母の日に死んだ
- 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ (10)
- 死蝋 (2)
- 警察小説 (526)
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情のあるミステリーというのか、読み終わったあとでも余韻が残りました。 | ||||
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ドイツの大人気警察ミステリー「刑事オリヴァー&ピア」シリーズの第9作。史上まれな連続殺人事件の難題に挑むピアとオリヴァーたちの粘り強い捜査と複雑な背景が魅力的な超大作警察ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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最近のこのシリーズ全般に言えることだが、話は面白いのだがラストでスピードダウンしてクドい。次々に起きるドンデン返し等はスピード感釜大事なのに間延びしてる。もうさっさと終わらせて…とため息がでる。 ラストにいくまでは中々良い線言ってる。ただ、第一作から読んでると過去のおさらい部分が多い。100ページくらい少ないほうが身が締まってると思う。 | ||||
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700ページ近い作品だったけど、最後まで読ませる筆力があった。 長期の休みを利用して一気に読んだほうが面白さを実感できる作品だと思う。 | ||||
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80代のテオ・ライフェンラートが自宅で遺体となって発見される。死後かなりの時間が経過していて、病死の可能性も捨てきれないが、なぜか飼い犬がケージに閉じ込められて衰弱死しかかっていた。警察が犬を救おうとすると、ケージの床下から人骨が発見される。掘り返してみると3人もの遺体が埋まっていることが判明。果たしてテオ・ライフェンラートはシリアルキラーだったのか……。 ---------------------------------- ドイツのホーフハイム刑事警察署のオリヴァー・フォン・ボーデンシュタイン第一主席警部とピア・キルヒホフ主席警部たちの活躍を描くミステリ・シリーズ第9弾です。ドイツ本国の出版順でいうと、『 悪女は自殺しない 』、『 死体は笑みを招く 』、『 深い疵 』、『 白雪姫には死んでもらう 』、『 穢れた風 』、『 悪しき狼 』、『 生者と死者に告ぐ 』、『 森の中に埋めた 』そして今回の『 母の日に死んだ 』となります。 前作『 森の中に埋めた 』では、オリヴァーが自らの子ども時代の苦い記憶と対峙することを迫られました。多くの幼馴染たちに対する疑心や憎しみと向き合う中で、彼の神経はすり切れてしまったほど。事件の痛ましさのみならず、ドイツ史のはるか昔の移民政策の歪みも浮かび上がってきました。そして無力で無辜な子供たちを大きく傷つけた実相が見えてきて、なんとも暗澹たる思いを味わうミステリ小説でした。 一方、この『 母の日に死んだ 』では、今度は遺体で発見されたテオ・ライフェンラートをめぐって、彼のもとで育った子どもたちの、これもまた痛ましい出来事が闇の奥から浮かび上がってくるのです。そして同時にピア自身の家族を大きく巻き込む壮大な秘密が明らかになっていきます。 振り返ってみると、『 森の中に埋めた 』と『 母の日に死んだ 』だけではなく、ネレ・ノイハウスは『 白雪姫には死んでもらう 』や『 悪しき狼 』でも、事件の背後で大勢の子供たちが犠牲を強いられる物語を紡いできました。明るく幸せな子供時代を奪われることの悲劇を、手を変え品を変えながら読者に突きつけるノイハウスという作家は、だからこそ子供たちの安寧を強く祈りながら小説を書き継いできた作家なのではないかという印象を私はますます抱くようになってきました。 今回もドイツの風俗・文化・歴史に関する記述のいくつかには興味を惹かれました。 ドイツにも「母子手帳」があること(47頁)、1971年から2004年にかけてこの小説の舞台ともなったタウヌス山地にマンフレート・ゼールというシリアルキラーが実在したこと(91頁)、ヘルマン・グマイナーという「SOS子どもの村」を創設したオーストリア人女性がいたこと(152頁)、ブレンバルというボール競技がドイツの学校教育に取り入れられていること(264頁)などなどです。 日本では海外ミステリーの翻訳刊行は途中で途切れてしまうことが稀ではありませんが、幸いにもネレ・ノイハウスのこのシリーズはこれまで9作も邦訳が続いています。(ピアもいよいよ「あと数ヶ月で五十歳になる」というくだりを読んで、時の経過を思いました)しかも、ドイツ本国の出版ペースからそれほど足並みが遅れていないという、稀有なほど順調な邦訳出版が続いています。それは第一にこれが優れたミステリ・シリーズであり、日本にも私のようなファンが根付いていることと、翻訳者の酒寄進一氏の類まれなる訳業のおかげでしょう。今回も、700頁近い大長編小説をあっという間に読み終えることができたのも、酒寄氏のよどみなく自然な翻訳文があったればこそです。(主人公の警察官たちが遺族と話をする際に、被害者の「遺体」を「死体」と呼んでいることだけは気にはなりましたが。「ご遺体」と言わないまでも、かけがえのない身内のことを「死体」と呼ばれては、遺族の悲しみは深まるばかりではないかとハラハラしながら読みました。) ドイツ本国では第10作『In Ewiger Freundschaft』が先月(2021年11月)出たそうです。来年の今頃には酒寄進一氏の名翻訳で読むことができるはずだと期待しています。 . | ||||
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里子の家から遺体・家主も死体で発見-----わくわくで読み進めてましたが、良いテンポの流れを遮るような文章(必要性に欠ける)を何行も読まされ面白味がダウン。 そんな箇所が多々全体の3分の2くらいから飛ばし読み(-_-#) 結末も想像どうりガッカリでした 必要性のない文章が無くテンポがよければ、星3.5くらいに上がったかも | ||||
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刑事オリヴァーとピアのシリーズはこれで9作目だが、どれも最後まで犯人がわからない手に汗握る展開であり、ミステリーの醍醐味が楽しめる。また、死体解剖など法医学の詳細な専門知識が利用されているのはシリーズ共通である。 本作ではピアが捜査の中心となり、猟奇的なシリアルキラーを追い詰めていく。ピアの生い立ちや家族関係がかなり詳しく語られているのは、本作のストーリー展開と関係がある。 物語は、育児放棄された多数の子どもを養子にしていた里親の家が舞台となるが、里親の想像を絶する虐待が事件と深く関わっており、社会的テーマとして育児放棄と児童虐待問題が実は主題となっていることがわかる。ドイツでは2000年から2012年までに652人の子どもが人知れず産まれ、そのうち278人が赤ちゃんポストに置かれ、43人が誰かに引き渡されているという深刻なデータが紹介されているが、日本ではどうだろうか。 また、この物語では猟奇的殺人事件の捜査と並行して、自ら真の出自を知って母親を探索するチューリヒの女性の物語が語られるが、これがアッという展開で猟奇事件の捜査とシンクロすることになるのも巧みな構成である。 それにしても、ラップフィルムで人間をミイラのようにぐるぐる巻きにして動けなくするというアイデアは実際の事件を参考にしたのだろうか。模倣犯が出なければよいがと思う。 なお、従前のシリーズではあまり評価されていなかったFBI流のプロファイリングが本作では捜査の中心として活躍するが、これは作者の新機軸であろうか。シリアルキラーならではのプロファイリングであろうが、サイコパスと対決するスリラー物ではなく、あくまでも犯行の動機を重視する社会派推理小説であることは変わらない。 最終盤の空港の巨大な地下施設を舞台とした追跡劇は、『オペラ座の怪人』を連想した。 | ||||
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