檻の中の少女
- ばらのまち福山ミステリー文学新人賞 (7)
- ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞 (16)
- インターネット (29)
- サイバーミステリ (48)
- ミトラス (1)
- 転生 (2)
- 転生もの (41)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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あらすじからループ物のSFかと思って読み始めましたが全然違いました。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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続き物というかシリーズになっているので、この後も読んでいきます。 | ||||
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島田荘司選福山ミステリー大賞受賞作。 けっこう前の作品だが……今さら読んで衝撃を受けた。めちゃくちゃ面白い。 島田荘司の選評にあるように、現代日本ならではの、まさに、現代和製ハードボイルドとでも言うようなキャラ造形と文体、世界観が、まず良い。 しかし何より素晴らしいのは、最新かつリアルなIT描写の数々。 この手のジャンルのフィクションでは、SF的なサイバー描写や、リアリティのないハッキング描写ばかりが取り上げられがちだが、今作はサイバーセキュリティの専門家が書いているだけあり、そんなことはなく、リアルなITテクニックがこれでもかと展開される。 しかも上手いのは、主人公君島が、心理的なスキを突いて情報を奪い取る――ソーシャルエンジニアリングの専門家として設定されていること。 いわゆる「技術屋」ではないので、こちらに理解できないハッキングやプログラミングで難所をくぐり抜けることはなく、「心理戦」がメインとなる。そして心理戦といえば、ミステリーの華である。 このサイバーセキュリティと本格ミステリーの組み合わせの旨味に気づけた点に、作者の慧眼がうかがえよう。 ……と、本編を読み終わり、サイバーセキュリティをテーマにした現代和製ハードボイルド小説として抜群に面白かったと思ったのだが。 ……最後のエピローグを読んでぶったまげた。 なんというどんでん返し。 しかもストーリー上のどんでん返しではなく、構造的などんでん返し。現代和製ハードボイルドから、イヤミスという文学に変貌を遂げたのである。 さらにそのオチでは、シリーズものとしてのヒキまでをも用意してくる周到ぶり。こんなことをされたら、続きを読まずにはいられないじゃないか! 君島×みのん×和田の関係性も気になるし、これは久々にシリーズものとして追いたいミステリ小説に出会えたと喜んでいたのだが…… ここにきてまたびっくり。なんと、シリーズ全5作予定なのに、4巻で打ち切り状態だと言うではないか。 (作者さんのTwitterによると、君島シリーズ最終巻のプロットは、別作品である『原発サイバートラップ』に転用されたらしい。君島シリーズでは売れないということで…) しかも噂に聞くと、4巻はラストへのヒキのために(?)かなりキッツい終わり方をしているんだとかなんとか… なんというか、色んな意味で救いのないシリーズだが……それでもサイバー×ミステリとしても抜群に面白かったので、とりあえずは、続巻を読もうと思う。 何かの間違いで、最終巻が出ますように…… | ||||
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表題どおりです。 著者はコンサルタント会社社長等の経験を経た後、 サイバーセキュリティ業界の前線で活躍していた方ですので、 リアルな知見が得られる点がひとつの魅力。 そして小説としても、非常に力が込められており、エピローグにおける、 システムが関係しない話に対する力の入り方を見れば 本気の小説家であることも分かります。 続編も読んでみようと思います。 | ||||
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凄く面白かったです。 セキュリティ・コンサルタント君島悟が、サイバー・セキュリティの さまざまな事件・トラブルを解決するシリーズの第一作。 このシリーズは全5作の構成だそうで、 「檻の中の少女」 「サイバーテロ 漂流少女」 「サイバークライム 悪意のファネル」 「絶望トレジャー」 と続いていて、現時点ではまだ完結していません。 私はシリーズものとは知らずに「サイバーテロ 漂流少女」を先に読んでしまいましたが、 特に時系列に読む必要もないみたいで、それぞれでストーリーは完結しています。 中でも第一作にあたる本作は、自殺支援サイトというサイバー空間が舞台ではありますが、 主人公が技術系ハッカーというよりは、ソーシャル・エンジニアリングに長けているプロと いうこともあって、読み進めるのにたいした技術的な知識は必要としません。 また、本作のタイトルである「檻の中の少女」の意味は、ストーリーが完結した後の エピローグを読むまではわかりません。 本作の肝は、このクライマックスからエピローグで語られる、救いのない人間ドラマだと思います。 お話としては完結しているのに、なんでエピローグがあるんだろう?と思って読み進めると、 そこで明かされる全く救いのない裏背景。 読んでいて決して気持ちのいいものではありませんが、クライマックスまでで 読了感を得て油断した読者にとどめをさします。 これから読もうと思われる人は、くれぐれも最後まで気を許さないことをオススメします。 | ||||
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君島悟。 三十八歳、独身、身長百七十八センチ、体重五十八キロ。 ここに、魅力的な探偵が誕生した。 とにかく、君島がハードボイルド。 和田をはじめ、君島の周りの人間たちが怪しくて、これまた良い。 あるときは仲間で、あるときは敵なんだろうなとこれからの関係を想像してしまう。 大まかなストーリーは途中で感づいてしまうが、それ以上にその面白さに引き込まれていく作品。 エピローグに、次なる事件を暗示するような記述が出てきたので次回作が楽しみ。 個人的に☆は4.5ぐらいいっていますが表示上は4つ。 | ||||
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