聖週間
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あらすじ
聖夜の朝、娘は家族に撃ち殺された――。クリスマスの朝、人気女優カタリーナ・ミルルートの娘レーニが散弾銃で殺害された。かつての家畜小屋で死体を最初に見つけたのは母親のカタリーナだった。レーニは目を見開き、虚空を見つめていた。カタリーナの心の奥で、何年も抱え込んでいた感情がゆっくりと首をもたげた。四か月後、復活祭をひかえた聖週間の木曜日、クロイトナー巡査の友人キリアン・ラウベルトが運転する配送車の荷室から、女性の死体が発見された。女性は十数年前、交通事故で大火傷を負い、美しい顔の半分を失った元女優のハナだった。ハナは古い三階建てのアパートに住んでいた。アパートの居間の壁には様々な役に扮したハナの写真がたくさん貼られていた。どれも写っているのは顔の左側だった。ところが隣室に踏み入ると、火傷を負った右側の顔の写真ばかりが貼られていた。壁にはハナ以外の写真もあり、全部で百枚近くが貼られていたが、その中にカタリーナ・ミルルートのスナップ写真があった。その写真を壁からはがすと、裏にはレーニが殺された日の日付が書かれていた。捜査が進むと、家族が隠し続けてきた悲しい真実が明るみに出るのだが‥‥。フリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)新人賞受賞の《ヴァルナー&クロイトナー》シリーズ、第3弾!(「BOOK」データベースより)
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評判
聖週間の評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
聖週間の総合評価:
6.33/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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Amazonレビュー
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ドイツ南部の田舎警察の妙ちきりんなコンビ「ヴァルナー&クロイトナー」シリーズの第三弾。新たな殺人事件をきっかけに解決したはずの事件に隠されていた秘密を解明していく、警察ミステリーである。
今回も、遺体を発見したのはクロイトナー巡査だった。賭けをして一般道を時速150kmで競走していた友人・ラウベルトの配送車の荷室から女性の死体が出てきたのだ。ラウベルトは被害者女性との関係を否定するのだが、前日の夜に女性がラウベルトに何かを見せているのが防犯カメラに映っていた。休暇中だったのだが現場に居合わせてしまったヴァルナー警部が捜査に手を貸す(実際は自分から関わりたがって)ことになり被害者・ハナの家を調べると、パソコンが無くなっていた。さらに、有名女優・カタリーナの自宅や家族を隠し撮りした写真が大量に見つかったのだが、カタリーナは四ヶ月前に娘・レーニが殺害されるという悲劇に見舞われていたのだった。ハナはなぜ隠し撮りしていたのか、レーニの事件との関係はあるのだろうか? ハナの身辺を洗うことからハナとカタリーナには複雑な関係があることが分かり、さらに二人に共通する因縁があるルーマニア人の若い女性が行方不明になっていることも判明し、やがて捜査は解決したとされていたレーニ殺害の真相を暴くことになる。
犯罪の様態、真相解明のプロセスが複雑で、物語はあちらこちらに広がり二転三転するのだが、最後は平凡な動機で落着するので、ミステリーとしての面白さは期待ほどではない。むしろ、ヴァルナー&クロイトナーという異色コンビのチグハグさ、コミカルなキャラクターの面白さの方が印象に残る。ただそれも、ややマンネリ感が出てきたのが残念。
あと一歩の感を免れないが警察ミステリーとしては一定の完成度があり、読んで損はない。