木曜殺人クラブ 逸れた銃弾



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初公開日(参考)2023年07月
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長編小説

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木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 (ハヤカワ・ミステリ)

2023年07月04日 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 (ハヤカワ・ミステリ)

大規模な詐欺事件を調査していたキャスターが、不可解な事故で死んだ。〈木曜殺人クラブ〉は、事故の裏に何かあると直感し、捜査を始める。一方、メンバーのひとりであるエリザベスは、友人のジョイスを殺されたくなければ元KGB大佐を殺すようにと脅迫され……。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

木曜殺人クラブ 逸れた銃弾の総合評価:8.50/10点レビュー 6件。Cランク


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(7pt)

諦念と情熱、どちらも老いの真実

イギリスの高齢者施設に暮らす老人たちの謎解きを描いて評判の「木曜殺人クラブ」の第3弾。お馴染みのクラブメンバー4人が10年前に起きた女性リポーター失踪の未解決事件を解決するユーモア・ミステリーである。
地元の人気ニュース番組でリポーターを努めていたベサニーは10年前、大掛かりな詐欺の重要情報を掴んだと連絡して来たきり、姿が消えてしまった。彼女の車は崖から海に落ちて大破していたのだが中にベサニーの死体は見つかっていない。この事件に目を付けたメンバーは、ベサニーの上司で人気キャスターのマイクに接触し、情報を集め始める。すると華やかな報道番組の裏には複雑な人間関係が蠢き、さらに詐欺事件に関係して収容されていた服役囚が刑務所内で殺害され、どうやら事件はまだ生きて動いているようだった。そんな最中に、エリザベスと夫のスティーヴンは謎のスウェーデン人に拉致され、エリザベスが諜報員時代に友人になった元KGB将校のヴィクトルを殺すように脅される・・・。
未解決事件だけでなく、エリザベスたちの誘拐まで重なってクラブメンバーは右往左往するのだが、いつもの通り強力な助っ人たちが手を貸してくれて物語は収まるべきところに収まっていく。その謎解きもなかなかの出来だが、本作の読みどころは何といっても後期高齢者たちの元気の良さ。知恵や知識だけでなく、しっかりと体力も気力も使って捜査を進めていくプロセスは頼もしい。またいつ通りのちょっととぼけた言動も楽しい。
楽しく読める謎解きミステリーをお探しの方に、自信を持ってオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5:
(5pt)

面白い!

前2作も面白かったけど、3作目、油が乗ってきたなって感じで今までで一番楽しめた。
そしていつも思うのだけどミステリ以外の内容が、人生の晩秋を迎えた人間たちの視点、心情が
胸にしむ。イギリスでは既に4作目が出て5作目の予定もあり、映画化も決まったとか。
早く4巻読みたい!
早く早く~!
木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 (ハヤカワ・ミステリ)より
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No.4:
(5pt)

弱者とは言わせない老人たちの素敵な生きざま

日本で言えば後期高齢者に達している木曜クラブのメンバーが今回も大活躍。弱者として扱われる後期高齢者たちが実に生き生きと事件解決に向かう姿は、老後はかくあるべしと勇気づけられます。後半から一気に絡み合っていた謎が解き明かされてゆくのは実に爽快。認知症を患うスティーヴンが往年の能力を発揮して事件を解決へと導くストーリーに、著者リチャード・オスマンの暖かな眼差しを感じました。
木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 (ハヤカワ・ミステリ)より
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No.3:
(5pt)

後期高齢者たちは益々冴えて魅力を増している

ようやく涼しくなって本書を読み始めたら一気にこの小説の終盤まで進み、読み終えるのがもったいない気がしてきた。それほどに軽快で深い面白味があった。
ミステリーに分類されるかも知れないが、コアとなる4人と彼らが構築していく何人もの人物との関係、それから登場人物の巧みな心の描写を楽しんで読んだ。第1作からのワタシ的な本シリーズの楽しみ方の変化として、物語に身を任せ推理不要の考えになって、今作は素直に読んで楽しんだ。

コアの男女4人の想像力は変わらず鋭く、聴き理解し想像するスピードは益々冴えているように思える。そして躊躇知らずの行動は的を射ていて早く、4人それぞれの魅力は新たな仲間を引き寄せる。日本では後期高齢者だろうに。
第2作の障害事件で重傷を負ったイブラヒム、もう一人の男性ロンは足が少し悪くなったようだが共に冴え、活動に衰えは感じない。エリザベスの夫で認知症の進行が心配なスティーブンは今作では認知症を忘れるくらいの活躍をする。不思議な存在で魅力あるボクダンには今作で意外さを発見した。

物語のなかでは、第1作の出会いから僅か半年程度しか経っていないようだが、驚くほど濃密ないろいろな時間(危険な、愉快な、恋慕の・・)が描かれていて、登場人物の会話と行動のお陰で事象はポンポンと核心に近づいていく。読んでいて彼らの余生を共に楽しんでいるような気分になる。老いてからの人生だからこそ濃密に拘っているのだろう。
今作は91節から成り、同時進行の別のシーンにどんどん切り替わる。時に「今のシーンの続きがすぐに知りたいのに」と思うが、切り替わった別のシーンもまた物語をテンポよく読み進めるのに効果を発揮している。
老男女4人と徐々に増えていくその仲間たちは、次作でどう描かれていくのか益々楽しみになる作品だった。
木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 (ハヤカワ・ミステリ)より
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No.2:
(3pt)

特に、ジョイス

現実世界のアクションを優先させて意図的に読書を控えておりましたが、加えて今回の読書は何故か時間を要しました。「木曜殺人クラブ」シリーズの三番目の翻訳を読み終えました。
 いつもの「木曜殺人クラブ」メンバーが取り上げたのは、三十五年間続く人気報道番組「サウス・イースト・トゥナイト」でサブキャスターを務めていたベサニー・ウェイツの殺人事件。彼女はVAT詐欺事件調査中に失踪。その死体は見つからないまま彼女は車で海に転落、恐らくは何者かに殺害されたと目されています。誰が、どのような目的で?事件の真相は?
 一方、元MI6の手練、エリザベスが或る人物から脅迫され、認知症の夫・スティーヴンと共に拉致され、かつての旧友でもある元KGB将校のヴィクトルを殺害するよう依頼?されますが、ヴィクトルを殺さなければジョイスを殺すと脅されます。何がどう関わっていくのか?パズラーですから、これ以上詳細を語ることはできません(笑)。
 「木曜殺人クラブ」、「木曜殺人クラブ 二度死んだ男」と続き、しかしながら今回は何故いつものように一気に読み上げることができなかったのでしょう?
 一つは、いつも以上に私の頭脳が回っていなかったことが挙げられます(笑)。そして、事件とは関係のない"軽口"の応酬に翻弄されたこと。何故かそのことがサスペンスを分断させる要因になった等分析できますが、まあそういうこともある、と自分を納得させることにしました。
 相変わらず特異なシチュエーションの中での年老いた登場人物たちの絡みは、楽しめました。特に、ジョイス。彼女は、腹の据わったシリーズ中ピカイチの麗しいヒロインだと思います。
 多くの他の新作が控えています。こころして次に進みましょう。あの本を読めば、この本は読めないのだから。
 □「木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 "The Bullet That Missed"」(リチャード・オスマン 早川書房) 2023/8/2。
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No.1:
(4pt)

いろいろなことに首をつっこみたがる老人ホームの4人衆

穏やかな老後を送る4人組の痛快活躍群像劇第3弾です。「シンプルな生活は健全でいいものだが、自分がトラブルを恋しがっている」ことに気づいたいつもの面々がまわりを巻き込んでのドタバタがたまりません。

冒頭から脅迫を受けて拉致されてなんと殺人を強要された主人公が窮地を切り抜けて、その原因となったらしい殺人事件を解決する勧善懲悪小説なのですが、このシリーズの肝は結果としての犯人捜し、つまりエンディングよりもその過程、ハウツーがひじょうに楽しいという特色があります。

例によって「偏屈」「へそ曲がり」「皮肉屋」で「正義感の強い」ひとたちが「都合よく協力してくれる脇役たち」をじょうずに利用していきます。

さらに登場人物のシニカルな台詞も魅力です。「飼い主は自分の犬はとても頭がいいと考えたがる」「諜報員は犬に似ている。閉ざされたドアには我慢できない」「いちばん大きな長所は、いちばん大きな弱点でもある」「絶対に嫌だ、百万年たってもね」「頼るべきは8歳の子だ」「9シリング札さながらにずる賢い」などなどです。

イギリスの老人は全員がいまでもBBCラジオドラマ「アーチャーズ」を聞くのかと思っていましたが、さすがに今ではテレビ番組「ブリティッシュ・ベイク・オフ」(素人版「料理の鉄人」日本でも放送してました)を見てるようです。
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