ジュネーヴのドクター・フィッシャーあるいは爆弾パーティ
評判
ジュネーヴのドクター・フィッシャーあるいは爆弾パーティの評価:
5.00/5点 レビュー 1件。 - ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1〜3 1/1ページ
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ジュネーヴのドクター・フィッシャーあるいは爆弾パーティの評価:
5.00/5点 レビュー 1件。 - ランク
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本作は、極度に戯画化した、あるシチュエーションの切り取りである。
わたしには、これを物語と呼ぶには憚られる。
全編が、偽善と欺瞞と、それに基づく救済、といえようか。
筋書きは簡単だ。つまり、いるべきはずのないところにいたものの話。
あるものは、ある偶然から、そこに赴くことになる。
似たような話を、わたしはさんざっぱら読んだような気がする。
それでも、語り手とその伴侶との出逢いと別れには、涙を禁じ得ない。
だから、語り手とドクター・フィッシャーの対決など、付け足しに過ぎないとも、いってしまいたい。
いわないのは、ドクター・フィッシャーの末路が予測できていたからであって、それは語り手の理解を越えていたからなのだ。
本作の読みは、語り手とドクター・フィッシャー、どちらに肩入れするかで考えかたは変わるだろう。
それでも、語り手の人生はつづく。おそらくはなにもない、かすかな記憶だけをたよりに。
そしてドクター・フィッシャーとは、なんだったのか。
グレアム・グリーンを語るなどおこがましいが、わたしは、かの作家を語るときのワードを意識的に省いている。
なぜなら、『ジュネーブのドクター・フィッシャー』には、愛が満ち溢れているからだ。
それが他者には理解しがたくとも、本人にすらわからずとも、愛はそこかしこにある。