夜は千の目を持つ
- 予言 (120)
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あることがきっかけで、予知能力を持つ男を知り、株の取引にその男の予知能力を利用していた金持ちの男が、自分が利用していた男から、自分が3週間後に死ぬと予告される。……その金持ちの男の娘が、父親の死期が近づくのが耐えられないと言って自殺を図ろうとしたところを、通りかかった刑事に助けられる。……事情を知った刑事が、上司に報告し、その上司と同僚とともに、男を救うため=”事件”を未然に防ぐため、八方手を尽くすが……という話。 ※以下ネタバレ 同じウィリアム·アイリッシュの『幻の女』が、極限状況に陥った人間が、苦悶の末に救われるという筋書きだったので、この話もそうかなと思っていたら、かなり違いました。……でも、この筋書きで、最後がハッピーエンドだと、白々しくなるから、無理にバッドエンドにしたんじゃないかという気がする。 それと、死期が近づきつつある男が、一人になるのが怖くて、誰かそばにいて欲しがるのは、アメリカ人の国民性だと思う。……少なくとも私は、自分が死ぬときに他人にそばにいてほしいとは思わない。……信頼できる人なら、自分が死ぬときに、そばにいてもらって、気を使ったりさせたくないし、イヤなやつならなおさらそばにいてほしくない。……死ぬときに誰かにそばにいて欲しいというのは、アメリカ人特有の考え方なんじゃないかと思う。 更に、死期が近づいて、男がすごく落ち込むんだけど、それなら、末期ガンの患者は、ずっと落ち込まなきゃいけないことになる。……それに、死ぬのがそんなに怖いなら、よほど生きてることが楽しかったのかというと、生きてるときは、株の売買くらいしかしていない。……そんなに生きてることが大事なら、金儲け以外になにかしているはずなのに、そういうことをしていた形跡もない。……そのため、死ぬのが怖いというのにも、説得力がない。 また、人間の予知能力についても、認めるのか認めないのか、はっきりしないし、自分の死期を予告された男が、全くの被害者なのかどうかもはっきりしない。……『笑うせえるすまん』のような、予知能力やなんかに頼って金儲けなんかしてると、足元を掬われるという”教訓”めいた話でもない。(まあそんな教訓は、こっちも願い下げだけど。) いろんな意味で、中途半端な内容だと思う。 本当は、別の結末を考えていたのが、作者が自分でその終わり方が気にいらなくなって、違う結末にしたんじゃないかという気がする。 | ||||
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大昔のアメリカのラヴ・サスペンス。 40年前に奇妙なカバー・イラストの同文庫で本書は読んではいたが新解説という事なのでまた手に取った。 本文構成も少し凝って有って読み直してみても面白い。但し読解力乏しい私には注釈が必要な点が度々有った。 ジャズ作品にもなった詩的なタイトルも良いがセピア色のような本文描写のレトロ感が素晴らしくこの古臭さはたまりません。 大戦終結直後で東京裁判以前だからか著者も対戦国の日本に多少は興味が有ったようです。 20歳そこそこで酒も煙草も嗜む魅力的なヒロインも今なら普通だろうが私は戦勝国の女性ならではかと思っていた。 白黒映画化の原作の他にこの作品にインスパイアされ30分番組TV「世にも不思議な物語」の一つのエピソードにも使われもした。 何しろ電話もTVも普及していなかった時代を偲んで懐かしく読めるので私のような老人かアメリカの昔の時代を想像できる若い人向け作品。 ~団塊古稀爺。 | ||||
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未来を予言する男。予言に翻弄される父娘。予言から父娘を護ろうとする刑事たち。果たして予言された最悪の結末を阻止することはできるのか!読み終わって唖然としました。「幻の女」や「暁の死線」のような内容を期待するとガッカリします。どんな内容かは(これやったら何でもありでしょ)レビュータイトルからお察しください。この話はある種タイムパラドックスで、破綻してると思います。 | ||||
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昔読んだのをもう一度読みたくて…この話は凄いなあと思います。今読み返しても怖すぎる。 | ||||
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作者の繊細な感受性、そこから産み出される表現力、描写力が、この作品でもいかんなく発揮されています。 「夜は千の目を持つ」というタイトルを見て、素敵なタイトルだなあと思いましたが、千の目は夜空に浮かぶ星を意味しており、登場人物が星に見られていることに対して恐怖心を持つという内容であって、タイトルから受けた第一印象とはずいぶん違っていました。 未来に起こることを次々と言い当てる予言者に死を宣告された男とその娘との恐怖が巧妙なストーリー運びで描かれていきます。特に、第15章のルーレットの場面が印象的でした。死を宣告された夜にリードはルーレットで負け続け、家も金も失います。運命の賭けに勝ちたいと思ったリードが賭けたものとは……。 本作品は最後まで読むと、サスペンス小説ではあってもミステリー小説ではないと感じます。 | ||||
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