生まれながらの犠牲者
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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1960年代に人気を博したフェローズ署長シリーズの第5作の新訳版。13歳の美少女が行方不明となった事件を地道な聞き込みとまっとうな推理で解決に導く、オーソドックスな警察捜査ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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これほど心を揺さぶられる、ラスト7ページは他にない。 フェローズ署長が挑む美少女失踪事件。 警察小説の巨匠による不朽の傑作! との誉め言葉に惹かれて読んだけど。。 やはりこの時代、不朽の名作ってものは難しいんだと実感 この作品が書かれてから半世紀 残念ながら、テーマが古すぎる。 動機が時代遅れ。 古いものがなんでも「不朽の傑作」ってことはない。 解説の大矢博子氏は 未だに生まれながらの犠牲者たちの悲鳴は止まらない 近年になって特に日本ではその悲鳴は増しているようにすら感じられる と言われているが、ネタばれになるので詳しくは書かないが このご時世。それがこれに結び付くかい??と私は思った。 なので私はちっとも「ラスト7ページにも心揺さぶられなかった」し 「不朽の傑作」とも思わなかった。 | ||||
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伏線伏線伏線そして最後7ページですべての伏線を回収。お見事です。 | ||||
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地方警察の丹念な捜査状況は良く描かれているし、それぞれの事象にある真実は成る程とは思う。ただ、最後の展開に事前の謳い文句から、かなり期待し過ぎてがっかりしてしまった。 | ||||
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繁栄を謳歌していた時代のアメリカの小都市の風物の美しい描写、陰影深いキャラクター造形、闇の中を手探るような地道な捜査活動のディテール、劇的かつ哀切極まりない結末がもたらすミステリとしての驚き、全てが不可分に結びついた、ヒラリー・ウォーの数多ある作品中でも屈指の傑作。 現代の警察小説なら本書の倍以上の紙数を費やしてさらに物語を膨らませるのだろうが、個人的にはこの簡潔さが好ましく、作品の持つ悲痛さが際立つ。 | ||||
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ヒラリー・ウォーが1962年に出した『Born Victim』の新訳。旧訳はポケミス858番として、『生れながらの犠牲者』の題で1964年9月30日に刊行された。当時の〈ハヤカワ・ミステリ・マガジン〉には、石川喬司氏の翻訳推理小説紹介エッセイ「極楽の鬼」が連載されており、新書版『極楽の鬼』91~92頁にこの旧訳本の書評が掲載されている。 一部引用させていただく。 「出世作『失踪当時の服装は』を思わせる設定で、あの作品ほどの冴えはないが、雲をつかむような謎を丹念に追っていく地方警察の動きが、いまひと息で人肌の素晴らしいお燗になるだろうといった感じの筆致で描かれていて、楽しめる。しだいに暴露されていく真相も、いちおう意表をついていて、余韻を残す。」 妥当な評価と思う。 今回、新訳を読んで衝撃的だったのは、数十年前に読んだはずの旧訳のストーリーをほとんど覚えていないことだった。(その分、楽しめたのかもしれないが)。ようやく、衝撃のラスト近くまできて、はっとこのラストを思い出した。 新訳は読みやすい日本語訳であった。 解説は丁寧であるが、この本のラストに、安易に今日的問題を重ねる読み方には賛同できない。本書はあくまで、1960代前半という時代を反映した小説であり、ラストも同様である。 | ||||
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