白い女の謎
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シリーズ第一作『混沌の王』に続いて、最近作を読了。作者も探偵も年を喰って丸くなったせいか、名探偵オーウェン・バーンズは常識をわきまえた振舞いで人当たりもよく、警察や事件関係者とのコミュニケーションもいたって友好的であります。お前は本当に過去の出演作と同一人物なのか!? 地方伝承の怪異が旧家の一族にとりついて……というのがおおまかな内容でして、現代日本でいえば「口裂け女の謎」か「人面犬の謎」か? 何度かの未遂の犯行を挟みつつ、200ページを超えてやっと殺されるんですが、犠牲者が出るまでは真相に到達できないバーンズはやっぱり頼りにならない探偵役……。 結末はお約束通りに探偵役による謎の解明でしたが、犯行の時間を捻出するための犯人のトリックが坂口安吾の名作『不連続殺人事件』そのままだなあ~と思っていたら、犯人を追いつめる決め手まで『不連続殺人事件』と同じだったので笑えました。やっぱり、どうしてもそれが必要になるよね。ポール・アルテが『不連続殺人事件』を読んでいたとは思えませんが、洋の東西、ミステリ作家が考えつくことは同じなようで……。 導入部のエピソードが印象的なマーゴットとジョンの夫婦が物語の中心になるのかと思いきや、そんな展開はまるでなく、バックワース荘に到着してからは人数合わせのような目立つことのない脇役扱いでもったいない。マーゴットに求婚したウィリアム氏も重要な役まわりで再登場するかと思っていたのに……。ついでにマーゴットの回想から受ける姉妹の印象が、本編ではなんだかあべこべ。 もう一つ気にかかったのは作中、ところどころで登場人物の名前の取り違えがあるのですが、これは翻訳時のミスなのか、それとも原書の時点ですでに間違えていたのかしらん。 付録小冊子は不可能犯罪物の短編「ハデスの兜」。 | ||||
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