警部ヴィスティング 鍵穴



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初公開日(参考)2021年03月
分類

長編小説

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警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)

2021年03月05日 警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)

閣僚を歴任してきた大物政治家バーナール・クラウセンが心臓発作で急逝した。 直後、ラルヴィク警察の主任警部ヴィリアム・ヴィスティングは検事総長に呼び出される。 クラウセンの臨終に立ち会った労働党幹事長が、機密文書の有無を確認するため故人の別荘を訪ねた際、大金のつまった段ボール箱を発見したのだという。 クラウセンは外務大臣を四年務め、議会の防衛委員会の重鎮でもあった。見つかったのは巨額の外国紙幣であり、汚職につながる可能性があった。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

警部ヴィスティング 鍵穴の総合評価:7.67/10点レビュー 9件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

やっぱりいい感じ!

ホルスト氏二作目です。
前回「カタリーナコード」で大ファンになり、今回も期待に胸を膨らませて読み始めてみると・・・やっぱりいい感じでした。

この警部ヴィスティングという人物が魅力的で今まで読んできた中でベスト10警部に入ると思います。
ミステリー自体も面白いですし、長い小説でも全く飽きさせない場面の展開で未読の方にはお勧めです。
こういう小説に出会える喜び・・・ほんと読書っていいな〜と思える瞬間です。




ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

物語の仕掛けが大きい割には、内容は小粒

ノルウェーの警察小説「警部ヴィスティング」シリーズの第13作、邦訳第3弾。死亡した大物政治家の秘密を解明する極秘捜査を命じられたヴィスティングが、娘・リーネの協力も得ながら難事件に挑む、正統派の警察ミステリーである。
大物政治家・クラウセンが急逝した。死因に疑わしい点はなかったのだが、故人の別荘から巨額の外国紙幣が詰まった段ボール箱が発見された。この金の出所はどこか、政治的な問題を含んでいることを危惧した検事総長はヴィスティングを呼び出し、極秘で捜査することを命じた。信頼する鑑識官モルテンセンと二人で段ボール箱を運び出した直後、別荘が放火された。さらに、検事総長からは「クラウセンがある未解決事件に関与している」と告発する手紙を受け取っていたことを知らされる。しかも、この未解決事件の再捜査を担当しているのが国家犯罪捜査局のスティレル(前作で因縁があった)であることが分かった。スティレルには複雑な思いを持つヴィスティングだったが、渋々協力して捜査を進めるうちに、未解決事件と隠された外国紙幣に密接な関係があることを突き止めた…。
隠された紙幣の謎、未解決事件(少年の行方不明事件)の二つが徐々に重なっていく複雑な構成の警察ミステリーで、謎解きのプロセスは合理的で面白い。ただ事件の背景、動機がややシンプルで全体的に深みがない。しかし、ヴィスティングとリーネの親娘、さらに孫娘を加えた家族の物語が読みごたえが出てきているのはシリーズものならでは。
本シリーズの愛読者、北欧ミステリーファンには十分満足できる佳作としておススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(5pt)

彼は何故そんな大金を保管していたのか?

「三億円事件」を連想し、世間体を気にする地位ある父親が息子の犯行を知って自殺を強要・・・とかいうツマラナイ予想はまるきり外れていました。彼は何故そんな大金を保管していたのか?その理由が納得いく形で提示されます。
警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)Amazon書評・レビュー:警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)より
4094066551
No.6:
(5pt)

鍵穴か、ジグソーパズルか??

カタリーナ・コードは肩透かし気味であったが、鍵穴では一転、私の覗き心を大いに満足させてくれました。
ヴィスティング・リーネ・スティレルのトリオ?がサスペンス満点の大捕り物を展開してくれました。パーナール氏曰く「税率を下げて、個人消費を促すべきだ」には同感同感!!
警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)Amazon書評・レビュー:警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)より
4094066551
No.5:
(4pt)

特命某重大事件捜査の型破りな顛末

主人公のヴィスティング刑事がなんと検事総長から呼び出され、急死した大物政治家の別荘から発見された大金の出所を探る極秘特命を受けるところから物語が始まる。
今回のテーマはミステリーらしからぬ政治家の汚職や経済犯罪かと首を傾げたが、やがて未解明の大金強奪事件や行方不明事件との絡みが明らかとなり、物語は思わぬ方向に展開していく。
このあたりのストーリーの運び方と構成は見事である。また、捜査のディテールもリアルで手に汗握る臨場感があり、読者を引き込む。
『カタリーナ・コード』で手段を選ばない切れ者として主人公親子を困惑させた国家犯罪捜査局のスティレル刑事が本書でも登場して、重要な役どころを担っているのも見どころである。
なお、物語の背景には、北欧で戦後長く続いた社会福祉国家政策が近年は新自由主義の揺さぶりを受けている事情を押さえておいたほうがいいだろう。

ただし、警察幹部ではなく、別系統の組織である検察トップが地方警察の刑事に捜査を依頼するのは違和感のある設定であるうえ、極秘捜査とはいえ、自宅を捜査本部として証拠物の大金が入ったダンボール箱を主人公の自宅倉庫に保管し、ジャーナリストである主人公の娘を臨時の本部員にして危険な秘密捜査をさせるのはどうだろうか。後者はジャーナリスト倫理だけでなく、民間人に危険な犯罪捜査を委ねる点で警察倫理からも問題がありそうだが・・・。
警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)Amazon書評・レビュー:警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)より
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No.4:
(2pt)

カタリーナコードが、、、

良かっただけに残念。あら、そんな話どこに出てきてましたっけ?とページを戻さねばならない場面多し。父娘のコミュニケーションも淡白。
警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)Amazon書評・レビュー:警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)より
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No.3:
(5pt)

人の個性をぶつけ合いながら、すべての謎と伏線をしっかりと回収してゆくエンターテインメント

『猟犬』『カタリーナ・コード』といい作品を連打しているのに、昨年のこの作品を見逃してしまっていた。今春、新作が出たのを機会に順番に読まねば、との反省読書。とりわけ前作から版元を変えて翻訳出版となった本シリーズは続けて4作を未解決事件四部作である。『猟犬』とはヴィスティングの娘リーネの立ち位置、職業、家族環境等が変わっているので、四部作まとめて邦訳とは小学館さん、グッドジョブ! 

 また『刑事ヴィスティング』(ドラマタイトルは警部ではない)の旧作二作(『猟犬』含む)を取りまとめたドラマ・シリーズをWOWWOWオンラインで視聴することができたので、同時に楽しませてもらっている。原作とはイメージが異なるものの、日本の低予算TVドラマに比べると相当に秀逸の映像で、鑑賞に値する。本も動画も人気が出て、他の邦訳も進むと有難い。

 ちなみに『猟犬』では警察官としての職務停止中という境遇だったが、本作では何と、検事総長から直々の特命責任者を命じられ、好きなスタッフを集結させて極秘捜査の任務に当たるという、またまた例外的な境遇で物語をスタートする。このアレンジの幅は、本シリーズの特徴かもしれない。

 本作では、大物政治家が急死した後に遺された大金の謎を極秘裏に究明する任務をヴィスティングが与えられる。情報収集役としてフリーの記者である娘リーネの他、鑑識のモンテルセンと操作をスタートするが、徐々に事件の裏闇が広がる中過去の事件の捜査責任者や、未解決事件を専門に扱う機関クリポスの捜査官スティレルも加わってゆく。

 過去を洗い出すと、空港での大金強奪事件、失踪事件、それに纏わりそうな未解決事件が繋がりを見せてゆく。一方で大金を収納し終わった政治家の別荘は放火される。という具合にヴィスティングが関わると、張り巡らされた導火線に一気に火が着くのは、本シリーズの特徴らしい。

 例によってページターナーぶりを発揮させながら、絡み合った複雑な糸のもつれを即席のチームワークで解いてゆくプロットの豊かさは並ではない。

 著者のホルストは、現職警察官として二十年のキャリアを持つという。その経験から生まれるストーリーには、現場リアリズムのような特性がおそらく顕著なのだろう。派手な事件と緻密な捜査、事件を探る個性的メンバーたちの勘どころなど、読むべき点、楽しむべき箇所が随所に見られ、飽きることなく身を任せられるストーリー運びである。

 人の個性をぶつけ合いながら、すべての謎と伏線をしっかりと回収してゆくエンターテインメントの完成度に拍手を送りたく思う。
警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)Amazon書評・レビュー:警部ヴィスティング 鍵穴 (小学館文庫 ホ 2-2)より
4094066551



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