愚か者の祈り
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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1954年、ヒラリー・ウォーの初期の警察ミステリーとして発表された長編第5作。アメリカ東部の閑静な町の警察が地道な捜査で難事件を解決する、オーソドックスな警察捜査ミステリーの傑作である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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とてもきれいな状態でした。楽しみにしていたので迅速に届けていただき、 嬉しく思いました。どうもありがとうございました。 | ||||
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はじめてヒラリー・ウォー の作品を読んだが、面白かった。 捜査の展開に、読者がついていく。謎解きの要素はほとんどない。警察小説でありながら、ハードボイルドに近い。 ただ、次から次に新しい展開が出てきて読者を飽きさせない。これも、ハードボイルド的。 難をいえば、マロイが最後に見事に真犯人を突き止めてしまう場面はできすぎだし、語り中心になって、テンポの良さが若干、そがれる。また、真犯人が被害者を追っかけることになっているが、なぜ被害者は大声を上げなかったのか、疑問も残る。 とはいえ、良くできた作品である。 | ||||
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「週刊現代」の「警察小説ベスト10」で第3位(ちなみに第1位は、スチュアート・ウッズの『警察署長』、第2位は、ヘニング・マンケルの『白い雌ライオン』)として紹介された、ヒラリー・ウォーの『失踪当時の服装は』と並び称される’54年の初期作品。 舞台はアメリカ北東部コネチカット州の郊外都市ピッツフィールド。1953年5月3日に若い女性の惨殺死体が発見される。砕かれた顔。切り裂かれた胴体からは身元が判明できない。物語の4分の1が過ぎたあたりで、若き刑事マロイの発案と努力の結果、被害者の頭蓋骨をもとにした“復顔”がなされ、ようやく被害者が誰だか判明する。しかし容疑者はようとして浮かび上がらず、警察の捜査は難航する。 この<コルビー公園の殺人鬼>に不安におびえる住民、警察の無能を糾弾する地元新聞、市長や署長からの圧力にたえながら、老練なダナハー警部とマロイ刑事を中心とした、被害者の過去空白の5年間にさかのぼる地道な捜査は続く。 本書はいわゆる犯人探しのフーダニットものだが、読みどころのひとつは、各章のはじめに日付や曜日などが記され、リアリズムをサスペンスフルに追求しているところにある。 またあくまで「事実」を重視するダナハー警部と「推理」で物事を進めるマロイ刑事のやりとりや、この被害者の女性の空白の5年間が埋められてゆく過程も読みどころとしてあげられるだろう。やがて、事件から1ヶ月近く経ってやっと犯人と思われる男が浮上し、解決したかに見えるのだが、結末には思わぬ“どんでん返し”が待っていた。 本書は、初めはまるで捕らえどころのなかった事件を、仮説・推論・検証を繰り返して徐々に事実と全体像を明らかにしてゆく、その過程を味わう堅実な正統的警察捜査小説である。 | ||||
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1954年にHillary Waughの書いた『A Rag and a Bone』の翻訳。 著者の長篇第5作という、比較的初期の作品。 ニューヨーク郊外の中規模都市を舞台とした警察小説。捜査の過程が重視されており、調べが進むに連れ、どんどん「事実」が明らかになり、最後に意外な真実へ到達するという展開に読み応えがある。 やや不満が残る点もあり、名作とはいいがたいが、ウォーののちの作品とのつながりも濃く、読む価値のある一冊と思う。 | ||||
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本書のベストセリフ マイク・ダナハー「彼女がどんな娘だったか、 警察にはなんの意味もないことだ。 彼女が安っぽい売春婦だったとしても、 おまえさんの言う人並みに人間味ある子と まったく同じように犯人捜しに全力をあげる。 彼女がどんな女だろうと、 おれたちには関係ない」 被害者を差別しない素晴しいプロの警官を描写した、 元祖にして完璧の警察小説。 被害者が美少女だったので、 萌え燃えになる若い刑事を諭す主人公の警部がかっちょええ! 刑事が天職なのでもちろん独身。 性欲で捜査に贔屓は出ない理想的な刑事。 捜査中に良き妻になりそうな女性に巡り合うが、 もちろん仲良くなる余分な雑談はせずに、 ひたすら捜査に徹するプロ。 仕事関係で女に巡り合うのは余禄だと受け入れる奴もいるが、 仕事を通じて女をGETしようと思う奴はプロ意識に欠けるよな。 推理などするな、事実を集めろという、 地道な足を使った捜査の聴きこみで事件を解決する正統派。 電話で聴きこみする部下を怒鳴りつけるシーンは痛快。 地味だが、過剰な心理描写は無いので、 ノンフィクションのドキュメントみたいにすっきりしていて読み易い。 本格推理小説としても一応ドンデン返しはあるので楽しめます。 公私混同しない毅然とした仕事のプロを目指す本物の男はこれを読め! | ||||
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