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黒いカーテン



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【この小説が収録されている参考書籍】
黒いカーテン (創元推理文庫 120-1)

黒いカーテンの評価: 3.60/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(4pt)

卓越した文章力、ハラハラドキドキの連続で一気に読めてしまう。

フランク・タウンゼンドは通りで頭を打って目ざめた。妻と暮らすアパートに帰ると、管理人に、妻は引っ越したと告げられる。引っ越し先に行くと、妻のヴァージニアは随分ふけていた。そして、自分が3年半も行方不明になっていたことを教えられ、ショックを受ける。フランクを尾行する謎の男の追跡から逃れると、フランクは愛妻ヴァージニアを実家に帰し、「必ず帰る」と言い残して、過去の自分を捜す旅に出る…卓越した文章力、ハラハラドキドキの連続で、一気に読めてしまう。
黒いカーテン (創元推理文庫 120-1)Amazon書評・レビュー:黒いカーテン (創元推理文庫 120-1)より
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No.9:
(3pt)

小説の醍醐味を教えてくれた貴重な1冊

小生がうん十年前、高校生だったときにこの本に出合いました。当時この小説を読み深く感動し、読書に目覚めさせてくれた逸品です。懐かしさから今読み返すと、ストーリーが古臭く、無理のある展開に少々戸惑いを禁じ得ませんでした。特に記憶を失っている間の恋人、しかも記憶を取り戻した後でも身を挺した献身的な行動で主人公を援助した女性の死に対して淡々としている描写には、文化・価値観の違い?あるいは力量不足?が感じられました。しかし小生に小説という別世界を提示してくれたという意味で星☆☆☆です。
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4488120016
No.8:
(3pt)

アイリッシュの悪い癖…

翻訳がやや古めかしいが、そこはそれ、脳内変換して読む。わしは、俺。ギャレジは、ガレージ。お達者でねは、元気でね。 訳者の宇野利泰は小林信彦の「夢の砦」では奇人として描かれているが翻訳じたいはそう悪くもないのではないか。 それはさておき、アイリッシュは好きな作家。全集を出してほしいと思うほどだが、この「黒いカーテン」はアイリッシュのよくない癖、ご都合主義的な展開がやや過ぎる。( ルスがかわいそうすぎるではないか!)。それでもファンとしては楽しい読書のひととき。孤独な青年の、運命を切り開く闘いに引き込まれてしまう。
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No.7:
(2pt)

全体的に内容が薄い

哀愁が漂うアイリッシュ独特の世界が描かれているが全体的には内容が薄いという印象である。前半は主人公タウンゼントの記憶喪失による焦燥感の記述が中心で事件としてはほとんど進展がなく冗長であった。後半からは緊迫したサスペンスとなるがあまり捻りがなくミステリという点では不満が残った。動機の点からもやや強引で納得はできなかった。記憶喪失に至った過程などは全く記述がなく心理的な深みも感じられなかった。

タウンゼントを助ける若い女中ルス・ディロンが健気であり男性からみた理想的な偶像として作者の願望が描かれているような気がする。
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No.6:
(5pt)

古典的名作

これは持続して販売されるべき本である。と思う
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4488120016
No.5:
(5pt)

記憶喪失ミステリーの傑作

記憶喪失者といえばSF作品の十八番と思っていた自分です。
(例)『宇宙気流』アシモフ、『非Aの世界』ヴァン・ヴォークト、『流れよわが涙、と警官は言った』フィリップ・K・ディック

しかし、今回、アイリッシュのこの作品を読んで、純粋に推理小説仕立てのほうが断然面白いと思いました。
自分的には、アシモフの傑作『宇宙気流』と同等かそれ以上です。
主人公の過去三年間の記憶がない、というのはゾッとしますよね。
三年間、自分はどこで何をしていたんだ? なんで何者かに追われているんだ?
このシチュエーションは、たまりませんでした。
こんな状況の中で、読み出したらもう途中でやめられるわけがない!!
あとは一気読みでした。

他のレビュアーさんが指摘しているとおり、若干、不合理に思われる部分はありますが、
それにしても、土曜日の夜遅くから読み始めたら徹夜になる可能性は高いです。
徹夜で読み切って、日曜日の朝をむかえた時に、ウーン、面白かったけど二、三、疑問点が・・・
というモヤモヤ感は残りますね、確かに。

それさえ許容できるならば一読の価値ありです。
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4488120016
No.4:
(5pt)

CHIKO

マクロイ繋がりで読みましたが、とても面白かったです。アイリッシュは短編が特に良いです。
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4488120016
No.3:
(3pt)

なかなかだけど....

スピーディーなサスペンス。作品としてはとても面白い。
ただ、記憶が戻った後に記憶喪失中の出来事も思い出したのかどうかが曖昧だし、それまで戸惑っていたのに突然推理力抜群になって謎を解きまくる主人公の変貌ぶりなど、違和感が残った。
文章で読むより、映像化したほうが臨場感が出てもっと面白くなる種類の作品だと感じた。
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No.2:
(4pt)

恐怖の黒いカーテン

黒いブラシで地を掃くように、夜が忍びよってきた…。主人公が記憶喪失から立ち返った時、彼は確かにフランク・タウンゼントであった。しかし、傍らの子供が差し出した帽子には、D.Nの刺繍が。取り戻した記憶の代わりに失った三年間の過去。それは黒いカーテンで覆われたように光を寄せ付けず、不気味にこちらを伺っている。ある男に尾行され、住居に押し入られて初めて、彼はその黒い過去と対峙する決意を固める。カーテンの向こうに眠る過去の正体は?空白の三年間に自分がいったい何をしでかしたのか。謎の男の追跡は駅→職場→かつてのアパートと迫ってくる。そしてついに突き止められた住処から辛くも逃げだすという前半部分。そして、その三年の間に知り合ったらしいルス・ディロンという女と再会し、最近までD.N.-ダニエル・ニアリングと名乗っていたこと、己が犯した(らしい)殺人事件を知り、さらにはその謎を解くために、事件の舞台となった場所-ニュー・ジェリコへと向かう…という後半部分。前半部分のサスペンスホラー的な要素と後半のミステリー要素が融合し、緊迫の中、全ての解決が示される。アイリッシュの真骨頂。
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4488120016
No.1:
(2pt)

惜しいなあ

事故のショックで主人公は記憶喪失から回復する。だが今度は、記憶を失っていた約3年間の出来事が、頭の中からすっかり抜け落ちていた。何事もなかったように元の生活に戻ろうとするが、そうは問屋が卸さない。記憶を失っていた時に、何かまずい事に巻き込まれたらしく、怪しい人影につけ狙われる。だが誰に、なぜ…?着想がとにかくおもしろい。主人公の不安がよく出ているが、それでも話がキビキビと進み、やたらとネチネチしていないのが良い。また、主人公がわずかな手がかりから、過去に何があったかを1歩1歩突き止めていく過程も読み応えがある。しかし非常に残念な事に、作者はある1カ所で-しかも話の最も重要なポイントで、主人公の記憶喪失をうっかり忘れてしまったようだ。それで後半のみならず、全体が台無しになってしまった感がある。実に惜しい。
黒いカーテン (創元推理文庫 120-1)Amazon書評・レビュー:黒いカーテン (創元推理文庫 120-1)より
4488120016

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