ジュネーヴのドクター・フィッシャーあるいは爆弾パーティ
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種別
長編
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評判
ジュネーヴのドクター・フィッシャーあるいは爆弾パーティの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
ジュネーヴのドクター・フィッシャーあるいは爆弾パーティの総合評価:
10.00/10点 レビュー 1件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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本作は、極度に戯画化した、あるシチュエーションの切り取りである。
わたしには、これを物語と呼ぶには憚られる。
全編が、偽善と欺瞞と、それに基づく救済、といえようか。
筋書きは簡単だ。つまり、いるべきはずのないところにいたものの話。
あるものは、ある偶然から、そこに赴くことになる。
似たような話を、わたしはさんざっぱら読んだような気がする。
それでも、語り手とその伴侶との出逢いと別れには、涙を禁じ得ない。
だから、語り手とドクター・フィッシャーの対決など、付け足しに過ぎないとも、いってしまいたい。
いわないのは、ドクター・フィッシャーの末路が予測できていたからであって、それは語り手の理解を越えていたからなのだ。
本作の読みは、語り手とドクター・フィッシャー、どちらに肩入れするかで考えかたは変わるだろう。
それでも、語り手の人生はつづく。おそらくはなにもない、かすかな記憶だけをたよりに。
そしてドクター・フィッシャーとは、なんだったのか。
グレアム・グリーンを語るなどおこがましいが、わたしは、かの作家を語るときのワードを意識的に省いている。
なぜなら、『ジュネーブのドクター・フィッシャー』には、愛が満ち溢れているからだ。
それが他者には理解しがたくとも、本人にすらわからずとも、愛はそこかしこにある。