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生者と死者に告ぐ



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【この小説が収録されている参考書籍】
生者と死者に告ぐ (創元推理文庫)

生者と死者に告ぐの評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ピアとオリヴァーで良かった!

登場人物の名前が難しすぎてなかなか頭の中で整理ができませんでした。
主人公の名前がピアとオリヴァーでほんと良かったと思います。これがまた難しい名前ならだれがだれやら。

ミステリーとしては及第点というか、まずまずだと思います。
でも、これ!という光ったものはなかったかな。
作者にはもっともっとジェットコースター的なミステリーを書いてほしいな〜。

ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

犯人探しの醍醐味が味わえる快作

日本でも安定した人気を誇る「刑事オリヴァー&ピア」シリーズの第7作。臓器移植の闇をテーマに、連続殺人の犯人と動機を解明する警察捜査の面白さを追求した傑作ミステリーである。
クリスマスを目前に控えたフランクフルト郊外の町で、早朝に犬を散歩させていた女性が射殺された。翌日、訪れた娘と孫のためにクッキーを焼こうとしていた女性が、自宅のキッチンで窓越しに射殺された。さらに数日後、一人暮らしの父親を訪ねてきた若い男性が父親宅の玄関前で射殺された。いずれも一発の弾丸で確実に殺害するという凄腕スナイパーの出現に町はパニックになり、オリヴァーとピアたち警察には早期解決のプレッシャーがかけられるのだが、被害者たちに共通点が見つからず、犯行動機すらつかめなかった。そんな捜査陣をあざ笑うかのごとく、「仕置き人」と名乗る犯人から謎めいた殺害理由を書いた死亡告知が届けられた。犯人の狙いは何か? 被害者たちを繋ぐ犯行動機とは何か? オリヴァーとピアは体力、気力を極限まで振り絞り犯人を割り出そうと奮闘するのだった・・・。
ここ数作は登場人物たちのヒューマン・ドラマの側面が強かった本シリーズだが、本作は久しぶりに警察による犯人探しのプロセスが充実し、緊張感のあるミステリーとなっている。背景となる臓器移植の問題は、まさに日本でも同じような状況が起きかねないだけにリアリティもあり、社会派サスペンスとして読み応えがある。また、シリーズの主役でありながら背景が不明だったピアの家族関係が明かされているのが、シリーズ愛読者には興味深い。
シリーズ愛読者には必読。シリーズ未読であっても十分楽しめる内容なので、本格警察小説ファンに自信を持ってオススメする。

iisan
927253Y1

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