わたしが死んだ夜: アイリッシュ短編集5
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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今回収められた9編を読むとアイリッシュの作風は単なるサスペンス・スリラー作家という安直なフレーズでは収まらずに、サスペンス・スリラーの手法を用いた都会小説という思いを強くした。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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表紙はややすり切れてましたが古さを考えると十分にきれいで、内部はまったく問題ありません。ありがとうございました。 | ||||
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夜の光と影、夜の匂い、夜の孤独。アイリッシュ(ウールリッチ)の 作品を振り返る時、そうした夜のムードを実にうまく捉え、描き出した 作家だと思う。 そして主人公の男を、それまでの日常空間から突然暗闇へと突き落とし、 ただならない孤独と不安感味わわせるサスペンスの妙、それを描き出す ことに恐ろしく長けていた作家だったなあと思う。 私がアイリッシュの作品を初めて読んだのは、小学生の時だった。 あかね書房から出ていた『見えない殺人犯』を読みながら、はらはら ドキドキさせられたのが忘れられない。後年、アイリッシュ短編集5の 本書を読んで、その作品が「コカイン」だったことを知った。 ああ、これこれ、これだったのかと、とてもなつかしい気持ちになった。 アイリッシュの中・長編では、特に『黒いカーテン』『暁の死線』 『喪服のランデヴー』『暗闇へのワルツ』に愛着があるけれど、 作品の完成度、サスペンスの出来映えから言うと、短編に優れて 面白いものが多いのではないだろうか。ひとつひとつの作品に 出来不出来の差こそあれ、どれもサスペンスの巨匠の練達の至芸を 感じさせてくれて素晴らしい。 ところで、アイリッシュの作品の雰囲気、味わいに非常に通じる 絵を描いた画家がいる。20世紀のアメリカを代表する画家で、 エドワード・ホッパー。夜の都会の光と影、そこに生活する 人間の孤独感を見つめ、絵に表現した。アイリッシュ作品の 雰囲気ととても近しいものを感じる。タッシェンジャパン という出版社から、『エドワード・ホッパー』という画集。 アイリッシュ作品のファンには、一度ぜひ見てもらえたら、と思う。 創元推理文庫から出ている6冊の『アイリッシュ短編集』。 サスペンス作品がお好きな方なら、どこから読んでもきっと 楽しんでいただけるはず。なんせ面白くて、スリリングな作品が ごろごろしている、そんな宝の山のような作品集だから。 | ||||
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