四人の女



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初公開日(参考)1984年12月
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長編小説

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四人の女【新版】 (創元推理文庫)

2016年07月28日 四人の女【新版】 (創元推理文庫)

前妻、現夫人、フィアンセ、それに愛人――人気絶頂のコラムニストをとりまく四人の女性。彼はひそかに自宅のバルコニーの手摺に細工した上で、四人をそろって招待し、ある晩、ディナー・パーティを開いた。彼には、その中の一人を殺さねばならない動機があったのだ……! 一作ごとに趣向を凝らす才媛が、被害者捜しの新手に挑む傑作!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

四人の女の総合評価:8.86/10点レビュー 14件。Aランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

ドロドロの愛憎劇は2時間ドラマみたいだけど、傑作

米国ミステリー界の異色の才人、パット・マガーの1950年の作品。まったく古さを感じさせないエンターテイメント作品である。
人気コラムニストのラリーが、NYのコンドミニアムに4人の女性を招待して開いたディナー・パーティー。その4人とは、ラリーの先妻、現在の妻、年上の愛人、次に結婚しようとしている19歳の女性という、訳ありの面々。ラリーは、その中の一人を事故に見せかけて殺害するために、バルコニーの手すりに仕掛けを施していた。そして、深夜のNYの路上に誰かが落下した・・・。
冒頭に事件が起きたことが提示されるのだが、被害者が誰かが最後の最後まで明らかにされない「被害者捜し」は、デビュー作からのマガーお得意のパターンだという。前作は読んでいないのだが、本作は凝縮された時間の流れ、濃密な人間関係、登場人物のリアルな描写、意表をつく結末など、すべてにレベルが高い傑作だ。「被害者捜し」ミステリーとしてはもちろん、ハーレクイン(読んだこと無いけど)的なラブロマンス、主人公の成上がりの物語など、多面的な要素を含んだ作品として楽しめる。
戦後すぐの作品とは思えない、現代でも十分に楽しめる作品として、多くの人にオススメだ。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.13:
(4pt)

読み捨てのミステリとは一線を画す作品

人物造詣がうまい。ミ構成もおもしろいし、動機付けも非常に納得がいきます。アガサクリスティーに近い系譜?
ラリーが誰を殺そうとしていたのかは、読んでいくうちに、なんとなくわかるかもしれない。ミステリーファンより、普通小説を読みつけているひとのほうがわかるかもしれません、が、たぶんラストは予測しきれないのではないかと思います。
読み終えたあと、人生って、、、と考えさせられたりします。
四人の女 (創元推理文庫 (164‐3))Amazon書評・レビュー:四人の女 (創元推理文庫 (164‐3))より
448816403X
No.12:
(5pt)

見事な人物造形と究極(?)のトリック

結論から先に書くと、処女作も含め、彼女の作品の中では本作が一番おもしろくインパクトが強かった。
 まず、誰もが指摘することだが、登場人物たちの、彫りの深さ..っていうか、ともかく、そのイキイキ感! 第二次世界大戦直後のNYのおセレブな方々の生態が、純文学並のレヴェルで描破されている、その爽快感!!

 それから、いわゆる推理小説としてのトリックも、ある意味究極。
 
 よく読むと気づくのだが、実は、誰が犯人で誰が被害者か、いや、そもそも「殺人事件」が起きた(る)のかどうかさえ、最後の頁まで判らないのだ!

 また、本作はある意味、ジャーナリスト出身のパット・マガーの、精神の自伝(?)的要素もあるのではないか、と。
 彼女にとっての「恐怖なき糧」だったのかも...。
四人の女【新版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:四人の女【新版】 (創元推理文庫)より
4488164064
No.11:
(5pt)

見事な人物造形と究極(?)のトリック

 結論から先に書くと、処女作も含め、彼女の作品の中では本作が一番おもしろくインパクトが強かった。
 まず、誰もが指摘することだが、登場人物たちの、彫りの深さ..っていうか、ともかく、そのイキイキ感! 第二次世界大戦直後のNYのおセレブな方々の生態が、純文学並のレヴェルで描破されている、その爽快感!!
 それから、いわゆる推理小説としてのトリックも、ある意味究極。
 
 よく読むと気づくのだが、実は、誰が犯人で誰が被害者か、いや、そもそも「殺人事件」が起きた(る)のかどうかさえ、最後の頁まで判らないのだ!
 また、本作はある意味、ジャーナリスト出身のパット・マガーの、精神の自伝(?)的要素もあるのではないか、と。
 彼女にとっての「恐怖なき糧」だったのかも...。
四人の女 (創元推理文庫 (164‐3))Amazon書評・レビュー:四人の女 (創元推理文庫 (164‐3))より
448816403X
No.10:
(4pt)

なんて、悪趣味なパーティ!

タイトルに惹かれて、何となく手に取った一冊。
著者を見れば「七人のおば」のパット・マガー。
ハズレはないだろうな…と、迷わず購入しました。
登場人物は5人のみ。
主人公ラリーと、そのラリーの過去&現在の女達。
一人の男に、4人の女。
何て悪趣味なパーティー!
私だったら、呼ばれても行かない。
…いや、まて。…面白そうだから行ってしまうかも。
但し、それは相手にに 完全に心の決別が出来ていたとして。
「七人のおば」の時と同じく、登場人物の書き分けが旨い!
文章だけで、十分に伝わる4人の女の外見と中身。
表紙を見ると、誰が誰なのかがすぐに分かります。
冒頭でバルコニーから落ちて死んだのは誰??
最初の妻、シャノンの回想で語られるストーリーも読みやすい。
何て男なんだと、ムカムカしながら読み進む。
しかし、成功を手にした男の哀愁ともいうべきものが
だんだんと見えてくる。
さて、誰が犯人であるのか?
文章が暗くも無く、淡々と進むので
さらさらと読んでしまうが、最後に「あっ」と思わず唸る。
決して軽い読み物ではない。
さすが、パット・マガー…と読み終えて、本を閉じた。
四人の女 (創元推理文庫 (164‐3))Amazon書評・レビュー:四人の女 (創元推理文庫 (164‐3))より
448816403X
No.9:
(4pt)

なんて、悪趣味なパーティ!

タイトルに惹かれて、何となく手に取った一冊。
著者を見れば「七人のおば」のパット・マガー。
ハズレはないだろうな…と、迷わず購入しました。

登場人物は5人のみ。
主人公ラリーと、そのラリーの過去&現在の女達。
一人の男に、4人の女。

何て悪趣味なパーティー!
私だったら、呼ばれても行かない。
…いや、まて。…面白そうだから行ってしまうかも。
但し、それは相手にに 完全に心の決別が出来ていたとして。

「七人のおば」の時と同じく、登場人物の書き分けが旨い!
文章だけで、十分に伝わる4人の女の外見と中身。
表紙を見ると、誰が誰なのかがすぐに分かります。

冒頭でバルコニーから落ちて死んだのは誰??

最初の妻、シャノンの回想で語られるストーリーも読みやすい。
何て男なんだと、ムカムカしながら読み進む。
しかし、成功を手にした男の哀愁ともいうべきものが
だんだんと見えてくる。

さて、誰が犯人であるのか?

文章が暗くも無く、淡々と進むので
さらさらと読んでしまうが、最後に「あっ」と思わず唸る。

決して軽い読み物ではない。

さすが、パット・マガー…と読み終えて、本を閉じた。
四人の女【新版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:四人の女【新版】 (創元推理文庫)より
4488164064



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