でぶのオリーの原稿
- 87分署シリーズ (43)
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日本語で読み、マクベインの直筆の英語で読みたくなった、オリーが偏見に溢れていながらチャーミングで素的。 | ||||
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有力政治家が大規模な集会のリハーサル中に狙撃され、死亡。第一報で駆けつけたオリー・ウィークス刑事が首尾よくこの大事件の担当者の座を獲得します。しかし、現場近くに停めておいた車の後部座席から、彼のアタッシュケースが盗難に。ケースの中にはオリー自身の処女小説の原稿が入っていました。全市を揺るがす事件そっちのけで、彼は必死に大切な原稿の行方を追います。その頃、原稿を手にしたコソ泥は思いもよらぬ行動に ! 本書では、これまでシリーズの名脇役だった88分署の鼻つまみ者、オリー・ウィークスを主役に抜擢、彼の書いた小説原稿を作中に挿入する斬新な手法を用いたり、アイリーン・バーク刑事が再登場したり、ダグラス・キングの話題が出たりと新趣向やファンへの気配りが盛りだくさんの内容。さすがは才人・マクベインと唸らされる87分署シリーズ異色作ですー。 | ||||
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オリー・ウィークス ‐ アイソラ市警察第88分署刑事分隊所属、一級刑事。 お世辞にも善良とは言えない、はっきり言えば悪徳警官。 法令は常に無視しているに近く、令状主義には「何だそれは?食えるのか?」と言いかねない、売春婦やら相手に美味しい思いをすることに罪悪感を持たないような男。 デブ、汚い食い意地、欲の皮が突っ張りすぎ、自分とは異なる全ての人々を平等に差別する平等主義者。 だが事件は解決するし、多分一級刑事という地位は、市警が彼へ払う対価としては決して高くはないのだろう…。 こんな、87分署シリーズのレギュラーメンバーの中では一・二を争う悪党でありながら、何とも憎めないオリーが大活躍するのがこの作品です。 今回は次期市長候補と目される政治家が射殺された事件を、87分署の刑事を巻き込みオリーが捜査していくのですが、これ程の重大事件でありながらハッキリ言えばそれは脇の話のように感じました。 主たる事件は、射殺事件の捜査中に覆面パトカーから盗まれたオリーの原稿の行方と、原稿窃盗犯を追いかける彼の活躍でしょう。 まさしくタイトルの通り。 自分の原稿がベストセラーになると信じて疑わないオリーは、大事な金脈となる原稿を取り戻すために躍起になります。 彼の清々しいほどの強欲さ、その傍若無人な活躍ぶりに、ミステリーでありながら笑ってしまう場面が何度もありました。 また87分署に異動してきた刑事も、オリーの原稿を盗んだコソ泥も、全てはクライマックスへ向けての布石。 全ての要素がオリーの為に用意されているのです。 もちろん、半世紀にわたってシリーズが続いた警察小説の勇である87分署ですので、勘所はきちんと押さえてあります。 蛇足ですが。 エド・マクベインという人はアイソラのモデルになった、彼の生まれ故郷であるニューヨークを本当に愛しているんだなというのを、シリーズを読んでいくと強く感じます。 翻訳が優れているからなのでしょうが、文章を追っていくだけで自分がアイソラ(ニューヨーク)の空気を吸っているような気分になります。 「悪行がそこら辺に蔓延っているが、それでも愛すべき大都会」 そんな作者の姿勢を感じます。 これはアイソラ市警察、つまりはニューヨーク市警察ですが、この組織に対しても同様。 アイソラ市警にはオリーに限らず、ロクでもない警官は何人もいますが、だからと言って「警察なんてクソ」という蔑む態度は感じません。 作者が書いているのが警察小説だからという単純な理由ではなく、命を懸けて街を守るFinestに対する作者の愛情があるように思えます。 NYとNYPDに対する、マクベインの包容力のある愛。 それが87分署シリーズを魅力的にしているのでしょう。 | ||||
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昔からのファンと言うわけではなく 勧められて読んでみたのですが これまでのシリーズを読んでいなくても コレ一冊で十分楽しめました。 デブのオリー、 やなやつなんだけど憎めないし これからの恋!?の行方も気になる本です。 このまま87分署シリーズにはまっってしまう予感です | ||||
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