(アンソロジー)

短編ミステリの二百年5



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初公開日(参考)2021年06月
分類

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短編ミステリの二百年5 (創元推理文庫)

2021年06月21日 短編ミステリの二百年5 (創元推理文庫)

巨大アンソロジー第5巻、小説はイーリイやトゥーイ等の短編巧者、グリーンやフレムリンなど英国の大物に加え、謎解きミステリの分野で独自の輝きを放った作家――ケメルマン、ヤッフェ、ポーター、ギャレットの傑作など多彩な全12編を収録。評論は一九六〇年代に第一線で活躍した作家の代表短編を論じつつ、007の大ヒットから発生したスパイ小説ブームを分析し、SFが隣接ジャンルとしてミステリに及ぼした影響をも考察する。(「BOOK」データベースより)




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No.2:
(5pt)

1950〜60年代の短編ミステリを鳥瞰する傑作集

ある囚人の回想」傑出した愉快なパスティーシュ。解説にあるように個人短編集が編まれるのを強く期待する。 
「隣人たち」スーパーナチュラルな要素は全く無いのに慄然とさせられる一種の不条理怪談。 
「さよならフランシー」叙述のテクニックが素晴らしいウエルメイドと言う他ない完全犯罪物。
「臣民の自由」アメリカ人から見た没落する大英帝国への皮肉な諧謔に満ちたデイヴィッドスンらしい短編。
「破壊者」少年たちの破壊行為をリアルに淡々と描き、ファシズムや全体主義を暗喩する。グリーンの筆力の偉大さを改めて思い知る。
ありふれた三角関係の話かと思いきや、奇天烈な結末を迎える「いつまでも美しく」は本アンソロジーの白眉。日本では過小評価されているシーリア・フレムリンの他の作品もまつp俄然読みたくなる。
「フクシアのキャサリン、絶対絶命」スラップスティックな笑いの中に小コミュニティに潜む悪意を顕在化させる。
「不可視配給株式会社」周辺ジャンルとしてのSFを論じる上で選ばれた一編だがリアルな筆致で明快に描かれた一種の寓話。読後、訳も分からないまましみじみとする。
「9マイルは遠すぎる」久しぶりに読み返したがやはり所謂日常の謎テーマの元祖的名作でありパズラーのエッセンスのような作品。
「ママは願いごとをする」安楽椅子探偵ものとしての興趣と短い紙数で人生の断面を切り取るような筆致の魅力よ。
「ここ掘れドーヴァー」前述のケメルマン作品を裏返したような迷探偵譚。
「青い死体」所謂特殊設定ミステリの先駆けであり、1960年代を代表するパズラー・シリーズの傑作。
力の入った巻末の解説はいつもながら勉強になるが、本書に収録されている以外の短編、特に単行本化されていない作品の掲載誌が表記されていたら、ミステリマガジンなどのバックナンバーを探す際に助かるのだがと思う。
短編ミステリの二百年5 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:短編ミステリの二百年5 (創元推理文庫)より
4488299067
No.1:
(3pt)

5巻目になるとさすがに編者の評論(?)に違和感も。

創元推理文庫がかなり力を入れている(大部のページ数と全6巻という巻数を考えると)と思われる本企画。ミステリファンとしては応援したく、図書館ではなく全巻自費(実費)で買って応援してきたが、前巻(第4巻)くらいから短編ミステリ小説のパートと、編者の評論のパートのパランスと共に、収録した小説の質が劣化してきたような気がして心配していた。
最新の本巻では、小説パートではケメルマンやヤッフェのママシリースのような、今更なぜピックアップするのか?というものもありつつ、オールディスの「不可視配給株式会社」や、ギャレットの「青い死体」(これは長編「魔術師を探せ!」より数段面白かった)などの珠玉の作品(特に前者は味わい深い)が入り、前巻より印象良かった一方、さすがに評論パートは、あまりに個々の短編作品の評論というか感想に寄りすぎていて、そうしたユニークな筆致にも飽きてしまったのが正直なところ。今までもあったが、時々、その記載の背景や事情、理由の説明不足により、やや感情的に一刀両断したとも感じられる表現(特にP.400の1-3行目)が散見され、より冷静な筆致が必要ではないかと読み手としては残念に思った。
小説パートは星3、評論パートは星2、平均2.5だが、こうした企画を世に出すだけでも健闘していると思うので、星3つ。最終巻こそ期待したいので、また購入するつもりではある。頑張っていただきたい。
短編ミステリの二百年5 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:短編ミステリの二百年5 (創元推理文庫)より
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