サイコセラピスト



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    初公開日(参考)2019年09月
    分類

    長編小説

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    サイコセラピスト (ハヤカワ・ミステリ)

    2019年09月05日 サイコセラピスト (ハヤカワ・ミステリ)

    著名な画家のアリシアは、ある夜、帰宅した夫を射殺した。仲がよかった夫妻に何が起きたのか? 沈黙をつづけるアリシアの口を開かせるため、担当のセラピストは策を練るが……。世界42カ国で刊行決定。ダークなツイストと驚きの連続に圧倒される傑作ミステリ(「BOOK」データベースより)




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    No.14:
    (5pt)

    (2024-21冊目)「本物の愛はとても静かで、とても穏やかなものよ」(119頁)

    ロンドン北西部のハムステッド・ヒースに暮らす画家のアリシアは写真家の夫ゲイブリエルを殺害した廉で逮捕されたが、一切口をきかず、現在は精神科治療施設に収容されている。心理療法士の私=セスは、事件の真実を知りたくてその精神科治療施設に就職を果たす。セスは初めてのセラピーでアリシアからいきなり襲われる。果たしてアリシアは本当に夫を殺害したのか……。
    -------------------
     2019年に発表されたイギリスのサイコミステリーで、世界的大ベストセラーとなった作品です。その評判は邦訳が出る以前から聞いていましたが、遅ればせながら今回手にしてみました。上下2段組で350頁という長編ですが、あまりの面白さにわずか2日で読了してしまいました。

     陰惨な事件、口をきかない容疑者、精神科の怪しげな患者たち、とミステリを禍々しいものにする道具立ては揃っています。そして一人称で語る心理療法士セスが、精神科施設のルールを時に破りながら真相に肉薄していこうと努力する姿が魅力的です。

     しかもこのセス、私生活では女優をしている妻のキャシーがどうも浮気をしているらしいということに気づいてしまいます。幼少期、暴君的な父に育てられて萎縮した人生を送ったセスは、人とのつきあいに臆する気味があります。そんな彼がようやく出会った伴侶であり、人生を豊かで生きるに値するものと信じさせてくれる女性がキャシーです。その相手から手痛い裏切りに遭うのです。セスの心の傷の深さを思い、読んでいてやるせない思いにかられます。読者がセスの中に自分の姿を見出す瞬間があってもおかしくないでしょう。

     物語はやがてアリシアがつけていた日記をセスが手にするところから怒涛の展開を見せ始めます。ストーリーの禍々しさはどんどん増していき、私は、あれっ、ひょっとして、これってこういうことだろうか、と頭をフル回転させながら頁を繰り続け、そしてその果てに、えっやっぱりそういうことだったのか!? と思わず声が漏れてしまう瞬間が訪れたのです。息を呑みました。

     ロンドン郊外で幸せに暮らしていたと思われる家族には実は大きな秘密があったという、まさに近年のミステリ界では大きなサブジャンルとなったドメスティック・ノワールです。そこにエウリピデスのギリシャ悲劇『アルケスティス』を取り込むという巧みな手腕を見せる作者にはほれぼれとしました。
     見事なミステリです。

    .
    サイコセラピスト (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:サイコセラピスト (ハヤカワ・ミステリ)より
    4150019479
    No.13:
    (3pt)

    面白いが、本好きにはありがちな展開

    ニューヨークタイムズ23週ベストセラーと聞いて、期待して読み始めたけれど、クライマックス前までは、あまり面白いと思えなかった。展開はあまりに都合良く、一文一文は陳腐で退屈、魅力的な登場人物もいない。
    巧みなプロットと紹介されている通り、語り手の胡散臭さや強引な態度が伏線としてラストには昇華されたので、クライマックス以降はまあまあ面白く読めた。
    ただ、これらの手法は、他の小説でも使われているので、ミステリ小説を読み慣れている者にとっては、新鮮さはあまりないけれど。
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    4150019479
    No.12:
    (4pt)

    タイトルが、、、

    これ、原題の「サイレントペイシェント」のままじゃダメだったの?
    サイコセラピストにしたら、タイトルでメインとしたい人物が別になってしまうけど、、、、

    内容は、途中で何となくこうかなって想像できたけど、でも面白く一気に読めた。
    サイコセラピスト (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:サイコセラピスト (ハヤカワ・ミステリ)より
    4150019479
    No.11:
    (1pt)

    もったいぶった挙句に

    本質に全く関係のないさまざまな事柄がさも重要そうな感じで延々と続いた挙句に、へえ~っ、で終わる。それだけ。読むのはおよしなさい。
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    No.10:
    (3pt)

    またしても過大評価され過ぎの作品、これも技巧やツイストによる驚きをその大きな特徴とするものというだけ

    確かに最後に驚きは存在するものの。
    しかし、それだけと言えばそれだけ。
    この作品もいわゆる信用できない語り手ものであるというのは最初からわかるが。
    そもそも、それまでは精神分析や論理性に沿って展開されてきた話が最終的に情念や狂気という、ほぼ制御不可能なものとしてこの作品中で扱われているものに帰結してしまうのが私としては納得がいかない。
    また、こうしたオチだからこそ「ギリシャ悲劇」を絡ませているのだろうが。
    それにその生育過程やトラウマというよりも、本人達自身が本質的に異常性というか狂気を内包した人物だったからなのでは?という印象の方が私は強いのだが。
    彼らの生育過程やその時に負ったトラウマはあくまでもそれらの要素を強調したり、後押しをしただけに過ぎないように思える。
    また、そうした狂気を発動させる人間達がこれまた揃いも揃って底が浅く、単なる俗悪な人間でしかないため、何でこんな人々が彼らをそこまで追い込む程の影響力を持ち得るのか?とも感じてしまうし。
    また、いずれも癖が強くて、感情移入が難しい人物が目立っている。
    不快極まる女性患者、これも癖のある人間揃いの精神科施設のメンバーといい。
    また、十分に主人公やその妻、アリシアなどの人間性にも違和感や不快感を覚えさせられるし。
    唯一の例外としては主人公が頼りにしていた、誠実さと善意の塊のような心理療法士ルースの存在が一服の清涼剤か。
    それにしてももうかなり以前からこうした技巧やツイストを効かせた展開や結末だけが特徴のベストセラーがあまりにも目立ち過ぎはしないか。
    やはり、世界的に評価される本の質の低下が著しいように思える。
    サイコセラピスト (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:サイコセラピスト (ハヤカワ・ミステリ)より
    4150019479



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