あやかしの裏通り
- 名探偵オーウェン (1)
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名探偵オーウェン・バーンズ物の邦訳第一作(シリーズとしては第4作)。 忽然と現れては消失するという裏通りと、その中で繰り広げられる過去の再現や未来の予言を巡る謎を中心とした本作。 不可能状況のトリックについては、そう説明されたらそれを受け入れるしかないなあ、といった程度の説得力。 が、アルテの場合、不可能状況に読者の興味を引きつけておいて、事件全体の真相から目をそらすというテクニックに長けていると思う。 さて、その真相であるが、現実世界では「ありえね~」だし、本格ミステリという文脈においてもかなり危うい。 危うくはあるが、整合性はかろうじて保たれ、破綻は免れていると感じた。 このような、サービス精神と表裏一体の綱渡りのような複雑なプロットがアルテの魅力だと思う。 現実の憂さを忘れ、本格ミステリの世界に浸るには格好の作品です。 | ||||
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奇怪千万で荒唐無稽で奇想天外。 アルテ、堂々の復活! このミステリが楽しめるかどうかは、本格愛の試金石となろう。 私は十分に堪能した! | ||||
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不可解現象をトリックに使った本格推理小説。ポール・アルテ著のオーウェン・バーンズというアマチュア探偵が謎を解くミステリ。体裁としてはシャーロック・ホームズやクリスティのような謎解き。本格好きにはしっくりくる作品。しっくりしすぎて、どこかで読んだ気になってしまうのが惜しいところか。特にロンドンを舞台にしているので、どうしてもホームズと比較したくなる(してはいけない)。作品自体は、「どのように不可解な謎を解くのだろう」とドキドキしながら読んだ。最後の謎解きで明かされる、犯人の巧妙な手口については、本格らしく天と地をひっくり返される驚きもある。さくっと読めるので、謎解きが好きな人におすすめ。 | ||||
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カーと言えば霧のロンドン、こちらのロンドンも霧深い、そして読みやすい。 木を隠すなら森の中の「木」は申し分ない。論理にほころびなく、トリックもすばらしい。 ひきかえ「森」を成す2つの消失事件の解答に穴が見受けられる。 木がすべて必然で語られるに対し、森は手抜きが目立ち、蓋然性が持ちこまれている。 目的を隠蔽する手段の解答がおろそかになったきらいがある。 そう容易くそっくりになり、目撃者を簡単に欺くのは現実的ではない。 それに裏通りが消えたというより、別の小路に変わっていたと錯覚するのが自然だろう。 なぞが突拍子もないぶん、手段に負担がかかり、煮えきらない説明で逃げている気もする。 カーならば、どんな副次的なぞも、逐一合理的に説得し切ると思う。 否定してばかりだが、繰り返して、中核をなすなぞの解答は、目を瞠るべきものがある。 ※画像・プロフィールは無視してください | ||||
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解説には、ジョン・ディクスン・カーに傾倒してポール・アルテも小説を書くようになったと書かれているけど、ジョン・ディクスン・カーを読んだことのない私にはシャーロック・ホームズを真似して書いたように感じられました。冒頭部分で、シャーロックとワトソンが暖炉を囲んでるシーンの再現かと思ってしまうくらい、アマチュア探偵のオーウェンとバーンズの友人で語り手でもあるアキレスが暖炉を囲んでいるシーンから始まるし、話の舞台もロンドン。でも、霧の中から忽然と現れて、忽然と消えてしまう「あやかしの裏通り」という設定は面白かったです。なんだかんだ言ってても、次が出たら買ってしまいそう。 | ||||
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