逃げる
- ロマンス (120)
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良かったです読みたい本です | ||||
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犯罪小説だけでなく、いろんなタイプの短編が入っている。 星新一のSF落とし話を連想させるような作品(どうでもよいが、マクベインと星新一は同年1926年生まれ)や、 ロアルド・ダール、A.マコール・スミスの短編にも似た、ちょっと苦い後味の話など。 訳者あとがきにもあるように、どのジャンルに属する話かわからないまま読み進むのには、 一種の緊張感を感じる(誰が殺されるの? いつやられる? え、違う? ふーむ)。 居心地の悪さにも似たこの緊張感とその弛緩が魅力の短編集かもしれない。 たとえば外国語の本だと、自分の語学力不足もあって、 ジャンルが事前にわからないのはたいへんなストレスになりうるのだが、 翻訳ものならそういう不安定感も安心して楽しめる。 妙な形で自己に内面化した差別意識に振り回される黒人を描いた「相乗り」が、 (結局よくわからなかったけれど)展開が面白くて、私としてはもっとも引き込まれた作品。 白人作家がこういうふうに黒人やその他非白人の人々の内面を描くことには、微妙な問題があったりしないのだろうか? そう考える私自身が変なレイシズムに囚われているのだろうか? 表題作「逃げる」も良い。 | ||||
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本書には「インタヴュー」「すれちがい」「相乗り」「隣室のふたり」「被害者」「知ッテイル」「逃げる」という7編の短編小説が収録されています。これはミステリー? SF? 舞台は近未来なのか、中世あたり? 殺人は起こるのか? まさか恋愛もの? ジャンルを知らないで短編小説を読むのは緊張感があるものですよね。それでも、内容的に幅の広い7編のどれもが、それぞれに短編を読む楽しみを満喫させてくれます。表題作は、戦地から戻った青年リチャードが酒場で男に絡まれている若い未亡人を腕力で助けますが、男はギャングの顔役だった。報復を恐れたリチャードと未亡人ドミニークは夜行列車で町を離れ、逃避行を始めるのですが、その顛末は? と言った作品。正に巨匠がその限りない懐の深さを見せてくれる傑作短編集です。 | ||||
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本書の7つの短編集、ミステリのジャンルにおさまりきれない幅があるようで面白い。ハードボイルド風の表題作「逃げる」は、主人公の心理描写、登場人物の一挙手一動の描写も美しい気がする。また、緊迫感がいい。また、人種に関わる内容や恋愛、SF、普段の人間関係に潜む心情の機敏など、他の短編もどこかドキっとする面白さ、はかなさ、恐怖感が味わえたりと満足の1冊。この著者の他の長編も読みたくなった。 | ||||
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