パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツアー



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初公開日(参考)2020年10月
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長編小説

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パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツアー: 魅惑の南仏殺人ツアー (ハヤカワ・ミステリ 1960)

2020年10月01日 パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツアー: 魅惑の南仏殺人ツアー (ハヤカワ・ミステリ 1960)

カペスタン率いる特別捜査班に舞い込んだ今度の事件の被害者は、なんと彼女の義父だった。捜査班の面々は、プロヴァンスやリヨンで起きた事件との思わぬつながりを見つける。キャラの濃い新メンバーも加わって、さらに加速する名(迷)捜査から目が離せない!(「BOOK」データベースより)




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パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツアーの総合評価:7.29/10点レビュー 7件。Cランク


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(7pt)

焦点がぼやけ散漫な印象に

「フランスの特捜部Q」という触れ込みのシリーズ第2作。落ちこぼれ軍団が、難解な殺人事件を解明してエリート組織の鼻を明かすユーモア警察ミステリーである。
カペスタン警視正率いる迷宮捜査班が新たな殺人事件の捜査を指示されたのは、被害者がカペスタンの元夫の父親だったからだった。しかも、この被害者が元パリ司法警察のエリートだったため、捜査介入部、刑事部というエリートたちとの共同捜査になった。警察のゴミ溜めと揶揄される迷宮捜査班は最初から馬鹿にされ、十分な情報も与えられなかったのだが、メンバーたちの独自の働きにより、かつて南仏で起きた未解決殺人事件との関連性を発見し、捜査は大きく進展したのだった・・・。
前作同様、事件捜査がそれなりの要素を占めてはいるものの、物語の本筋は迷宮捜査班メンバーの個性あふれるキャラの面白さにある。前作でもかなりの特異さだったのが、今回はさらに新メンバーが増え(その中には犬とネズミも含まれる)、さらにばか騒ぎ状態になり、ミステリーとしての緊迫感が薄れ、ドタバタ喜劇の側面が強くなっている。そのため、全体にとっちらかった印象に終わっているのが残念。
ユーモア・ミステリーのファンには楽しめるかもしれないが、謎解きミステリーや警察もののファンにはちょっと物足りないだろう。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.6:
(5pt)

トップスピード。

『パリ警視庁迷宮捜査班』の第2作。前作は第1作ということもあり、それぞれ一癖も二癖もある「特別班」メンバーの人となりを描く必要があり、それゆえに前半は多少冗長なところがあったが、それが省かれた第2作はいきなりトップスピードで「ぶっ飛ばす」印象。そんな内容に「魅惑の南仏殺人ツアー」という、どちらかと言えば通常はセンスを疑われるような副題が似合う。あちこちの記述に、これも平凡すぎる言い方になるが「フランス独特のエスプリ」が効いていて、読んでいて実に楽しい。特にメンバーたちの、本筋とは関係ない日常が短いながらも挿入され、それが物語にさらなる膨らみを与えている。真相は予定調和だが、そこに至るまで読み始めたら止まらない。しかも今回は警察ネズミまで登場する!
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No.5:
(3pt)

はみ出し刑事たちのドタバタコメディー

1作目に比べてドタバタ感、各刑事達の団結力というかアットホーム感は増幅しており、とても楽しく読めます。
ただミステリーとしてはまるで読みどころがなく、副タイトルの「魅惑の南仏殺人ツアー」は内容に全く合っていない愚題。ページ数の割に刑事達の人数が多過ぎるのもやや混乱を招く可能性はあり。
ユーモア、喜劇、軽めのミステリーが好きな方は是非どうぞ。
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No.4:
(4pt)

二桁の個性あふれる主人公警察官たちが作り出す不思議な万華鏡世界

昨年の第一作『パリ警視庁迷宮捜査班』には度肝を抜かれた。個性豊かな困りもの警察官たちがひとところに集められ、世間の眼から隠されるというパリ警視庁の目論見と、それに反して活躍し団結してしまうへんてこなメンバーたちという構図が、ある種典型的でありながら、やはり嬉しいシリーズの登場作であった。

 本作は期待のシリーズ第二作。本書では前作登場のメンバー9人に加え、2人のメンバーが順次加わってゆく。さらに前作登場の犬に加えネズミ君も登場して、しっかりコミカル面を演出してくれる。そして難事件への、バリエーション豊かなアプローチと、何よりもクリスマス・ミステリーとしても明るく暖かく楽しめてしまう。

 フレンチ・ミステリーとしてぼくが最近注目しているベルナール・ミニエの作品『死者の雨』でも、サッカー・ワールドカップで盛り上がる作品背景が目立ったが、本書ではパリサンジェルマン対チェルシーという仏英サッカー対決に押し寄せたチェルシー側フーリガンを相手に我らが迷宮捜査班が大混戦を惹き起こす。圧巻(?)でものすごくオフビートな読みどころでもあるように思う。

 もう一つはクリスマスイブの一日、警察捜査を休んでそれぞれのキャラクターたちが過ごす時間を、愛情いっぱいに描いてゆく作家のペンの行方にも注目したい。暴力的な連続殺人事件と、暗い過去の惨劇を捜査する警察官たちに与えられる中休みのページは、読者の心も温めてくれるはず。

 おまけに<死神>と呼ばれる刑事トレズの思わぬ大活躍シーンもオフビートで作品に奥行きとインパクトを与えてくれる。女性作家ならではのハートウォーミングなユーモアに満ちたシーンが、本題に関係なく挿入されるのも本シリーズの魅力の一端である。

 本筋のミステリーについては、主人公である警察官たちの内面や家族の歴史にまで食い込む、軽くはない物語である。作品世界に様々な香辛料も加えつつ、甘くて美味しくてピリリと辛い味付けにしている作者の腕前を味わって頂きたく思う。

 本書では一部、邦題の元ともなった先としてリヨンでの一幕がある。リヨンは数年前に旅した新旧市街を併せ持つ美しい都市で、本書ではその様子が生き生きと描かれていて、個人的にはとても懐かしく思った。

 最後に、本書解説の書評家・大矢博子さんのこと。彼女は翻訳ミステリー対象シンジケート重要メンバーなので、今年になってコロナ禍のためリモート化している読書会で、居住地を問わず全国レベルで北の端っこの読書子のぼくでも画面上ご一緒できるようになった方である。読書会、本書解説、両面で、専門家ならではの貴重な読書情報を提供して頂けるうえに、硬軟併せ持つ書評内容はとても素敵である。本書を手に取って選択を迷われる方は、まず解説に目を通して頂くことをお勧めしておきます。
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No.3:
(3pt)

エスプリに富んだ軽妙洒脱なフランス「喜劇」映画風です

警察組織になじむわけもない脛に傷を持つ個性豊か、といか破天荒なメンバー(本文中では「みにくいアヒルの子たち」といわれています)が織りなす群像劇。事務所にビリヤード台を設置したり、なぜか世界アイロン選手権に出場するための練習をずっとしてたり、というやりたい放題の警察官たちが大活躍します。この手の「落ちこぼれ突然覚醒系」はもちろん日本、アメリカ、イギリスものはよくありますが、フランスものは初めてでした。

「ハヤカワポケットミステリー」の「ミステリー」部分には予想どおりあまり重きが置かれておらず、「恋愛」「家族」「ドタバタ」「(ちょっとした)アクション」「社会悪」「風刺」「ギャグ」などがちりばめてあります。

残念ながら憧れの南仏プロヴァンスは真冬のため「太陽さんさん、風光明媚、美食、美男美女」ではありませんが、パリの路地裏まで網羅した描写はお見事でした。
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No.2:
(4pt)

「コスモポリタン」名物ライターがおくる、スリルと笑い満載の傑作!

上記は1年半ほど前に出た第1巻のあらすじ紹介文の見出しです。当時読んだ時は「スリルと笑い満載」という認識があまりなく警察小説として普通に面白かったのですが、そういえばこの第2巻ではコメディタッチの描写が多くなった気がします。それで本書の値打ちが減じるわけではなく、1巻目を読んだ方なら大所帯の捜査チーム一人ひとりの個人的な事情をこの第2巻でさらに深く知ることが出来て、シリーズ物を読む楽しさが増すでしょう。最近では「ワニ町」シリーズに匹敵する面白い本だと思います。次巻はこのぶっとんだ登場人物たちが何をやってくれるんでしょうか、楽しみです。
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