チャット隠れ鬼
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チャット隠れ鬼の総合評価:
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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全1件 1~1 1/1ページ
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チャットを舞台にしたミステリー。今でこそチャットはネット社会の一つのコミュニティとして成立しているが、本作刊行当時はまだまだ知名度が低く、その中でこのようなネット社会の闇に切り込んだ作品を書いたことは評価できる快作! | ||||
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| 従来のミステリーの枠組みを外れたギャグスレスレの作品が多い、山口氏の作品としてはストレートな作風のミステリーに仕上がっている。その意味ではあまり山口氏の作品ぽくないが、それ故窓口の広い読者を選ぶ氏の作品としては誰でも楽しめる窓口の広い作品である。 チャット表記を入れるため、横書きの体裁になっている。 幕間の猟奇的な殺人犯の描写やチャット内のトリックのアイデアなど、どことなく山口雅也氏の作品というよりは、「メビウスの殺人」、「殺戮にいたる病」の頃の我孫子武丸氏が書いたような作品のような雰囲気。 登場人物が少ない上に、チャットが匿名性を前提にしているため、ミステリーとしては真犯人は予想が付くが、それが欠点ではなく、よりチャットの特性を活かしたトリックに発展されてあるあたり、さすが山口氏という感じがする。 | ||||
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| 2005年に単行本として出たものの文庫化。 もともとは『週刊アスキー』に連載、同時にネット配信されていたという小説。 ネットの感じを出すため、横書きでつくられている。ちょっと読みにくい。また、チャットの場面は、そのまま画面を本のなかに取り込んだような工夫がなされている。なかなか面白い。 チャットのなかから犯罪を暴きだすという意欲的な物語。次第に真相が明らかになっていくところも、ミステリの王道とネット空間の特質が上手に混ぜ合わされていて、良く出来ている。 しかし、全体としてチャットやネット空間に徹底しきれなかったような印象が強く、やや物足りなさを残した。 | ||||
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| チャット画面やオークション画面が、リアリティたっぷりで登場します。 最初のほうに「ん??」って引っかかるところがあるのですが、 そのもやもやの正体が分からないまま最後のほうまで行ってしまい、 「あ〜あ!なるほどね!」と分かってスッキリでした。 チャット経験者ならたぶん笑ってしまう表記がたくさん。 しかもちょっと2ちゃんねら〜っぽい表記もあるので、 年齢が高い人の評価は良くなさそう・・・ 殺人に関するトリックや犯人はその人が登場したときに大体分かってしまいますが (登場人物がほぼその人たちしかいないため・その人物の紹介文で) 登場人物がごちゃごちゃしてて小難しいミステリーではなく、 「サクサク読めて手軽なミステリー」という点では十分ありだと思います。 1〜2時間で読めてしまうので、空き時間に。 短い分自分物表現が希薄で感情移入しにくく、物足りなさは感じるものの 読み進めるのがかったるくなることは一度もなかったので、満足の★3 (気持ち的には3.5♪) 山口氏の本は初めて読んでみましたが、 これが相当読みやすかったので「大傑作」と評判の 「生ける屍の死」を読んでみることにします。 | ||||
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| に、なんとなく恐れをなしてしまう活字ミステリ好きの方もいらっしゃるかと思いますが――。 内容は基本的に、オーソドックスな骨子を持つ本格ミステリです。本当。 「チャット」の世界を、要するにミステリのプロットを組み立てる素材にしているというか。 いわば「会話」の用を成している感じ。あまり慣れていない人でも違和感無いと思います。 最後には「探偵(役)による証明」のカタルシスも待ってます。 山口さん作品の中ではライトタッチな部類に入ると思いますよ。『奇偶』とか凄かったですからね…。 さり気ない(?)良品。 一時期、山のように出た流行り物の類似品とは違いますので…(失礼)。 | ||||
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| 現代ならではのネット(チャット)犯罪を描いたミステリー。 清涼院流水の『キャラねっと』との比較が当然のこと、思い浮かびます。 両者を対比してみると…。 チャット最新事情を反映しているのが本作。 チャットやネットゲームに慣れ親しんでると感じるのは流水。 本格度はこちらが強い。 意外性は流水かな…これに関しては好き嫌いが分かれそうですが。 どちらかを先に読んでいると、 途中までで後半の展開はおおかた予想がつくのは、 ジャンル的に仕方のないことなのでしょうか。 | ||||
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