暁の死線



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初公開日(参考)1969年04月
分類

長編小説

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暁の死線【新版】 (創元推理文庫)

2016年03月12日 暁の死線【新版】 (創元推理文庫)

ニューヨークで夢破れたダンサーのブリッキー。孤独な生活を送る彼女は、ある夜、挙動不審な青年クィンと出会う。なんと同じ町の出身だとわかり急速にうち解けるふたり。出来心での窃盗を告白したクィンに、ブリッキーは盗んだ金を戻そうと提案する。現場へと向かうが、そこには男の死体が。このままでは彼が殺人犯にされてしまう。潔白を照明するタイムリミットはたった4時間。『幻の女』で名高い著者の傑作サスペンスを新装版で贈る。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

暁の死線の総合評価:8.24/10点レビュー 21件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

暁の死線の感想

タイムリミットサスペンスの古典的名作であり、著者の代表作。都会で偶然出会った若い男女は、更に偶然同じ町の出身だと分かる。都会を引き上げ故郷へ帰るきっかけを探していた二人は、早朝の長距離バスへ乗る事を決めるが、なんとそれまでに殺人事件の犯人を捕まえなければならない事に。残された時間は3時間。と言う訳で、無理に決まってます。犯人が特定出来ていても難しいのに、誰だか全く分からないのですから。簡単では無いこの状況をどう打開して行くのか、私は十分楽しんで読めました。無理を通すのですから、野暮な事は言わないでね。

なおひろ
R1UV05YV
No.2:
(7pt)

作者の代表作の1つだが…

場末のダンスクラブで舞台ダンサーを夢見ながらも、挫折感に打ちのめされる毎日を送るブリッキー。いつもの仕事を終えたある夜、彼女の後を追う奇妙な男性に逢う。彼の名はクィン。彼はある富豪の家の現金を盗んだというのだ。
最初は心を開かなかった彼女は彼が同じ街の出身でしかも隣り同士だった事を知り、二人で故郷に帰ってやり直すよう促す。それをするにはまず盗んだ現金を返して身を綺麗にしてからだという事になり、富豪の家に戻る事になる。その富豪の家で遭遇したのは屋敷の主人の遺体だった。このままでは帰れない!このままでは殺人の容疑まで受けてしまう!なんとしても二人が旅立つ6:00までには犯人を捜し出し、身の潔白を証明するのだ。かくして二人の夜の捜索行が始まった。残された時間はわずか5時間…。

上の梗概を読んでいると筋が通っているように思うが、別に殺人の容疑を晴らすのはクィンの指紋を消せばいいのであって、犯人を捜す必要はないと思うのだがどうだろう?つまりはこの設定に無理を感じ、どうもノレなかった。
今までのアイリッシュのタイムリミット・サスペンスと違い、この探索行に至るまでの前置きが非常に長く、それに至るまでにニューヨークという大都会に呑まれた若い男女のウジウジとした心境が語られ、なんとも陰鬱なムードが延々と続くのが疎ましい。この話はタイムリミット・サスペンスの意匠を纏った若い二人の挫折からの再生物語であるわけだが、もっと説得力のある設定が欲しかった。あまりに観念的だ。やはり自分が好きなのは『幻の女』や『喪服のランデヴー』に見られるアイリッシュ・パターンとも云うべき容疑者・被害者一人一人を描くエピソードの短編小説的畳みかけであり、この作品も犯人の探索行における複数の容疑者を追い詰めるエピソードがもっとも面白かった。

最後に怒涛の如く真相を話すクィンの姿が冒頭の優柔不断さと180°変わっているのに違和感を覚えたし、この物語の締め方の性急さも気になる。世評ほどでは…というのが正直な気持ちだ。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(7pt)

タイムリミット・ミステリーの古典

「幻の女」と並び称される、1944年発表のウィリアム・アイリッシュの代表作。1940年代の青春のドラマをわずか5時間25分の間に凝縮した、タイムリミットものの傑作である。
NYでの成功を夢見ながら孤独な生活を送るブリッキーは、ある夜、務めていたダンスホールで客のクィンと出会う。挙動不審なクィンをグリッキーが問いつめると、彼は失業して自暴自棄になり、泥棒を働いてきたと告白した。さらに、クィンが同じ街の出身であることを聞いたブリッキーは、再出発のために、盗んだ金を返して二人で故郷に帰ることを提案する。バスが出発する朝までに間に合うように、すぐに窃盗の現場に戻った二人だが、そこには男の死体が転がっていた。クィンの潔白を証明するために、二人は残された時間で犯人探しをすることになった・・・。
とにかく、わずか5時間ほどの間に二人の出会いから犯罪の解明までが一気に進行するスピードが効果をあげている。まさにタイムリミット・ミステリーのお手本である。また、本物の犯人にたどり着くまでのプロセスに、内容のあるサブストーリーが挿入されていて、話が広がっているのも読み応えがある。さらに、都会で挫折した若い男女の再出発ストーリーが、犯人探しと同等の重みを持っているのも、古典的な魅力と言える。
タイムリミットものには不可欠なサスペンスが不足しているものの、読みやすくて分かりやすいミステリーとして多くの人にオススメできる名作である。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.18:
(5pt)

都会と戦う若い二人

夢と希望を抱き都会に出てきたはずなのに、一人は仕事を失い脱落寸前。もう一人は場末の世界でなんとか糊口を凌いでいるだけ。成功者ではない二人は、田舎に帰る決心がつかずぐずぐずと過ごしている。その夜その若い二人が偶然に出会い、地元に帰る決心をする。田舎に帰るなら身ぎれいにしようとモタモタしているうちに、殺人事件に巻き込まれる。真犯人を見つけてからバスに乗らないと、犯人に間違われてしまう。死体は目の前にあるが、状況は皆目わからない。バスの時間は迫る。さあ、どうする!
 ノンストップ青春ミステリーの傑作と言っていいと思う。
暁の死線 (創元推理文庫 120-2)Amazon書評・レビュー:暁の死線 (創元推理文庫 120-2)より
4488120024
No.17:
(2pt)

翻訳が、、

稲葉明雄版と読み比べてみたが、ちょっと酷すぎではないか。
暁の死線Amazon書評・レビュー:暁の死線より
B00C0NTOMK
No.16:
(4pt)

ヒロインが魅力的。

殺人事件に巻き込まれた同郷の男女が、朝までに真犯人を見つけ故郷に戻ろうとする。時間との競争となるサスペンスという点では『幻の女』と同じだが、本作は数時間しか余裕がない。
 古い訳のせいか原作のせいか、古風な美文調が気になるが面白い。ヒロインのブリッキーが魅力的。
暁の死線 (創元推理文庫 120-2)Amazon書評・レビュー:暁の死線 (創元推理文庫 120-2)より
4488120024
No.15:
(5pt)

ウィリアム・アイリッシュの古典的名作の稲葉明雄氏による名訳。

稲葉明雄氏の訳文が素晴らしい。分り易い訳文ですが、決して平板ではなく、語彙が見事に駆使された名訳だと思います。話の展開に合わせて、テンポ良く読み進めるも出来ます。内容では、事実の断片を拾い集めて事件の真相を組み立てていく、と云う推理小説の面白さを堪能することが出来ます。丁寧に読み進められるならば、著者・アイリッシュの人間観察の鋭さにも気付かれると思います。
暁の死線 (創元推理文庫 120-2)Amazon書評・レビュー:暁の死線 (創元推理文庫 120-2)より
4488120024
No.14:
(5pt)

僅かな希望に向かって右往左往しながらも果敢に挑戦して駆け回る

なかなか良く出来た作品である。訳者あとがきで江戸川乱歩がこの作家の傑作順位として、一位「幻の女」二位「暁の死線」三位「黒衣の花嫁」と並べていて、この順位は訳者もまったく同感であると書いてある。今の感覚からするとスピード感に物足りなさを感じるが、タイムリミットが設定されていて、僅かな希望に向かって右往左往しながらも果敢に挑戦して駆け回る主人公の二人には清々しささえ感じる。最後がハッピーエンドなのも読後感がいい。そろそろ活字を大きくした新訳の本を出してもいいと思うのだが。
暁の死線 (創元推理文庫 120-2)Amazon書評・レビュー:暁の死線 (創元推理文庫 120-2)より
4488120024



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