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夜明けまでに誰かが



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【この小説が収録されている参考書籍】
夜明けまでに誰かが (創元推理文庫)

夜明けまでに誰かがの評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

信じたいのに信じきれない、疑心暗鬼の密室の恐怖

「向かない」シリーズで人気爆発したホリー・ジャクソンのシリーズ外作品。大型キャンピングカーで出かけた6人の若者が携帯も通じない場所で銃撃され、閉じ込められる密室サスペンスである。
高校生のレッドは無二の親友のマディ、同級生のサイモン、高校は違うが同級生のアーサー、お目付役としてマディの兄のオリヴァーとその恋人のレイナの6人で大型キャンピングカーでキャンプ場を目指していた。ところが道に迷い、立ち往生したところを何者かにタイヤと燃料タンクを銃撃され、まったく動けなくなった。パニックになった6人に追い討ちをかけるように、銃撃犯からトランシーバーが届き、6人の誰かが秘密を抱えており、本人がそれを明かさない限り解放しないと命じられた。期限は翌日明け方まで、車から逃げようとしたら撃つという。誰が秘密を抱えているのか、仲良しのはずの6人の間で疑心暗鬼の神経戦が繰り広げられることになった…。
逃げ場のない状況での腹の探り合いという、よくあるワン・シチュエーション・サスペンスにタイムリミットの緊迫感が加わり、読み進めるにつれてスリルが高まっていく。さらに、6人のキャラクターがきちんと立てられており、なるほどこう動くか、こう言うかと納得できるエピソードで畳み掛けてくるところは上手い。ただ、主人公のレッドの秘密が仄めかしばかりでなかなか明らかにされないため、中盤ややダレ気味なのが惜しい。
「向かない」シリーズとは異なるテイストを楽しめるミステリーとしてオススメする。

iisan
927253Y1

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