エド・マクベインの作品一覧

あの女を殺すっていうのはどうかしら―バーで知り合った美女ジェシカに「今夜はどうしようか?」とたずねたら、いきなりこんな答えが返ってきた。

最初は盲目のバイオリン奏者だった。

刑事部屋に意味不明のメッセージが届けられる。そこにいわく「諸君、私はまぬけだ」。

ハーブ河に浮かぶ豪華ヨットでいましもスターへの階段を駆けあがろうとしている新人歌手ターマーのデビュー・イヴェントが、多くの業界人を招き、華々しく催されていた。

次期市長を狙う有力政治家が、大規模な集会のリハーサル中に狙撃され、死亡した。

戦地から戻ったばかりの青年リチャードは、酒場で若い未亡人ドミニークが男にからまれているのを目撃し、なりゆきから男を叩きのめして彼女を助け出した。

クリスマス間近のアイソラでショッキングな事件が発生。動物園でライオンに食いちぎられた女性の死体が発見されたのだ。

北部の都市へ職探しに行ったきりで消息のない夫を探してほしい。

服を着たままベッドに横たわる老人は、目と口をあけ、舌を突き出して死んでいた―駆けつけたキャレラには、老人が首吊り自殺をしたように見えたが、第一発見者の娘は自然死だと主張する。

巨大邪悪都市アイソラは犯罪に満ち満ちて、キャレラたち87分署の面々は休む暇がない。

安アパートの一室で、老女が胸を撃たれ横たわっていた。

瀕死の重傷から回復したマシュー・ホープの最初の仕事は、大手玩具メーカーを相手どった差止訴訟だった。

ホープが何者かに狙撃され重傷を負った。現場はめったに一般人が足を踏み入れない危険な歓楽街。

脅迫電話に悩む女優が、主演する新作ミステリ劇『ロマンス』そっくりの状況で通り魔に襲われた。

「メアリー、メアリー、すごいへそ曲がり。どうしてあなたの庭はよく茂るの。

アイソラで近ごろ流行の悪戯は、無邪気とは言い難い。街頭の壁に絵を描くストリート・アーティストを狙った連続殺人。

34歳の英語教師サラは、恋に落ちた。理想的な家族とやり甲斐のある仕事に恵まれ、夫以外の男性など考えもしなかったのに。

地下鉄のホームから突き落とされて危うく死にかけたエマは、数日後、今度は車に追い回されて轢き殺されそうになった。

女は無残にも喉を切り裂かれて横たわっていた。

三人のヴェトナム人労働者の死体は見るも無残なありさまだった。

87分署シリーズの登場人物論から取材方法、そして映画にジャズ、話題満載。

春の宵、教会の庭で神父が刺し殺された。聖職者の凄惨な死に、キャレラも暗澹たる気持ちだった。

雪が景色を白く染めていくクリスマス・イブ。

大晦日の夜。

農夫のラルフが悲鳴を聞きつけて階下におりてみると、そこには胸に包丁を突き立てられ、血まみれになったゲイの弟ジョナサンが横たわっていた。

刑事弁護士となったホープのもとへ、初めて殺人事件の弁護の依頼が飛び込んできた。

ハロウィーンの宵、酒屋に駆け込んできた仮面姿の子供たちは口々に叫んだ。

ホープの友人の探偵が何者かに射殺された。殺されたとき彼は、著名な実業家からの依頼で“シンデレラ”の行方を追っていた。

警備会社副社長が毒殺された事件と、会計士が刺殺された事件―まったく関連のない二つの事件を追うウィリス刑事の前に、謎の女マリリンの存在が浮かんだ。

わたしをここから出して、と精神病院に入院するサラはホープに訴えた。母親と医者の共謀で病院に閉じ込められているという。

8頭の黒い馬と棒線で消された耳の写真―87分署に舞いこんだ奇妙な手紙に、キャレラたちの表情が凍りついた。

N.Y.チャイナタウン―年に20件しか殺人事件が発生しない平穏な街を4発の銃声が切り裂いた。

ホープの事務所を訪れたジャックの依頼は風変わりなものだった。

こんな光景は西部劇でしかお目にかかったことがなかった。

最初は麻薬の売人、次はダンサー―。二人は同じ拳銃で射殺され、路上に冷たいむくろをさらしていた。

絶世の美女ミッシェルが黒こげの全裸死体となって発見された。両手足を針金で縛られ、焼死させられたのだった。

時は春、のどかな季節。だが刑事部屋ののんびりした気分は1本の電話で破られた。

アパートは、悪臭鼻をつくオーブンのようだった。室温は華氏百度を超え、窓は閉めきられエアコンも止まっている。

あとで後悔するわよ、といったヴィッキーの声が弁護士ホープの耳を離れなかった。かつての人気ロック歌手だったヴィッキー。

アイソラの街にはキノコのように死体が次から次へと現われる。クリスマスを4日後にひかえた、雪の日とて例外ではない。

黒人のカリプソ歌手ジョージ・チャダートンは、嵐の深夜、飛んできた弾丸に首筋から血をふきあげながら、舗道に倒れた。

内科医パーチェイスの後妻と娘の二人が殺された事件は、平穏なフロリダの街カルーサを戦慄させた。

GaGa 原題はＪｉｇｓａｗ。

署のガラス扉がズシンと音をたてた。ふりむいたクリングの目の前に転げ込んできた血まみれの少女は、助けを求めてあえいだ。

8月、炎暑の季節―休暇を終えて刑事部屋に戻ってきたキャレラを待っていたのは、いかにも暑苦しい話だった。

連日猛暑のつづくアイソラ市の路上で、夜勤に向かう87分署の刑事が、銃弾2発を受けて即死する。

またもや警官が殺された！　狙撃犯は警察に恨みを抱く者か？

巨匠マクベインの呼びかけに応え、名だたる人気作家が集結した書き下ろしアンソロジー。