黒いカーテン
- 記憶喪失 (81)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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落ちてきた漆喰壁を頭に受けたタウンゼントはその日、いつものように家に帰宅するが、管理人の驚きの表情が待っていた。管理人曰くは、もう3年も前に引越したのだという。不思議な気持ちで引越し先を訪れた彼を待ちうけていたのは妻の驚くべき言葉だった。実は彼は3年前に妻の下から失踪していたというのだ。半信半疑のうち、元の生活に戻り、勤務先に復帰したが、彼の帰りを付き纏う謎の影の存在を知る。あまつさえ銃口すら向ける謎の男はやがて彼の塒をつきとめ、襲撃する。執拗な追撃から辛くも逃げ切った彼は妻を実家に帰し、見知らぬ過去と対峙する決意を固めるのであった。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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フランク・タウンゼンドは通りで頭を打って目ざめた。妻と暮らすアパートに帰ると、管理人に、妻は引っ越したと告げられる。引っ越し先に行くと、妻のヴァージニアは随分ふけていた。そして、自分が3年半も行方不明になっていたことを教えられ、ショックを受ける。フランクを尾行する謎の男の追跡から逃れると、フランクは愛妻ヴァージニアを実家に帰し、「必ず帰る」と言い残して、過去の自分を捜す旅に出る…卓越した文章力、ハラハラドキドキの連続で、一気に読めてしまう。 | ||||
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小生がうん十年前、高校生だったときにこの本に出合いました。当時この小説を読み深く感動し、読書に目覚めさせてくれた逸品です。懐かしさから今読み返すと、ストーリーが古臭く、無理のある展開に少々戸惑いを禁じ得ませんでした。特に記憶を失っている間の恋人、しかも記憶を取り戻した後でも身を挺した献身的な行動で主人公を援助した女性の死に対して淡々としている描写には、文化・価値観の違い?あるいは力量不足?が感じられました。しかし小生に小説という別世界を提示してくれたという意味で星☆☆☆です。 | ||||
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翻訳がやや古めかしいが、そこはそれ、脳内変換して読む。わしは、俺。ギャレジは、ガレージ。お達者でねは、元気でね。 訳者の宇野利泰は小林信彦の「夢の砦」では奇人として描かれているが翻訳じたいはそう悪くもないのではないか。 それはさておき、アイリッシュは好きな作家。全集を出してほしいと思うほどだが、この「黒いカーテン」はアイリッシュのよくない癖、ご都合主義的な展開がやや過ぎる。( ルスがかわいそうすぎるではないか!)。それでもファンとしては楽しい読書のひととき。孤独な青年の、運命を切り開く闘いに引き込まれてしまう。 | ||||
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哀愁が漂うアイリッシュ独特の世界が描かれているが全体的には内容が薄いという印象である。前半は主人公タウンゼントの記憶喪失による焦燥感の記述が中心で事件としてはほとんど進展がなく冗長であった。後半からは緊迫したサスペンスとなるがあまり捻りがなくミステリという点では不満が残った。動機の点からもやや強引で納得はできなかった。記憶喪失に至った過程などは全く記述がなく心理的な深みも感じられなかった。 タウンゼントを助ける若い女中ルス・ディロンが健気であり男性からみた理想的な偶像として作者の願望が描かれているような気がする。 | ||||
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これは持続して販売されるべき本である。と思う | ||||
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