■スポンサードリンク


母の日に死んだ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
母の日に死んだ (創元推理文庫)

母の日に死んだの評価: 9.00/10点 レビュー 2件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ノイハウス氏執筆の中では一番好きかも

情のあるミステリーというのか、読み終わったあとでも余韻が残りました。
ノイハウス氏の本はほとんど読んでいますが、この本が一番好きです。

単なる殺人事件ではなく、心を動かされるような仕上がりになっていると思います。
こういう出会いがあるから、やっぱり読書は止められません。
もう一度最初から読みたいぐらいです。

ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

どんどん引き込まれる、パワフルな警察ミステリー大作

ドイツの大人気警察ミステリー「刑事オリヴァー&ピア」シリーズの第9作。史上まれな連続殺人事件の難題に挑むピアとオリヴァーたちの粘り強い捜査と複雑な背景が魅力的な超大作警察ミステリーである。
かつて修道院だった豪邸で、死後数日が経過したと思われる老人の腐敗死体が発見された。死んでいたのは一人暮らしをしていた舘の主人・テオで、単純な孤独死かと思われたが、敷地内でラップフィルムにくるまれ、死蝋化した死体が3体、発見されたことで事態は一変する。テオはかつて夫婦で孤児院から大勢の子供たちを引き取り、里子として育ててきた篤志家だという。テオは心優しい善意の人か、善人の仮面をかぶった連続殺人鬼なのか。捜査を進めたオリヴァーとピアのチームは過去数十年にさかのぼる複雑怪奇な背景に惑わされ、つまづかされながらも、徐々に犯人に迫っていったのだが、捜査は思いもかけない形でピアの愛する人を脅かす事態につながっていった…。
連続殺人と判明するまでのプロセスから最後の犯人逮捕まで、意表を突く展開の連続で手に汗握るサスペンスが維持され、700ページの長編だが少しも退屈させない。これこそ犯人と思いたくなる人物が次々に登場し、読者が最後まで悩まされるのも魅力的だ。また、意外な形でピアとピアの家族の隠され秘密が事件とかかわっていることが明らかになるのもインパクトがある。
オリヴァーの復帰とピアの新展開という、シリーズのターニングポイント的な作品であり、シリーズ愛読者は必読。もちろん、単独作品としても一級品の警察ミステリーであり、どなたにもおススメしたい。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!