不条理な殺人
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17年前の事件の鍵が不条理劇の中にある。そんな予想をしながらも読み進めていくと、なんと、という裏返しの結末が待っていた。 過去のパットマガーの作品では数多くの登場人物が交差しながらのストーリー展開だったが、この作品では主人公の心理描写がメインとなっている。 淡々としたとしたストーリーが故に、終盤ののどんでん返しに驚かされる。 不条理劇とは言いながらも、シェークスピアがベースにあるので、シェークスピアへの理解がないとこの作品の本意が掴めないかもしれない。 ともかく、パットマガーの作品は心理展開の面白さにあると再認識させられた。未翻訳の作品が今後 日の目を見る事を期待する。 | ||||
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あなたが、シェイクスピア論やちょっと昔のアメリカ演劇論が お好きならば。 その上で、「たまにはミステリーも良いかな?」という ライトなミステリファンなら、 星3つ。 あなたが文庫化されているパットマガー著を全て読んでいて、 どうしても他の作品が読みたいのなら、星2つ。 あなたが、パットマガーを 初めて手にするのが本書なら、 星1つ。 | ||||
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処女作「被害者を探せ」(1946年)以後、被害者、目撃者、探偵等を探すというひねった趣向で人気となったアメリカの女性作家、パット・マガー(本名パトリシア、1985年没)の1967年の作品である。原題はMurder is Absurd なので、おおむね原題通りである。 超有名な俳優夫妻で、妻の元夫は17年前に車椅子ごと崖から転落して死亡し、事故死と判定。当時4才の妻の連れ子を引き取ったが、再婚後子供は懐かないまま、独自に不条理現代演劇の道に進む。そして、その脚本が初めて上演されることを知った有名俳優は、強引にその劇に出演しようとする・・。 と書くと、この不条理劇出演の「動機を探せ」という趣向かと思うが、読み返してみると、不条理劇参加の動機も、過去の事件の真相も、初めのほうにぼんやりと書かれており、三分の一あたりではっきりと書かれているので、これが主趣向ではない。それよりもちょうど半分当たりで、予想のつかなかったとんでもない展開となっており、この点では、「展開(転回?)を捜せ」ということになるのかもしれない。そして、この転回が起きてからは、不条理劇の稽古がどういう結末に至るのかが最大の関心事となってくるので「結末を探せ」ということになる。 大傑作とは言えないだろうが、十分楽しめる演劇ミステリーである。引き続き、パット・マガーの未訳ミステリー(残り5作+短篇集?)を翻訳してほしい。 | ||||
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