この町の誰かが
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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アメリカ警察小説の巨匠がドキュメント・タッチのインタビュー形式での謎解きという新手法に挑んだ警察ミステリー。事件関係者の供述を時系列で並べて臨場感を出すことに成功した、斬新な(1990年発売)エンターテイメント作品である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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閑静な新興住宅地。大都市費も程近く、典型的な保守的で牧歌的なコミュニティ。 ここで思いもよらぬ凄惨な殺人事件が起こる。捜査に当たるのは、これといって切れ味もなく、平凡な警察署長。そして彼の捜査を中心に関係者たちの生活が大きく揺らぎ、そしてその儚いコミュニティは広がりゆく疑心暗鬼(この町の誰かが)、とともに崩壊をしていく。 平時は覆い隠されていた隣人への確執、差別意識、秘めたる様々な問題が晒されていく。物語は、インタビューを基とした、ドキュメントの断片のジグゾーパズルであり、多人数による視点であり、当然ながら正確性や真実性は担保されないものとなる。 犯人捜しの興味よりは、田舎町という典型的なコミュニティが脆くも崩壊する様があまりにも生々しく空恐ろしい。書かれたのは相当前の話ではあるが、現在でもノンフィクションとしても通じるほどのリアリティがある逸品だ。読後には問題解決の爽快感より、得も知れない不安感のほうが強い。 例によって、よく練られた最後の一言の切れ味が鋭い。 写実的なので、レトロアメリカ風味でドラマ化されてもおもしろいと思うんだけどなあ。 | ||||
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読後これほど落胆したミステリーは近年になかった。 序章とエピローグはほとんど週刊誌の実話記事を模したようなものだった。 50ページほど読み進んだところで嫌な感じに襲われ、以降各証言は読みとばしせざるをえなかった。 これはリアルな警察小説ではなく、世間話の寄せ集めのごとくしごく退屈な作品ではないか。 小説というより、ただ能書きを書き連ねたレポートと言わざるえない。 結末はやはりそうでしたか、と言わんばかりな結びです。 行を読み飛ばしてもさほど作品の内容から外れることはなかった。 つまり余分な脂肪太りな、いわばメタボリックミステリー(?)な一品でした。 | ||||
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本格推理小説としては犯人がモロバレだが、 真犯人が明示された後に、 ストーリーのどんでん返しがあるので及第点は付けられる。 本格推理としては三つ星だが、 小説としては五つ星。 政府予算で一千万部増刷して、 18歳未満の少女がいる家庭に無料配布すべき素晴しい参考書である。 少女のもっとも危険な敵の描写が、 少女の命とマ○コを守る為にとても参考になります。 見るからに怪しい不審者ではなくて、 文化芸術に造詣の深い紳士 の仮面を被った少女の敵が就く職業を 本書は具体的に述べている。 強姦され殺される少女が減るように、 その職業を書きたいが、 推理小説としてのネタバレに引っかかるので、 それは書けない。 私は少女より読書人を尊重しますw 本当に少女の味方をして、 少女を守りたいと思っている男なら、これを読め! | ||||
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閑静な住宅街で女子高生が殺された。ストーリーはインタビュー形式で進められる。被害者の家族や、学校の関係者などが事件に関する事を証言している。殺された女子高生の家族の証言や近所の人の証言など。読んでいくうちに、交友関係や怪しい不審者などが浮上する。一度読み出すと止められない展開、心臓が爆発しそうになりそうな真相、術中にはまります。 | ||||
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小さな町で十六才の少女が殺され、状況からして住民の誰かが犯人ではないかと疑われるようになっていく。小説は町の住民達の証言と委員会の記録から、一見平和に見えたコミュニティーの崩壊を描き出す。手法は面白い。作家恩田陸がこの小説にインスパイアされて『Q&A』を書いたと週刊文春のインタビューで語っていたほど。しかし、登場人物の語りの部分があまりに冗長だ。人物描写を語る言葉だけで行おうとしたんで、焦点がぼけた。レイプ殺人事件で崩壊していくコミュニティーを描きたかったのなら成功しているんだろうけれど、被害者の姿がいっこうに見えてこないところが私には物足りなかった。本当は星四つつけても良いと思うけど、星三つにさせてもらった。翻訳の文章も読みにくかった。会話体は簡単なようで、難しいと思う。 | ||||
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