(アンソロジー)
探偵小説の世紀
- アリバイ (477)
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探偵小説の世紀の総合評価:
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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全1件 1~1 1/1ページ
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苦しい読書だった。上下2冊で1,150ページ余り、34編もの短編が集められたアンソロジー。しかも全てが’30年代の黄金時代物だから文体が堅苦しいこと! | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全575頁という厚さの中に12の短編と2つの中編が納められているが際立ったのものはあまりないがどれもそれなりの面白さがあった。 最も面白かったのはH.S.ハリスンの短編「ミス・ヒンチ」だった。ある夜更けに見ず知らずの老牧師と老婦人がニューヨークの地下鉄に乗り合わせる。老牧師の読んでいた新聞にはある殺人事件の記事が派手な見出しとともに載っていた。それは変装の名人である有名女優ミス・ヒンチが自分の許婚者を剣で刺し殺した事件で、その捜査に当たっていた有名な女探偵ジェシー・ダークももはや解決をあきらめたかという内容だった。老婦人はその記事に興味を持ち新聞を貸してもらうのだが… 全体で34頁の中で前半はゆっくりとした展開、後半からはぐんぐんとスピード感が上がっていく。意表を突くラストも見事である。 アール・デア・ビガーズによる中編「1ドル銀貨を追え」は、豪華なヨットによるクルージングの中でヨットのオーナーが大事にしていた1ドル銀貨が偽物とすり替えられるという事件が起こる。犯人はヨットに乗っている船客か乗務員か?新聞記者ビル・ハモンドは船内で恋人とともに犯人捜しに奮闘する。 事件としては面白いが全体的に冗長さが目立つ。文体も安っぽい感じで解決もあまり納得がいかなかった。 ヘンリー・ウッド夫人による中編「エイブル・クルー」は、片田舎で起こった二人の幼児の毒死事件を扱う。幼児の飲んだ丸薬に毒が混入していたため丸薬を与えた村の聖人エイブル・クルーに疑いがかかる。田舎風な会話劇は最初はのんびりした感じを与えるが次第にそれがかえって深刻な感じを増していく。事件の進展や関係者たちの動向も重厚なタッチできめ細かく描かれていく。2回に渡る検死審問等、ラストまでグイグイと引き込まれたが、残念ながら解決がミステリーとは言えない内容であった。 | ||||
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探偵小説の時代100年間を俯瞰するアンソロジー 年代を偏らずに収めているので 他の同種の本には載らないような レアな短編が多数収録されています | ||||
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