充たされざる者
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けっこう面白かった。僕は『わたしを離さないで』『わたしたちが孤児だったころ』『日の名残り』という順番でカズオ・イシグロを読んできて、本書が4冊目である。最初はなんじゃこの長さはと思ったが、読み始めるとわりと退屈せずに一気に読めた。 訳者あとがきによると、「この作品はブラック・コメディーとして書いたもので、リアリズムの作家とは二度と呼ばれたくないというのが、本人の弁である」とのことで、主人公は「永久に目的地にたどりつけないカフカ的悪夢の世界に迷い込む」のであった。 核心に触れないもどかしさが延々と続くとでも言うべきか、訳の分からないものに急かされるように読者も主人公と一緒になってどんどん先へ進まざるを得ない、という不思議な小説だった。言うなればベルトコンベアーに載せられて、降りられない感覚に近い。 不条理だろうがパラレルワールドだろが、物語が面白くなければ数十ページでもつらいと思う。そういう意味では日本語にして900ページ超を読ませる物語の力が本作にはある。それがつまりイシグロ文学が多くの人を魅了するシンプルにして最大の理由ではないか。 | ||||
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K.イシグロさん3冊目ですがまだ読み終わっていません。これだけ厚い本もなかなかないでしょうが 難解ではありませんが読み易いけれど軽さはなく文章の展開が巧みで他の作品同様に重厚感があります。 謎めいた構成で引き込まれますね。 | ||||
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小説に「構造美」を求める人にとって、これほど緻密に整った作品はお目にかかれないだろう。 装丁で見られるように、読者は薄暗い一本道をひたすら歩かされる。カフカが迷宮であるなら、これは暗い街道だ。そもそも、カズオイシグロの作品には「語られざるもの」が主題であり、常に「語られる」ものから周りを見渡さなくてはいけない。一本道を歩きながら、ひたすら真っ暗な風景に向かって景色を投影しつつ歩いていくことになる。 作品の一番大きな仕掛けは、あとがきに書かれている。この仕掛けに気づけた読者にとって、900ページを超える道のりはさして遠いものではない。 | ||||
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カズオ・イシグロは好きなんですが、唯一最後まで読めなかった作品です。 他人の見た夢の話を延々読まされてる感じ。 最後まで読めば何かカタルシスが得られるかも……と頑張りましたが、300ページくらい読んだところで「あ、この本最後までこのまんまだわ」と気づいて読むのをやめました。 最初の数ページを読んで面白いと思えた人は最後まで面白いと思います。 | ||||
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