情事の終り

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種別
長編
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あらすじ

1959年02月28日 情事の終り (新潮文庫)

私たちの愛が尽きたとき、残ったのはあなただけでした。彼にも私にも、そうでした―。中年の作家ベンドリクスと高級官吏の妻サラァの激しい恋が、始めと終りのある“情事”へと変貌したとき、“あなた”は出現した。“あなた”はいったい何者なのか。そして、二人の運命は…。絶妙の手法と構成を駆使して、不可思議な愛のパラドクスを描き、カトリック信仰の本質に迫る著者の代表作。(「BOOK」データベースより)

評判

情事の終りの評価:

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情事の終りの総合評価:

8.46/10点 レビュー 26件。

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未読の方はご注意ください

No.26
(5pt)

組織的抑圧と同調圧力

人類史上初のミサイル(V一号二号)攻撃を受けたロンドン、その半ば廃墟の都市で、カソリック・キリスト教の抑圧の中で育てられた女とほぼ無宗教の男との絶望のなかの恋愛。国際社会から我が国はタイトルにした二点で批判されるが、かれらもこの二点を骨身に染みて知っているのだ。かれらは親切で言っている。奴隷制という圧倒的な組織的抑圧、それをかれらは知っている。この二点を放置すると、独裁者と奴隷国民という恐るべき状況を生み出すことになると。恋愛でさえ、焼け跡のロンドンでは分断されていた。
 トランプ氏のアメリカがロシア化しても、ぼくはちっとも驚かない。この焼け跡からビートルズは出現したのだ。戦後世代として。イマジンの歌詞は強烈なキリスト教批判。
情事の終り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 情事の終り (新潮文庫)より
4102110011
No.25
(5pt)

神の前に永遠の愛を誓われたあなたへ

ブックカバーの背面に、
「激しい恋が、始めと終わりのある“情事”へと変貌したとき、
“あなた”は出現した。
“あなた”はいったい何ものか。
・・・
絶妙の手法と構成を駆使して、不可思議な愛のパラドクスを描き、
カトリック信仰の本質に迫る」
とある。
浮気、情事、不倫・・・いろいろあろう。
その趣も様々であろう。
物語の中で窺い知るカソリックの倫理感は新鮮である。
また強く、深いものを感じる。
生きることに、これほど悩まぬ自分に気づく。
「存在するかもしれない何か」(本文から)
をこの物語のように感じるだろうか。
胸のうちでの自身との対話の中に、異なる意見を超えた
“もう一人の自分”を感じることはある。
何とも不可思議な体験であろう。
未熟で読むのに手こずった。
おそらく半分も理解していないだろう。
再読する本。
情事の終り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 情事の終り (新潮文庫)より
4102110011
No.24
(5pt)

芳醇な香りがする小説

私は映画「ことの終わり」が好きで、ぜひこの原作を読みたいと思っていて、公開からだいぶ年月を経て、やっと読書する機会に恵まれました。

まず最初に感じたのは、非常に文体が美しいということです。この小説が書かれてから数十年を経ているので、読みにくいかな?と危惧していましたが、原文も翻訳も素晴らしいのか、読みやすかったです。
映画で見た映像や俳優達を想像しながら読んだので、私にとっては功を奏したのかもしれません。

無神論者の主人公のベンドリクスは作家で、高級官吏の妻、サラと道ならぬ恋に落ち、情事を重ねます。空襲の日に、突然サラから別れを告げられたベンドリクスは、愛が憎悪に変わり苦しむ日々を送っていました。そんな彼が、あることをきっかけに、サラが自分のもとを去った理由を知るのです。
その経緯の描写と展開が非常に見事で、嫉妬と憎悪に苦しむ一人の男の葛藤が克明に綴られ、映画で主役を演じたR・ファインズの姿を、つい思い浮かべてしまいました。
小説の終盤、やがて彼が知ることになる、嫉妬の対象だった、あるひとの真の姿と「奇蹟」が感動を呼び、ラストの結びの一文がさらに深い余韻を残します。

ベンドリクスが、サラと恋に落ちる食事の描写「玉葱料理」の一節も見事だし、二人の情事の描写も美しく、文章に色彩を感じました。
映画は、原作を脚色した部分があり、割愛されたエピソードも多いですが、原作の味わいを損ねない上質な作品に仕上がっています。
原作である小説は、芳醇な香りに包まれた極上の愛と信仰の物語だと思いました。
情事の終り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 情事の終り (新潮文庫)より
4102110011
No.23
(3pt)

ミステリー小説ではなく、神への信仰心と大人の男女の心の機微を同時に味わう作品

友人から妻サラの様子がおかしいと打ち明けられた小説家のベンドリックスは、実はサラと以前、不倫関係にあった。忘れられないサラへの想いと、自分を捨ててまた別の男と不倫をしているサラへの憎しみを同居させたベンドリックスは私立探偵にサラの追跡を依頼した…

第二次世界大戦中のロンドンが舞台で、著者グレアム・グリーンもイギリス人。あとがきによれば、このグレアムも以前熱烈な不倫をしていたそうで、私小説的要素も含んだストーリーとなっています。

本書はグレアム・グリーンの代表作の一つだそうですが、これ以外にオーソン・ウェルズの「第三の男」の脚本も書いた人です。

本書については、私立探偵が出てくるので謎解き的なエッセンスも無くはないのですが、どちらかと言えば、ベンドリックスとサラの内面が描かれた私小説と言っていいでしょう。多分にというか過分に出てくるのが神との対話で、イギリスと言えば英国国教会なのですが、カトリックが二人の禁じられた関係に深く絡みつきます。これも著者のグレアムの不仲になった奥さんがカトリックだったことに関係しているそうですが、二人の悩みをひたすらにこじらせる役割を果たすだけで、ストーリー的な面白さは皆無です。

ただ、当時のロンドンでは毎日ドイツから飛来するV1ミサイルの爆撃で気持ちの収まる時もなく、日常と死が隣り合わせのような感覚だったはずなので、そういったなかで、神への信仰心と信頼が大きく揺らいでいたのではないでしょうか?

神との対話、成熟した男と女の大人の心の内面の細やかな機微を味わうことが好きな方にはとてもオススメできる本ですが、私のように本格的なミステリーを期待している人には正直、退屈な作品でした。
情事の終り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 情事の終り (新潮文庫)より
4102110011
No.22
(5pt)

超迅速配達&丁寧な梱包

超迅速配達&丁寧な梱包でした。イギリスの有名な書籍なので、これからじっくり読んでみたいと思います。
情事の終り (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 情事の終り (新潮文庫)より
4102110011

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