暗闇へのワルツ

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

1976年10月01日 暗闇へのワルツ (ハヤカワ・ミステリ文庫 ア 3-2)

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評判

暗闇へのワルツの評価:

10.00/10点 レビュー 1件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点10.00pt

暗闇へのワルツの総合評価:

8.62/10点 レビュー 13件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(10pt)

恋は惚れた方が負け

まさかアイリッシュがこんな悲恋の物語を書こうとは思わなかった。冒頭、別人になりすました若き淑女の登場から、度重なる齟齬から発覚する、花嫁入替りの事実。その事実が発覚すると同時に主人公の巨万の富を持ち出して逃亡する花嫁。復讐の鬼と化した主人公は1年と1ヶ月と1日を費やし、とうとう彼女を捕まえる。しかし、そこで彼女の巧みな話術によって誑かされ、結局彼女とまた2人の生活を始める。それが彼の正に人生の大きな過ちの始まりだった。花嫁の捜索を頼んだ探偵を自ら殺めることで闘争の日々が始まり、拠点を転々とし、ついに私財も底を尽く。彼女に唆されて博打ぺてんを仕掛けたものの、呆気なくばれて、ついに一文無しになり、彼女は昔付き合っていた悪党に手紙を送り、とうとう主人公の保険金殺人を図るのだが・・・とまあ、波乱万丈な物語で特に主人公が復讐を成し得なかった辺りから正に先の読めない展開となり、主人公は人生の落伍者へと、花嫁は希代なる悪女へと転進していく。

この花嫁、ボニーの造型が素晴らしい。時には天使のような、時には状況の犠牲になったか弱い乙女のような、そして時には人生の酸いも甘いも経験し尽くした売女のような女として描かれ、しかもそれが全て違和感なく1人の女性としてイメージが分散しない。特に最後の辺りで主人公に毒殺を図る鬼気迫るやり取りは背筋が凍りつく思いがした。
こういった人物造型含め、心情を暗示させる風景描写、移ろいゆく人々の心情描写がアイリッシュは抜群に上手い。真似をしたい美文・名文の宝庫である。

恋は惚れた方が負けである。それは自分の人生経験でもそうだった。
しかしアイリッシュは最後までその愛を貫くことで人間は変わる、そんな美しくも儚い物語を綴ったのだ。

Tetchy
WHOKS60S

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.12
(4pt)

映画はどちらも過去見た。

何のしがらみもなければ、とことん恋に狂い罪に手を染め、美しき悪女に破滅させられ終わるのが男の理想的終焉かもしれない。
暗闇へのワルツ (ハヤカワ・ミステリ文庫 ア 3-2) Amazon書評・レビュー: 暗闇へのワルツ (ハヤカワ・ミステリ文庫 ア 3-2)より
4150705526
No.11
(4pt)

映画はどちらも過去見た。

何のしがらみもなければ、とことん恋に狂い罪に手を染め、美しき悪女に破滅させられ終わるのが男の理想的終焉かもしれない。
暗闇へのワルツ (Hayakawa pocket mystery books) Amazon書評・レビュー: 暗闇へのワルツ (Hayakawa pocket mystery books)より
4150003556
No.10
(5pt)

映像では表現できない愛の美しさに涙が出そうになる

本作品は2回映画化されている。カトリーヌ・ドヌーヴ主演版と、アンジェリーナ・ジョリー版。まっとうに生きてきた男が、悪い女と生活を共にしているうちに、悪に染まってしまう話。男が愚かなのだが、一途に女を思う愛の美しさに胸うたれる。エンディングは映画とは違っているがより悲愴である。映像表現では伝わらないものを美しい文章で味わえるのは読書の醍醐味である。
暗闇へのワルツ (ハヤカワ・ミステリ文庫 ア 3-2) Amazon書評・レビュー: 暗闇へのワルツ (ハヤカワ・ミステリ文庫 ア 3-2)より
4150705526
No.9
(5pt)

映像では表現できない愛の美しさに涙が出そうになる

本作品は2回映画化されている。カトリーヌ・ドヌーヴ主演版と、アンジェリーナ・ジョリー版。まっとうに生きてきた男が、悪い女と生活を共にしているうちに、悪に染まってしまう話。男が愚かなのだが、一途に女を思う愛の美しさに胸うたれる。エンディングは映画とは違っているがより悲愴である。映像表現では伝わらないものを美しい文章で味わえるのは読書の醍醐味である。
暗闇へのワルツ (Hayakawa pocket mystery books) Amazon書評・レビュー: 暗闇へのワルツ (Hayakawa pocket mystery books)より
4150003556
No.8
(5pt)

アイリッシュ作品を読みつくしたあなたへ

彼の長編作品の中でも屈指といっていい名作。しかしながら初めて読んだアイリッシュの作品がこれだとしたら運がいいとは言えない。奇想天外なストーリー展開、登場人物の性格の極端さ、そうしたものに納得いかないかも知れないからである。この作品を読む前にまず彼の代表作に触れてみることをお勧めする。そしてアイリッシュの描く強烈な個性をもった女たちの生き様、独特のストーリー展開を味わってほしい。その上でこの作品に挑めば必ず拍手喝采を送るはずである。この作品をミステリだとか恋愛小説だとか型にはめてよまない方がよい。あえて言うならばサスペンスに基調をおきながらも、登場人物の心理を徹底的に描写しつくした「アイリッシュ」というひとつのジャンルである。

余談だが現代サスペンスの巨匠シドニィシェルダンは彼の影響を強く受けているに違いない。この作品を読んでそう確信した。その意味ではシェルダンファンも必読の書である。
暗闇へのワルツ (Hayakawa pocket mystery books) Amazon書評・レビュー: 暗闇へのワルツ (Hayakawa pocket mystery books)より
4150003556

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