夜は千の目を持つ
評判
夜は千の目を持つの評価:
3.38/5点 レビュー 8件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1〜12 1/1ページ
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夜は千の目を持つの評価:
3.38/5点 レビュー 8件。 C ランク
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※以下ネタバレ
同じウィリアム·アイリッシュの『幻の女』が、極限状況に陥った人間が、苦悶の末に救われるという筋書きだったので、この話もそうかなと思っていたら、かなり違いました。……でも、この筋書きで、最後がハッピーエンドだと、白々しくなるから、無理にバッドエンドにしたんじゃないかという気がする。
それと、死期が近づきつつある男が、一人になるのが怖くて、誰かそばにいて欲しがるのは、アメリカ人の国民性だと思う。……少なくとも私は、自分が死ぬときに他人にそばにいてほしいとは思わない。……信頼できる人なら、自分が死ぬときに、そばにいてもらって、気を使ったりさせたくないし、イヤなやつならなおさらそばにいてほしくない。……死ぬときに誰かにそばにいて欲しいというのは、アメリカ人特有の考え方なんじゃないかと思う。
更に、死期が近づいて、男がすごく落ち込むんだけど、それなら、末期ガンの患者は、ずっと落ち込まなきゃいけないことになる。……それに、死ぬのがそんなに怖いなら、よほど生きてることが楽しかったのかというと、生きてるときは、株の売買くらいしかしていない。……そんなに生きてることが大事なら、金儲け以外になにかしているはずなのに、そういうことをしていた形跡もない。……そのため、死ぬのが怖いというのにも、説得力がない。
また、人間の予知能力についても、認めるのか認めないのか、はっきりしないし、自分の死期を予告された男が、全くの被害者なのかどうかもはっきりしない。……『笑うせえるすまん』のような、予知能力やなんかに頼って金儲けなんかしてると、足元を掬われるという”教訓”めいた話でもない。(まあそんな教訓は、こっちも願い下げだけど。)
いろんな意味で、中途半端な内容だと思う。
本当は、別の結末を考えていたのが、作者が自分でその終わり方が気にいらなくなって、違う結末にしたんじゃないかという気がする。