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四人の女
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四人の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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人物造詣がうまい。ミ構成もおもしろいし、動機付けも非常に納得がいきます。アガサクリスティーに近い系譜? ラリーが誰を殺そうとしていたのかは、読んでいくうちに、なんとなくわかるかもしれない。ミステリーファンより、普通小説を読みつけているひとのほうがわかるかもしれません、が、たぶんラストは予測しきれないのではないかと思います。 読み終えたあと、人生って、、、と考えさせられたりします。 | ||||
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結論から先に書くと、処女作も含め、彼女の作品の中では本作が一番おもしろくインパクトが強かった。 まず、誰もが指摘することだが、登場人物たちの、彫りの深さ..っていうか、ともかく、そのイキイキ感! 第二次世界大戦直後のNYのおセレブな方々の生態が、純文学並のレヴェルで描破されている、その爽快感!! それから、いわゆる推理小説としてのトリックも、ある意味究極。 よく読むと気づくのだが、実は、誰が犯人で誰が被害者か、いや、そもそも「殺人事件」が起きた(る)のかどうかさえ、最後の頁まで判らないのだ! また、本作はある意味、ジャーナリスト出身のパット・マガーの、精神の自伝(?)的要素もあるのではないか、と。 彼女にとっての「恐怖なき糧」だったのかも...。 | ||||
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結論から先に書くと、処女作も含め、彼女の作品の中では本作が一番おもしろくインパクトが強かった。 まず、誰もが指摘することだが、登場人物たちの、彫りの深さ..っていうか、ともかく、そのイキイキ感! 第二次世界大戦直後のNYのおセレブな方々の生態が、純文学並のレヴェルで描破されている、その爽快感!! それから、いわゆる推理小説としてのトリックも、ある意味究極。 よく読むと気づくのだが、実は、誰が犯人で誰が被害者か、いや、そもそも「殺人事件」が起きた(る)のかどうかさえ、最後の頁まで判らないのだ! また、本作はある意味、ジャーナリスト出身のパット・マガーの、精神の自伝(?)的要素もあるのではないか、と。 彼女にとっての「恐怖なき糧」だったのかも...。 | ||||
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タイトルに惹かれて、何となく手に取った一冊。 著者を見れば「七人のおば」のパット・マガー。 ハズレはないだろうな…と、迷わず購入しました。 登場人物は5人のみ。 主人公ラリーと、そのラリーの過去&現在の女達。 一人の男に、4人の女。 何て悪趣味なパーティー! 私だったら、呼ばれても行かない。 …いや、まて。…面白そうだから行ってしまうかも。 但し、それは相手にに 完全に心の決別が出来ていたとして。 「七人のおば」の時と同じく、登場人物の書き分けが旨い! 文章だけで、十分に伝わる4人の女の外見と中身。 表紙を見ると、誰が誰なのかがすぐに分かります。 冒頭でバルコニーから落ちて死んだのは誰?? 最初の妻、シャノンの回想で語られるストーリーも読みやすい。 何て男なんだと、ムカムカしながら読み進む。 しかし、成功を手にした男の哀愁ともいうべきものが だんだんと見えてくる。 さて、誰が犯人であるのか? 文章が暗くも無く、淡々と進むので さらさらと読んでしまうが、最後に「あっ」と思わず唸る。 決して軽い読み物ではない。 さすが、パット・マガー…と読み終えて、本を閉じた。 | ||||
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タイトルに惹かれて、何となく手に取った一冊。 著者を見れば「七人のおば」のパット・マガー。 ハズレはないだろうな…と、迷わず購入しました。 登場人物は5人のみ。 主人公ラリーと、そのラリーの過去&現在の女達。 一人の男に、4人の女。 何て悪趣味なパーティー! 私だったら、呼ばれても行かない。 …いや、まて。…面白そうだから行ってしまうかも。 但し、それは相手にに 完全に心の決別が出来ていたとして。 「七人のおば」の時と同じく、登場人物の書き分けが旨い! 文章だけで、十分に伝わる4人の女の外見と中身。 表紙を見ると、誰が誰なのかがすぐに分かります。 冒頭でバルコニーから落ちて死んだのは誰?? 最初の妻、シャノンの回想で語られるストーリーも読みやすい。 何て男なんだと、ムカムカしながら読み進む。 しかし、成功を手にした男の哀愁ともいうべきものが だんだんと見えてくる。 さて、誰が犯人であるのか? 文章が暗くも無く、淡々と進むので さらさらと読んでしまうが、最後に「あっ」と思わず唸る。 決して軽い読み物ではない。 さすが、パット・マガー…と読み終えて、本を閉じた。 | ||||
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冒頭、何者かがバルコニーから墜落して死亡する。 その数日前。一見すると絶頂期の人気コラムニストのラリー・ロックは彼をとりまくある女性を殺そうと企み、パーティを企画した。そこに招かれたのは彼の前妻、離婚調停中の妻、妊娠中の婚約者、パトロンの挿絵画家である。果たして、墜落した「被害者」は誰か? ・・と、そこまではアガサ・クリスティーの「ゼロ時間へ」を思わせる展開だが、そこは「七人のおば」のパット・マガーである。 事実の羅列から読者に推理を行わせる従来の推理ものではなく、ラリーの元妻シャノンを中心に、回想によってラリーの数奇な人生を追ってゆくうちに真相へと近づくという異色の構成は、単なるミステリだけではなく、人生の悲哀さえ感じさせる。 まさに名作。 | ||||
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冒頭、何者かがバルコニーから墜落して死亡する。 その数日前。一見すると絶頂期の人気コラムニストのラリー・ロックは彼をとりまくある女性を殺そうと企み、パーティを企画した。そこに招かれたのは彼の前妻、離婚調停中の妻、妊娠中の婚約者、パトロンの挿絵画家である。果たして、墜落した「被害者」は誰か? ・・と、そこまではアガサ・クリスティーの「ゼロ時間へ」を思わせる展開だが、そこは「七人のおば」のパット・マガーである。 事実の羅列から読者に推理を行わせる従来の推理ものではなく、ラリーの元妻シャノンを中心に、回想によってラリーの数奇な人生を追ってゆくうちに真相へと近づくという異色の構成は、単なるミステリだけではなく、人生の悲哀さえ感じさせる。 まさに名作。 | ||||
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これを読みながら、何通りかの推理をしてみましたがいずれもハズレました。招待された4人の女は、元妻のシャノン、現夫人のクレア、愛人のマギーにフィアンセのディー。冒頭、いきなり屋上から落ちて来たのは一体誰?読み出したら止まりません。異色の推理作家と言われるパット・マガーのお得意の「被害者探し」。読んで損なし!の一冊です。 | ||||
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これを読みながら、何通りかの推理をしてみましたがいずれもハズレました。招待された4人の女は、元妻のシャノン、現夫人のクレア、愛人のマギーにフィアンセのディー。冒頭、いきなり屋上から落ちて来たのは一体誰?読み出したら止まりません。異色の推理作家と言われるパット・マガーのお得意の「被害者探し」。読んで損なし!の一冊です。 | ||||
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登場人物紹介欄に書かれているのは、わずか五人。まず、登場人物が最も少ないミステリのひとつと言っていいでしょう。 このミステリの趣向は、被害者捜し。タイトル通り、四人の女が登場します。 男の前妻、男の現在の妻、男の愛人、男のフィアンセ。で、問題。 男が殺そうとしているのは、この四人の女のうち一体誰でしょう? というミステリ。 四人の女のイメージが重なったりして混乱しないだろうかと、読み始める前はそれがやや心配だったのですが、杞憂でした。多分にカリカチュアライズされていたとは言え、四人の女の性格描写や人間像が、それぞれ個性的に描かれていたので、イメージが混乱することは全くありませんでした。 最後にあっ と言わされた私は、相当にぶい読者だったみたい。読み始める前、登場人物の紹介欄を見ながら、たぶんこの人が殺されるんじゃなかろうかと、そう見当をつけていたんだけどなあ。 被害者捜しのこの勝負、作者にまんまとしてやられました。あ~あと言ったその時は、後の祭りでした。 表紙カバーのイラスト。眺めていたら、「この女はあの人だな」ということがよく分かって、しげしげと見つめてしまいました。 そうか、これ、朝倉めぐみさんのイラストなんだ。若竹七海さんの『ぼくのミステリな日常』のイラスト(ほか、いろいろ)を描いていらした方。本書イラストの四人の女性の描き分け方、これがまたなかなか見事なんですね。うーむ、見入ってしまったぞ。 | ||||
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登場人物紹介欄に書かれているのは、わずか五人。まず、登場人物が最も少ないミステリのひとつと言っていいでしょう。このミステリの趣向は、被害者捜し。タイトル通り、四人の女が登場します。男の前妻、男の現在の妻、男の愛人、男のフィアンセ。で、問題。男が殺そうとしているのは、この四人の女のうち一体誰でしょう? というミステリ。四人の女のイメージが重なったりして混乱しないだろうかと、読み始める前はそれがやや心配だったのですが、杞憂でした。多分にカリカチュアライズされていたとは言え、四人の女の性格描写や人間像が、それぞれ個性的に描かれていたので、イメージが混乱することは全くありませんでした。最後にあっ と言わされた私は、相当にぶい読者だったみたい。読み始める前、登場人物の紹介欄を見ながら、たぶんこの人が殺されるんじゃなかろうかと、そう見当をつけていたんだけどなあ。被害者捜しのこの勝負、作者にまんまとしてやられました。あ~あと言ったその時は、後の祭りでした。表紙カバーのイラスト。眺めていたら、「この女はあの人だな」ということがよく分かって、しげしげと見つめてしまいました。そうか、これ、朝倉めぐみさんのイラストなんだ。若竹七海さんの『ぼくのミステリな日常』のイラスト(ほか、いろいろ)を描いていらした方。本書イラストの四人の女性の描き分け方、これがまたなかなか見事なんですね。うーむ、見入ってしまったぞ。 | ||||
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冒頭、マンションから落ちて、ある人物が死にます。 一言に言ってしまえば、誰がどうして、死ぬことになったのか、 被害者を捜すミステリーです。 ラストまで、謎をはらんだストーリーには、ほど良い緊迫感があり、 ミステリーとしても、読ませる作品なのですが、 それ以上に、パーティーに集まった一人の男と、 4人の女性の思惑が交差する様には、趣きがあり、 丁寧な作りになっているので、ミステリーのコアなファンでなくても、 楽しめる一冊です。 | ||||
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冒頭、マンションから落ちて、ある人物が死にます。一言に言ってしまえば、誰がどうして、死ぬことになったのか、被害者を捜すミステリーです。ラストまで、謎をはらんだストーリーには、ほど良い緊迫感があり、ミステリーとしても、読ませる作品なのですが、それ以上に、パーティーに集まった一人の男と、4人の女性の思惑が交差する様には、趣きがあり、丁寧な作りになっているので、ミステリーのコアなファンでなくても、楽しめる一冊です。 | ||||
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