ながい眠り
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出だしは些細な犯罪。 他の警官なら簡単な捜査で報告書あげて済ませてしまうだろう事件に、 フェローズ署長はちゃんと重大犯罪の気配を感じ取る。 そして異常に手掛かりが乏しい(被害者の身元さえ相当進まないと判明しない) 事件を、推理を積み重ね、じりじりと犯人へ近づいてゆく。 牛歩とはこの捜査の過程ですよ、まったくの話。 あるのかないのかわからないような手がかりから、堅実な推理を矢継ぎ早に繰り出す名探偵。 ハリィ・ケメルマンの名短編「九マイルは遠すぎる」を読んでる間何度も思い出しました。 推理の構築の仕方、密度が非常に濃い。 最後の一行でこそないものの、ほぼフィニッシングストロークと言っていい、ある一撃。 フレッド・フェローズ署長は紛れもなく名刑事であり、名探偵です。 あと、人物描写がほとんど没個性的なほどにさらっとしてるにも関わらず、意外なほど魅力的(特に女性たち)に 立ち上がってくるのも、ウォーの小説巧者ぶりを証明しています。 60年代になる直前の、コネティカット州の架空の田舎町を舞台にした地道な捜査が主体の警察小説・・・の皮をかぶった 本格です、紛れもなく。 機会があれば、是非どうぞ。 | ||||
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1959年作品。フェローズ署長シリーズの最初の事件として名高かったが長く絶版だった。2006年1月31日に新訳にてリリースされた幻の傑作である。 正に警察小説の元祖のような作品である。ひとつひとつの有り得る可能性を潰していく様は、刑事魂(デカダマシイ)以外の何物でもない。状況証拠を煮詰める様はどことなくジェフリー・ディーヴァーの作品にも通ずるものがある。微細な証拠も丹念にひとつひとつ検証していく様は正に警察の捜査そのものだ。 それ以外にも、発表年と同じ年に事件を発生させ、その2月・3月のカレンダーまで巻頭に設置し、読者にフェアな体制を堅持している。警察小説好きは読み逃せない傑作だ。 | ||||
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フェローズ署長シリーズ第1作。 本書のベストセリフ 「シャーマンさん、見ず知らずの男についていくというのは、 ひじょうに愚かな行為です。 それは自覚していただきたい。 しかし、少なくとも鍵のかかった部屋に興味を示さないだけの賢さを 備えていてくださってよかった。 その部屋にあったのは、大事な書類などではない。 別の女性の死体だったんです。 あなたが疑いを抱いて穿鑿を始めていたら、 彼はためらうことなくあなたを殺していたと思いますよ」 軟派されホイホイと男についていく馬鹿女は 殺されても自業自得だと言うような、 この古き良き時代の倫理観がたまりませんわ。 普通の作家ならズッコンバッコンのセクースシーンを描く箇所でも、 情事の終った暗闇から描写始めたり、 無駄な描写の無い上品なヒラリー・ウォーはホントいい! ヒラリー・ウォーと言えば有名作はみんな警察小説だが、 このフェローズ署長シリーズだけが、 創元の分類では本格表示も併記されていて、 本格推理としてもクリスティに匹敵する意外な真犯人が出て来ます。 本格推理としても絶対に真犯人は予測出来ません。 似たような題名の有名作にはグッバイして 大いなる感動を呼ぶヒラリー・ウォーを読め! 3年前に大量に復刊してるので、探せばまだまだ見つかると思います。 | ||||
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