暮れると生徒たちの影が映った。そしてある宵、壁は映し出した、恐ろしい場面を……。

ニューヨークとフィラデルフィアの中間にあるトレントンという町で、一人の男が殺された。

「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」。中二の逸夫が同級生から頼まれたこと。

風が吹き荒さぶ中、闇を裂いてトラックがやってきた。運転する商人は葡萄酒を運んでいると主張する。

人の住まぬ荒地には、夜どこからともなく現れた女のけたたましい笑い声が響き渡るという。

見合いの度に怪事件が発生し、破談になってしまう和風美人の垂里冴子。続編でも4回のお見合いに四つの事件がついてきた。

中学教師・祭戸は、学院長からサイバー・エンジェルの仕事を命じられた。子供たちを守るため、ネット犯罪を監視せよというのだ。

「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。

珠玉の推理短編を年代順に集成し、1960年初版で以来版を重ね現在に至る『世界短編傑作集』を全面リニューアル! 第3巻にはフィルポッツ「三死人」、クリスティ「夜鶯荘」、ワイルド「堕天使の冒険」、ユーステス「茶の葉」、ウイン「キプロスの蜂」、ロバーツ「イギリス

鬼才が描く、豊潤なミステリー短編集　　　この世でいちばん怖ろしいものは……もう一人の私。

BIS(美心国際学園)ビブリオバトル部は、ライバル校のミステリ研究会と交流試合を行うことになった。

僕は、まあやる気のない、モテない、冴えない子供だ。