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生まれながらの犠牲者



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【この小説が収録されている参考書籍】
生まれながらの犠牲者 (創元推理文庫)

生まれながらの犠牲者の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

犯行自体に不自然さがあるが、正統派警察小説の佳品

1960年代に人気を博したフェローズ署長シリーズの第5作の新訳版。13歳の美少女が行方不明となった事件を地道な聞き込みとまっとうな推理で解決に導く、オーソドックスな警察捜査ミステリーである。
誰からも評判が良い13歳の美少女・バーバラが行方不明だと、シングルマザーのエヴリンから届出があった。バーバラは前夜、初めてのダンスパーティーに出かけ、エヴリンはそれ以来顔を見ていないという。ダンスに出かけたパートナーの上級生や学校関係者を調べても何も見つからず、警察は母親の関係者にまで捜査範囲を広げたのだが、犯罪の証拠はもちろん、バーバラの生死さえつかむことができなかった。バーバラはなぜ姿を消したのか? フェローズ署長を中心に捜査陣は徹底的なアリバイ確認を続け、ついにたどり着いた結論は…。
アメリカの警察小説としては例外的に、銃弾が一発も発射されることがなく、ただひたすらに聞き込みと証拠集めに徹して解決していくプロセスは、ヨーロッパの警察ミステリーのテイストである。フーダニット、ワイダニットの謎解きも、現代のレベルからすれば物足りないが、オーソドックスなミステリーとしては高レベルと言える。
ヒラリー・ウォーのファンはもちろん、英国、北欧系の警察ミステリーのファンには自信をもっておススメする。

iisan
927253Y1

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