黒い空

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黒い空の評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク

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全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(7pt)

物語は面白いが、主人公が貧弱

アイスランドを代表するミステリー作家・インドリダソンの大ヒットシリーズ8作目。休暇中のエーレンデュルに代わり、いつもは脇役のシグルデュル=オーリ捜査官が主役となる社会派警察ミステリーである。
シグルデュル=オーリは旧友・パトレクルから「義理の姉夫婦が恐喝されているので助けてくれないか」と頼まれた。セックス・パーティで撮られた写真をネタに大金を要求されているという。何とか事態を収めようと恐喝者の元を訪れたシグルデュル=オーリは、恐喝者が倒れているのを発見したのだが、シグルデュル=オーリ自身も殴られ、犯人は逃走してしまった。恐喝者を追う警察捜査がメインで、そこにホームレスの男が謎の男を監禁している事件、空前の好景気に湧くアイスランドでの銀行絡みの金融犯罪が重なり、互いに絡み合いながら緊張感を高めていく。構成としては複雑だが、読者には徐々に相互関係が分かってくるので読みづらくはない。一点、物足りないのはシグルデュル=オーリの性格が魅力的ではないこと。人間味があると言えば、それまでなのだが。
しかし、エーレンデュルはいつ復活するのだろう?
シリーズ愛読者はもちろん、北欧ミステリーのファンにオススメする。

iisan
927253Y1