アルジャーノンに花束を
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アルジャーノンに花束をの総合評価:
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高校生の時に途中まで読み、続きがどうしても気になって購入。 一度は読むべき小説と名高いだけあって読んで良かったと思います。 これは文字で読むべき作品です。映画なら「まごころを君に」が一番。ですが原作に比べて魅力が大幅に下がります。読みづらい箇所もあるかと思いますが、あらすじが気に入ったならどうか読み進めてほしいです。 | ||||
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●気に入ったところ ・内容が多角的。SFでありながら純文学的・哲学的でもあり、認知科学や心理学に始まり、自我の分裂を通じた「私とは何か」という問い、知能と愛情との関係、教養と精神発達のバランス、高知能者ゆえの苦しみ、男女の性愛、人格形成期の家族との関わり、科学者倫理…といった幅広い要素を取り入れており、人によって全く違った読み方ができる。 ・お涙頂戴感動モノではないところ。感情表現が押し付けがましくなく、しばしば逆説的だったり対比的に書かれている。家族との再会シーンですら介護問題や金銭問題といった現実的な問題とセットになっているのが好例だ。 ・障害者を一様に美化せず一人の人間として書いているところ。主人公チャーリー・ゴードンは人を疑うことを知らず、人を傷つけず、嘘もつかず、みんなを愛し、異性に劣情を抱かず、学習意欲が極めて高いので多くの読者は好意をもつが、これらは全て彼が幼少期に受けたマルトリートメントの反映でもある。養護学校の描写があるがこれも現実的であり過度に理想化して書かれていない。 ・障害者に対するいじめや虐待、マルトリートメントの描写は確かにひどいのだが、その内容はそこまで特殊で不条理なものではなく、健常者や高知能者を含め誰でも被害者にも加害者にもなりうるような一般化されたエピソードばかりである。チャーリーと自分を重ね合わせて読んだという読者がいるのもこれが理由だろう。野島伸司のあの露悪的に視聴者を煽るような一面的な脚本とは大きく違う。本作は障害者をテーマにした人権派作品というよりも、一人の障害者の覗く鍵穴を媒介にして人間の内面と社会を覗きこむ実験的作品と私は読んだ。 ・多極的な視点をもった名作だが、これはひどく歪んだ一面的な解釈も可能ということでもある。当時だから出版され人口に膾炙されたのであって、いま出版したら変な物言いがついてキャンセルカルチャーの対象にされていたかも知れない。 ●あまり気に入らなかったところ ・恋愛の描写はやや冗長。チャーリーとキニアンの双方が精神的に依存し始めるので面倒くさい。そもそも教師であるキニアンが教え子と休日に映画に行ったりする時点でだいぶ問題があるのだが、何の葛藤も書かれていないようなのは謎だ。最初からそんなことしなければお互い傷つかずに済んだのではないか。しかも後半には三角関係に陥る。当時の大衆小説のお約束に付き合わされてるようなダルさを感じてしまった。しかし終盤で明らかになるようにチャーリーは夢精すらできないほど深刻な性的トラウマ(性嫌悪)を母親に植え付けられており、本作の性愛描写は全てそれを克服する過程でもあるので、必要な要素であることは疑いない。 ・四割程度読めば結末のおおよそのプロットは推測できてしまう。チャーリーの知的発達がどこかのタイミングで反転するであろうことはかなり早い段階から臭わされている。プロットだけ読めば暗いし救いがない話だ(実際はそうではないのだが)。 ・フィクションだから仕方ないとはいえ、そもそも<アルジャーノン・ゴードン効果>を証明するための動物実験の検体がアルジャーノン一匹しかいない地点で科学小説としてはどうかしてると言える。再現性がないなら臨床実験などやりようがないし、アルジャーノンが寿命を迎えるまでほんの数ヶ月待てば知能の衰退を確認できただろうに、先走って人間でやるとは・・。 ●本作のテーマについて 先述したように多角的な読み方ができる本ではあるが、そのなかでも性愛は本作の極めて重要なファクターであるのかも知れない。最初のページのチャーリーと最後のページのチャーリーの明確なちがいは何かというと、女性の裸体に興味があるということだ。人格も知能も記憶もほぼ元通りに戻ってしまったわけだが、彼は性的トラウマを解消することには成功し、この性への目覚めが自我の上に咲く一輪の花(おそらく受粉されない花なのだが)となっている。そういう意味でも、本作はそんなに文部省推薦の人権感動モノというわけでもないと思っている。 | ||||
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たった今読み終わりましたが、最後の一文で泣くということを初めてしました。 小説があまり得意ではなかった自分ですが、 なんとなくたまには小説を読むかという気持ちになり、タイトルだけ聞いたことがあった当本を購入しました。 寝る前や電車にてゲームに飽きたときに少しだけ読み進める、というのを繰り返してました。 それが、読み慣れていない自分にとって チャーリーの変化をリアルに感じるのにちょうどよかったのかもしれません。 まるで同じ世界の第三者として、彼と彼を囲む世界の変化をずっと経過報告という形で見ているようでした。 そんな視点で、ついに長い時間をかけてこの報告書を読み終えるという時に 最後で哀しみとも感動もとも言えない感情で満ちまさかの電車で泣いてしまいました。笑 感想下手ですいませんが、 自分の人生でこの作品を読めてよかったと思います。 | ||||
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全員ではないが、家族との和解があったのは良かった。 家族の方にも思いがあったのです。 共感する心。おそらくこれが主題ですね。 文庫本ではカバーが着いていて、ともするとそのままとなりがちですが、ぜひ外してみてください。 そこにかわいい相棒が隠れていますよ。 これまで読まななかった古今東西の名作と呼ばれる作品をひとつずつ読んでいきたいと思います。 | ||||
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中学生の読書感想文用にと購入しましたが、先に読んでみると、内容は書けませんが、とても子供には読ませたくありませんでした。 感じかたは人それぞれでしょうが、同じベストセラーでも、子供が読むなら、「窓際のトットちゃん」をおすすめします。 | ||||
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