気ままな女
- 弁護士ペリー・メイスンシリーズ (82)
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ペリー メイスン第56話。Saturday Evening Post連載(1958-2-1〜3-22)ポスト誌集中連載時代(10年間に14作)の7作目。ヴァガボンドの衝撃的告白に打ちのめされる娘、運命に翻弄されます。メイスン登場は第2章から。むかしは帽子ピンが女の武器、今はアイスピックをハンドバッグに忍ばせるのが良い、という行動的な娘。デラはミス・アメリカみたいな美人秘書だ、とホーカム(ホルコム)はお世辞、メイスンはミス・ユニヴァースと訂正。法廷は予備審問、メイスンはネチネチ尋問、バーガーは途中から参戦、目標は相変わらずメイスンの破滅。最後はメイスンの閃きで真相が判明します。判事は被告鑑別手続き(先入観を持たせた証人に被告が一人でいるところを見せ識別させる)が不適切だ、と検察側に反省を求めます。(似たような鑑別法がメイスン物では今迄何度も繰り返し描かれていますが、当時の実態がこの通りだとすると恐ろしいことですね…) | ||||
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ペリー・メイスン・シリーズの1958年の第56作。婚約者に裏切られ、幸せの絶頂から奈落の底に突き落とされたミルドレッドは、何もかもから逃げ出したい思いで故郷を去る。道中で知り合ったヒッチハイクの女が自殺する。ミルドレッドは、死んだ女の身分をもらって、全く新しい人生を生きようとする。だが、甘かった。ミルドレッドは次第に、抜き差しならぬピンチに追い込まれていく。傷心ゆえの衝動とはいえ、見ず知らずの他人になり変わろうとは、どう考えても無茶である。ミルドレッドを駆り立てた絶望感に説得力がなければ、設定だけが浮き上がった不自然な話になっただろう。かといえ、彼女の悲嘆をグジャグジャと書き連ねられては、これまたウンザリさせられてしまう。その点、ガードナーは実に簡潔な描写で、しかし説得力をもって、彼女のいたたまれない気持ちを表現している。つくづくうまい作家だと思う。後はもう解説不要だろう。鮮やかに事件の真相を暴いてミルドレッドを窮地から救う、いつもながらのメイスンの胸のすく活躍を楽しめばよい。その他、未婚で妊娠した女に対して一般社会の目がとても厳しく、女が自殺にまで追い込まれかねない点が、時代の流れを感じさせられて、興味深かった。 | ||||
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